「おしゃれな家」をイメージしたときに、中庭のある家を思い浮かべる方も少なくないのではないでしょうか。 特別感がある一方で、狭小住宅にも向いているという考え方が広まり、近頃中庭の人気が高まっています。 ドラマや映画に出てくるようなワンランク上の家づくりとしてはもちろん、二世帯住宅や子育てを快適なものにする住まいとしても魅力的な中庭のある家づくりはいかがでしょうか。
中庭とは、その名の通り建築物の内部に位置して周りを壁や建物などが囲うように設けられた庭です。
一般的な庭は隣家や道路に面することが多いため、隣家や道行く人の視線が気になりリラックスできる空間にしづらいというデメリットがありますが、中庭ならその心配はご無用。
家族の憩いの場として、住まいづくりに貢献してくれること間違いなしの中庭には多くのメリットがあります。
中庭があれば表面積を増やすことができ開口部を造りやすくなります。そこで、大きな開口部を中庭側に設ければ光や風が取り込みやすくなることが大きな魅力です。
周囲を気にすることなく屋内に光と風を取り入れられるので、自然との距離が近づき開放感にあふれた癒しの住まいづくりが叶います。
リモートワークが増えたいま、ちょっとした時間に気分転換ができるような快適な仕事環境をつくるうえでも高い効果を発揮してくれるでしょう。
建物で囲われた中庭は、屋外でありながら隣家や道行く人の視線を気にせず過ごすことのできる完全プライベートな空間です。
屋内からは目が届きやすく外からの視線を阻むことができるため、小さなお子さんを遊ばせる場所としても安心ですし、大きな窓を中庭側に設置して通りに面する側の窓を小さくすれば彩光や通風を保ちつつ防犯にも効果的。
隣家との距離がどうしても近くなりやすい都市部でも、開放的でありながらプライバシーを守ることのできるリラックス空間を得るのに適しています。
周囲を気にせず寛ぐことができるため、屋内の延長として気兼ねなく過ごすことができるのも中庭ならでは。例えば、バスルームと隣接するように中庭をつくってバスコートのように楽しむのも一興です。
植物や芝生を植えて自然を楽しむのはもちろん、テラスのように家の床と中庭の素材を合わせてひとつづきの空間のように演出し、さらなる開放感を楽しむのもいいでしょう。
工夫次第で、第二のリビングとして家族が集まる場所、D.I.Y.のような趣味を楽しむ場所、自然を愛でる場所、天気の良い日のリモートワークの場所など、多目的スペースとしてマルチに楽しむことができますよ。
プライベートな空間を守る安心感と明るく風通しの良い開放感を兼ね備えた中庭は、従来の庭以上に心地よい、「ちょうどいい」空間づくりに最適です。
くわえて、二世帯住宅の場合も双方の居住空間の間に中庭を設ければ、緩やかに独立しつつお互いの家族の気配も感じることのできる「ちょうどいい」距離感を保つのにも良い効果が期待できるでしょう。
また、一緒に住む家族といえども理想のライフスタイルはそれぞれ異なるかもしれませんね。
そんなとき、閉じていながら開放的であり、屋外でありながら屋内の延長であり、家族がお互いのプライバシーを尊重しつつそれぞれの様子が見えやすい、そんな相反するように見えるいくつもの「間」を上手にとりもつ中庭のある家ならば、家族みんなの幸せが叶う「ちょうどいい」選択肢になってくれるかもしれません。
中庭での過ごし方は間取りやデザインによって決まるといっても過言ではありません。
どんなデザインがあるのか、そしてそこでどんな過ごし方ができるのか。
あなたの理想のライフスタイルにあった施工事例を見つけて後悔のない選択をしましょう。
中庭のある家の間取りとして代表的なものに「コの字型」「ロの字型」の2つのタイプがあります。
ひとくちに中庭といっても間取りの形状によって、空間の使い方や印象は大きく変わります。
「コの字型」の間取りであれば、周囲の視線を遮りつつ広々とした中庭を作ることができるため、広さに制限のある土地でも開放的な中庭のある住まいが実現します。
「ロの字型」であれば、間取りが回廊型となるため中庭を介して向かいの部屋が見える様になり、ブライバシーを保ちつつも家族の気配をより感じる住まいにすることができます。
また、上記に加えて日本の住宅で多く見かける「L型」の間取りであれば、コンパクトな土地でも開放感を保った半中庭のような空間をつくることができますよ。
あるいは、間取りに縛られずに中庭を楽しみたいなら玄関周りに中庭を設けるのも選択肢のひとつです。
ML WELCOMEでは、豊富な写真とともに洗練された中庭のある暮らしの実例をご紹介。
思わず参考にしたくなる事例が見つかること間違いなしです。
中庭のある家(コートハウス)は、プライベートな空間の確保と、どこからでも庭を眺められるプランを希望される方が多いと思います。そのため家の形状がコの字型やロの字型になるケースも考えられますが、コの字型やロの字型の家は、一般的な家と違い構造に問題が発生しやすいのです。重量木骨の家は耐震性の高いSE構法を採用しているため、難しいプランでも問題ありません。安全性を確保したまま、中庭をゆっくりと眺められる大空間を実現できます。