無垢オーク材の床に漆喰壁のリビングは、好きなインテリアを楽しめるシンプルな設え。ダイニングから1段下がることで、落ち着いたくつろぎが感じられる
内外ともに敷地条件を活かした、職住が共にある住まい
隣棟間隔にゆとりがある高低差の大きい敷地に、建物を真南に振る軸線としました。
また、隣接地の玄関位置、幹線道路および対側の住宅からの視線等の周辺の懸念要素から検討した配置計画。 工房を併設する平屋部分と共に階高を抑えた片流れ屋根が、配置計画と相まって特徴的な外観を形成しています。 幹線道路側の法面は、人の目に優しく映る石と緑に覆われたロックガーデンを形成しています。
内部空間としては、コンパクトでこもり感のあるダイニング・キッチンに対して、リビング空間は床レベルをワンステップ下げ、 低く抑えた高さからの勾配天井とその天井面をやんわり照らす間接照明を組み合わせて、落ち着きある空間提案をしています。
建物の中心部分に位置する階段はVOID(竪穴)になっており、冬期においても明るさと暖かさを確保するべく、 午後より上部から日射取得の叶う立体的な計画としました。
また1階ダイニングと2階の寝室には、それぞれ南東コーナーに大きな開口を設けて立地を活かした眺望を狙っています。 工房は床材にオークの荒材、勾配天井の仕上げにはラワン合板を採用し、 配線ダクト+スポットライトを照明計画のベースとするなどして、モノ作りを行う空間らしさを演出しています。