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次代をつくる、革新の「テクノロジー」。
[レポート]新・最強木造伝説

進化するSE構法。

ここは構造部材の接合技術「CP接合システム」について紹介しているページです。

SE・GOフレームにより、さらに強く自由度の高いSE構法が実現しました。今回はその「第1回」として、開発者である中田捷夫氏の代表作とプロフィールをご紹介します。
残念ながら今回ご紹介します2作品は、SE構法ではないのですが、最先端で最新の木構造の世界に触れていただければと思います。

奥津温泉「花美人の里」(1999年) 岡山県奥津町
デザイン:杉本洋文 / 計画・環境建築

開花する新しい木の世界

奥津温泉の建物は、すべて「カネ」からの脱皮である。「カネ」は「矩」と表記され、どこかの建設会社のマークにも使われているように、カネ尺、つまり直角()である。もちろん屋根のように反りやむくりを持った建築はあるにはあったものの、基本はやはり直角であった。平面も立面も直線が直角に交わることから始められた。それらはある様式の中で、完成された技術として定着してきたと言える。在来工法の部分も、集成材による部分もすべて自由に設計されている。計画された構造システムを維持しつつ、部材は自由に交わり、自由に湾曲する。そして空間は、反り、うねり、ねじれる・・・。
このような自由空間は在来工法では想像できなかっただろうし、考えたとしても本気で造ろうとは思わなかったに違いないだろう。しかし、今日では、建築家はごく自然に発想するし、決してやさしいわけではないが、それなりのエネルギーを注げば造れる時代になったのである。自由な発想とそれを支える技術、それが木造の可能性を大きく広げつつある。少なくともその予兆をこの建物に感じた。

「氷見市ふれあいスポーツセンター」(1999年) 富山県氷見市
デザイン:石本建築事務所

木質ラーメン

富山県氷見市の豪雪地域に建設されたスポーツ施設である。コンペ時より積雪深さ2.5mに対して十分配慮された架構形式であることが求められた。
屋根の架構の主材料に木を選択したのは、意匠的には、自然の温かみを持つ木を用いることが氷見市の自然や風土を表現する材料として相応しく、構造的には海岸から近い敷地での中間期の自然換気による塩害に対して、鉄骨では塗装の塗り替えが必要であるが、ほぼメンテナンスフリーの木材は経済的にも優位性があった。
アリーナを覆う屋根架構は幅約50m、長さ約100mで、地上高さは約23m。柱・梁にはサザンイエローパインによる構造用大断面集成材(222×1920)を用い、1ピース最大長さ22mの巨大部材を主梁は7分割された緩やかな波の曲線を描く湾曲材をBVDハンガーシステムで接合した1方向並列梁構造である。この屋根架構は2階床から独立で立ち上がる鉄筋コンクリート柱によって指示されており、その上部には4本の集成材柱が集まる柱脚金物を設置した。

BVD接合金物

プロフィール中田 捷夫(なかた・かつお)

生年月日 1940年5月12日生
本籍地 千葉県千葉市中央区登戸4−17
現住所 千葉県千葉市中央区登戸4−17−6
学歴 1959年3月 大阪府立三国丘高等学校卒業
1964年3月 日本大学理工学部建築学科卒業
1966年3月 日本大学大学院理工学研究科修了
職歴 1966年4月 財団法人建築工学研究会 技術職員
1978年6月 株式会社坪井善勝研究室 取締役
1985年8月 有限会社TAN設計室設立 代表取締役
1991年3月 株式会社坪井善勝研究室 代表取締役
1991年8月 株式会社中田捷夫研究室に社名変更
1997年4月 千葉大学、東京電機大学大学院 非常勤講師
1998年4月 東京理科大学工学部建築学科 教授
2001年3月 東京理科大学工学部建築学科 教授 退職
資格 工学博士(日本大学) 「平板及び扁平殻の弾性挙動に関する研究」
技術士(建設部門) 第15944号昭和58年1月20日登録
建築構造士第K8101566号平成6年1月31日登録
所属・委員 日本建築学会正会員
(空間構造小委員会、壁式鉄筋コンクリート造耐震性検討小委員会委員)
日本建築構造技術者協会正会員
日本技術士会 正会員
世界シェル・空間構造学会(IASS)正会員
建設省総合研究開発プロジェクト「木質ハイブリッド」研究調査委員会委員
財団法人 岡本太郎記念現代芸術振興財団 理事
受賞 1995年 第5回松井源吾賞 <檮原町地域交流施設>
1995年 JSCA賞 <コーべコニシ本社・物流センター>
2000年 American Wood Design Awards
<氷見ふれあいスポーツセンター、吉備高原小学校、奥津温泉花美人の里>
 
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