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重量木骨の家優れた耐震性能

PERFORMANCE and TECH

卓越した耐震安全性能
大地震による倒壊件数ゼロ

「SE構法」を利用して建築する重量木骨の家は木造でありながら高い耐震性能を実現。鉄骨RC造と比較してコストパフォーマンスもよく、地震による倒壊もゼロ。計算と実績に裏打ちされた安心・安全な木造住宅です。

住宅の耐震化
①現状

わが国では、これまでも、平成7年の阪神・淡路大震災、平成16年の新潟県中越地震、平成23年の東日本大震災、平成28年の熊本地震などの大地震が発生しています。また、南海トラフ地震、日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震、首都直下地震、中部圏・近畿圏直下地震などの大規模地震は、近い将来発生の切迫性が指摘されています。
阪神・淡路大震災における死者の8割以上は住宅の倒壊による圧死が原因でしたが、東日本大震災を経験した今日でも日本の住宅の耐震化は進んでいません。

阪神・淡路大震災の神戸市内における
検死統計(平成7年/兵庫県監察医)より作成

平成30年時点での住宅耐震化の状況

住宅の耐震化
②問題点

平成28年熊本地震にて、長期優良住宅の認定を受けた建物が倒壊しました。
(参考リンク:https://www.taishin100.or.jp/report/taishin100/1426
倒壊した建物プランを、建築基準法による壁量計算と住宅性能表示(品確法)による、3つの耐震等級について壁量計算と許容応力度計算を行い、耐震シミュレーションを行った結果、許容応力度計算した耐震等級3以外の建物は倒壊する、という事実が明らかになりました。

壁量計算と許容応力度計算による倒壊ライン

重量木骨の家の取組み
①許容応力度等計算

木造住宅ではあまり聞きれない「構造計算」ですが、ビルやマンションなどの鉄骨造や鉄筋コンクリート造の世界では常識的に行われている手法です。意匠設計士がデザインした設計計画に対して、大きな地震や台風がきても建物が壊れないように、専門の構造設計士が様々な角度から数値的に計算をして、その部材や太さなどを決めていく行為です。

意外に知られていないことですが、この「構造計算」は一般の木造住宅では法律で義務化されていません。 つまり、その代りに設計士の勘と経験で建物の安全性を決めていたという事実があります。

重量木骨の家で採用されている「SE構法」は、木造住宅といえども、鉄骨造や鉄筋コンクリート造と同様に、「構造計算」を行っています。 もちろん、「耐震等級」についても最高等級を取得可能です。 これも科学的に耐震性の高さを裏付ける大きな要素となります。

構造計算(許容応力度等計算)を説明した動画 
構造計算ナビ

重量木骨の家の取組み
②家づくり構造計算ナビ報告書

重量木骨の家は、こだわりをかなえた自由設計の注文住宅です。
もちろん、家の広さ、大きさ、高さはひとつとして同じものがありません。また構造だけでなく家の形や使用する部材で家の重さも変わっていきます。

重量木骨の家で採用されているSE構法では、リクエストに応じて作成されたプランで実際に構造計算を行い、結果を「家づくり構造計算ナビ報告書」としてお渡しします。
この報告書では、地震や風に対する強さが、数値でわかりやすく示されています。

Timber Structure Lab.(木構造技術センター)を開設

株式会社エヌ・シー・エヌでは2022年埼玉県川口市に実験を行う施設「TimberStructure Lab.(木構造技術センター)」を開設しました。 構造計算に必要なデータは実験でその強度が数値化されます。この施設を開設したことで、様々な実験をより素早く行うことが可能になりました。

環境問題や持続可能な社会が叫ばれる中、木材の利用推進は今後必要不可欠なものになっており、木構造技術センターでは実験で木材の利用SE構法のさらなる発展を目指しています。その確かな技術はSE構法と重量木骨の家にしっかりと繋がっています。

耐震性の裏付けがあるからこそ可能な吹き抜けと大開口

構造計算で耐震性を担保しているSE構法ですが、その特長の一つが「吹き抜け」と「大開口」になります。
住宅における吹き抜けは、複数階にまたがる連続した空間になります。主に重量木骨の家では、写真のように1階リビングから2階~3階までをつなげた開放的な空間が実現可能です。

大開口とは、大きな開口部を外に向けて作ることで、光によるエネルギーで冬でも暖かく、明るく、視覚的にも外に向かって開いているので実際の広さよりも広大な空間に感じられます。
どちらも、在来工法では実現の難易度が高くなりますが重量木骨の家ではSE構法により、木造の住宅でありながら広大な空間を実現できます。
これはSE構法の構造計算と、重量木骨の家プレミアムパートナーの正確な設計施工だからこそ実現可能なプランです。

重量木骨の家  吹き抜け・大開口を見る

重量木骨の家の優れた耐震性能について

これまで解説したように、構造計算には何種類もの手法が存在します。
実際のプランに対して、安全性を確認し数値で証明すること。
耐震性を確保しながらこだわりをかなえることが住宅のプロとしての責任と役割です。

重量木骨の家は、意匠設計+構造(耐震)設計+パッシブ(省エネルギー)設計の最適解をデザインすることを基本とし、安心で安全な木造注文住宅を皆様に提供できるようこれからも努めて参ります。

数値で安全性が証明され、自由なデザインが実現でき、一年中快適な家。
それが重量木骨の家です。

選びぬかれた工務店と建てる、
強く暖かく、こだわりがかなう家。

参考資料
住宅・建築物の耐震化についての検証

2016 年に発生した熊本地震で、長期優良住宅の認定を受けた建物が倒壊したという事実を受けて、倒壊した建物のプランをデータ化し、建築基準法による壁量計算と住宅性能表示(品確法)による3つの耐震等級について、壁量計算と許容応力度計算を行い耐震シミュレーションを行った結果、許容応力度計算した耐震等級3以外の建物は全て倒壊するという事実が明らかになりました。
国の定める耐震基準を見たしていれば住宅の耐震性能は問題ないというわけでなく、熊本地震クラスの揺れでも倒壊しない家を建てるには、許容応力度計算での耐震等級3が必要なのです。

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