約1mの高低差がある敷地を生かして、スキップフロアの平屋に。前面道路とも2mの高低差があるが、自然石を使ったアプローチで心地よく玄関へ導き、見た目にも印象的な外構になった。外観はHさんの好きな古民家の雰囲気も感じさせるデザインに
季節ごとの景色が楽しめる窓。中庭のデッキではバーベキューも気兼ねなく
都心での家づくりを計画していたHさんは、完成見学会で訪れた郊外の町に心を奪われた。「緑に囲まれて環境がよく、歴史の浅い町だから古い因習もない。周りに子育て世代が多いのもいいなと思いました」。熟考の末計画を白紙に戻し、土地探しから再スタート。都心より土地の価格が手頃なため、広い敷地を手に入れることができた。広さを生かして平屋のプランに。
もともと家づくりに興味があり、「家づくりアカデミー」にも参加していたHさんは、自分でもラフプランを描いてみたそうだが、「提案されたプランを見て、さすがプロだと思いました」。一番のポイントは敷地の高低差を生かしたスキップフロア。リビングとダイニングキッチンに段差をつけることで、空間に変化が生まれ、「子ども連れの家族が集まったときも、親と子どもたちが自然に分かれていい距離感になります」。中庭のウッドデッキは外からの視線が気にならないので、バーベキューも気兼ねなく楽しめる。LDKの東面に設けた高窓からは山の稜線がきれいに見え、「季節ごとの景色を満喫しています」。広々と開放的な空間は、床下エアコンを活用した「パッシブ冷暖」で快適。近所にできた子育て仲間が大勢集い、「ここに家を建ててほんとによかった」というHさんである