おばま工務店は、山林業から始まった会社です。
山を育て、その育てた木を製材していたのがはじまり。
9代目が製材所を法人化し、10代目が工務店をはじめ、11代目が街づくりを始めました。
【すべての家に愛があります】
おひさまが空を真っ赤に染めたら、
じきに子どもたちが帰ってくる。
はずみきった足どりで
「ただいま!今晩のおかず何?」と叫びながら。
星のまたたきがくっきりしてきた頃、夫が帰ってくる。
地面をしっかりと踏みしめる規則正しい足音は、
誠実で真面目な、あの人の性格そのもの。
家庭をもって初めて、心の底から感じることができた。
小さな私をどんな思いで両親が見つめていたか。
そして、その両親もまた、
祖父母のふところに守られて育ったことを。
すくすく育て。
元気に育て。
子どもたちが明るい未来に向かって、羽ばたいていけますように。
すべての親は願いをこめて、暮らしのための巣をつくる。
遠い昔から、延々と繰り返されてきたその営み。
家は、決して単なる雨よけでも風よけでもない。
そう、家は『愛』、そして『祈り』なのです。
「家族がつながる」
自分の命にかえても守りたい、
そう思わせる存在がそばに居る。
なんてしあわせなことなんだろう。
【何のために家を建てるのでしょうか?】
私たちはなぜ家を建てたいと思うのでしょうか。
暮らしにゆとりができたから。
持ち家があることで精神的に安定するから。
自分の家をもつことは、一つの社会的ステータスと言えるから。
様々な理由があると思います。でも、人が家を建てるという行為には、もっと根源的な何かがあるのではないかと住まいずは考えています。
はるかな昔、私たちの祖先が獲物を追って野山を駆け回っていた時代から、家族が暮らす家をつくることは父親の大切な仕事でした。雨風や外敵から身を守るのはもちろんのこと、あたたかい炉辺でみんなが揃って食事をし、子どもたちに生活に必要な技を教え、祖父母が語る先祖の物語を繰り返し聞くことで、自分たちがもつ歴史への誇りを育む― 家はそのためになくてはならない場所だったのです。
【家族の絆を深める家を】
いまでも家が担っているその役割は変わっていないと、住まいずは思います。家族がともに過ごす家が常に清潔で心地よく、互いを思いやり、ものを大切にする気持ちにあふれ、自分という存在を生んでくれた祖先への尊敬に満ちていたなら、どんなにか優しい子供が育つことでしょう。
だから、住まいずのつくる家は流行を追う家でもなければ、豪華な設備を誇る家でもありません。地元の山の木を使った、シンプルで使いやすい家です。いつまでも飽きが来ず、頑丈で、使い込むほどに味が出る家です。そして、地鎮祭、着工式、上棟式、引き渡し式などの節目も大事にします。どのような願いをこめて家を建てるのかを、家族全員が再確認することのできる大切な機会を、「合理化」の名の下に切り捨てるのはとてももったいないと思うからです。
素材選び、打ち合わせ、工法、つくり方の手順・・・。家づくりに関わるすべてを"家族がつながる"ことを根底に据えて発想するのが住まいず流の家づくり。つくりたいのは単なる建物としての家ではなく、家族がいきいきと笑って、泣いて、ケンカもできる、どっしりと揺るぐことのない舞台であり、傷ついた時や元気のない時に、ほんわりと慰めてくれる癒しの場です。
「これからどう暮らしていきたい?」
「そもそも家を何のために建てるんだろう?」
ふとそう思われたら、一度住まいずに来られませんか?
自分のこと、子どものこと、まわりを取り巻く環境のこと・・・。
注文する人、建てる人という垣根を越えて、いま大切にしたいと思っていることをじっくりと話しあい、一緒に答えを探っていくことができればうれしいです。