2026.05.25

家族の時間を育むパッシブデザインの木の家

エネルギー効率の向上を図る設備を装備。家族を守る健やかな住まい

家族全員が家で過ごす時間を楽しみ、健康的に暮らすKさん一家。吹き抜けから光や風が通り抜ける、開放的でフレキシブルに活用できる間取りが特徴だ。家づくりにあたって重視したのは、家族の健康を守り、長く住み続けられる高い機能性を備えていること。
 
 
教育者であるKさんは、まず書籍や雑誌、動画などで情報を収集し、“家づくりの勉強”から始めたそう。その結果、住まいの快適性と健康面への寄与、省エネ性の観点から、温熱性能の充実が不可欠だと再確認した。「以前は暖房を入れても寒い家に住んでいたのですが、ここに暮らしてからは室内での不快な暑さや寒さを感じなくなりました」と奥さまも満足気に話す。高断熱・高気密と、土地の気候を考慮したパッシブデザインの設計で、部屋間の温度差も少ない。1年で最も寒い2月でも子供がはだしで駆けまわることができ、趣味で育てている植物も室内に移動して冬を乗り切れる、ストレスフリーな室内環境だ。
 
 
住宅を手掛けた浅井良工務店代表である中口勝之さんからの「耐震性のことも重視すべき」というアドバイスも印象的だったとKさんは振り返る。メリットだけでなく、リスクを軽減する手段についての細やかな解説が信頼を深めた。当初、耐震等級は最上位の等級3があれば十分だと考えていたKさん。ところが耐震について学ぶうちに、同じ耐震等級でも強度の程度が異なることを知り、驚いたという。「住宅の耐震性能を求めるために実施されている『許容応力度計算の程度』は施工会社によりさまざま。地震時に倒れない家をつくることは、家族の命を守ることにつながります。当社では倒壊ゼロ件の実績を持つSE構法を標準仕様とし、高い水準の構造計算を行っています」と中口さん。
 
 
さらに、花粉症やアレルギー対策を考慮し、全館空調と第一種換気も装備。きれいな空気を室内に入れながら十分に換気し、体に負荷をかけない温熱環境を維持できるよう心掛けた。住環境先進国であるスウェーデンのガデリウス社による24時間換気システム「全館空調G-Air」を採用。電力消費量が低く、集塵性能は高い点が導入した理由だ。「ハウスダストや外気の汚れを気にせず過ごせて、室温は快適温度のまま。結露やカビの発生も気になるので、換気システムに加え断熱窓を取り入れました」とKさん。
 
 
電動式の外付けブラインドを採用、ルーバーの角度を調整することで、風や光を通しつつ直射日光をカットしている。省エネ設計で長く使える機能性が高いものを選ぶことこそ、健康的な家づくりにつながり、イニシャルコストとランニングコストの両面において経済的。結果的に家への満足度も高まるのだろう。
 
 
オークの無垢材の床など、木を多用したナチュラルな印象のリビングの一部は勉強や作業に集中できる空間となっており、扉を開閉することで用途に合った場へと変容する。壁面を生かした飾り棚を各所に設けるなど収納計画も綿密にし、オープンな空間でありながら暮らしやすい住まいを実現している。「家は一生に一度の大きな買い物。自分なりに根気よく調べて、納得のいく家づくりができてよかったです。経年変化を味わいながら、我が家をじっくりと長く住みこなしていきたいですね」とKさんは笑顔で語ってくれた。
 
 
取材・文/間庭典子

K邸
設計施工 浅井良工務店 所在地 和歌山県和歌山市
家族構成 夫婦+子供1人 敷地面積 220.35㎡
延床面積 120.89㎡ 構法 木造SE構法

この家を建てた工務店

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