子供部屋をおしゃれで快適に! レイアウトのポイントや部屋の分け方のコツをご紹介
子供部屋をおしゃれで快適に! レイアウトのポイントや部屋の分け方のコツをご紹介のインデックス
家を建てる際、子供部屋に頭を悩ませる親御さんは多いのではないでしょうか。子供の成長は早く、心も体も日々目まぐるしく変化していきます。子供部屋は、そんな子供たちのその時々の成長に合ったものを用意しなくてはなりません。
今回は子供部屋をテーマに、レイアウトのコツや実例を紹介していきます。これを参考に、親子で相談しながら素敵なお部屋を作ってくださいね。
子供部屋を作るメリット
そもそも子供部屋を作る必要があるのか。このようにお考えの親御さんもいらっしゃるかと思います。ここでは、子供部屋を作るメリットについて紹介していきます。
自立心を育てる
子供部屋があれば、子供がひとりで過ごす時間が増え、夜もひとりで眠ることになり、親離れを後押しします。また、自分の部屋の中の荷物は当然、自ら整理整頓しなくてはなりません。親に全てを任せるのではなく自分で部屋を管理する習慣ができ、自立心を育みます。
プライバシーを守れる
思春期や反抗期などの多感な時期の子供にとっては特に、ひとりの時間は必要なもの。この時期の子供たちは、勉強、部活、交友関係など、さまざまな悩みを抱えています。このため、家族から離れて自分自身と向き合う時間を持つことは非常に大きな意義があります。
集中できる環境を作れる
子供部屋には、勉強や趣味に集中しやすいというメリットもあります。家族の声や生活音が届かないように離れた場所に設けたり、効率よく作業できるように間取りや家具の配置を工夫したりすれば、より快適な作業環境を作ることができます。
子供部屋を作る時の5つのポイント
安全で、楽しく、快適に過ごせる子供部屋を作るためには、どのようなことに注意したら良いでしょうか。子供部屋を作る際に注目すべきポイントをご紹介していきます。
①立体的な空間利用
一つ目のポイントは、空間の無駄を無くすこと。特に、空間を立体的に使うことを意識すれば、床の面積が増えて、部屋を広々と使うことができます。例えば、子供部屋を相部屋にする場合、二段ベッドを置けば、場所を取らずに二人分のベッドを用意できます。一人部屋の場合は、ベッドの上下に収納が設けられているシステムベッドがおすすめです。設計段階でロフトやスキップフロアを計画して、段差の上下にものをたっぷりと収納できるようにしてもよいでしょう。
②家族だんらんとのバランス
プライベートな時間を持つことは大事ですが、家族と一緒に過ごす時間も大切です。子供部屋を設ける際には、家族とコミュニケーションを取りやすい間取りを考える必要があります。例えば、学校から帰宅した子供がリビングを経由して子供部屋に向かう動線を作ったり、仕切りのないオープンな子供部屋にしたりするなどのアイデアがあります。子供の性格を考慮した上で、ひとりの時間と家族だんらんのバランスを考えましょう。
③勉強に集中できる配置
いかに勉強に集中できる環境かということも、子供部屋づくりにおける重要なポイントです。集中しやすい環境は人それぞれで、静かな環境を好む子には完全な個室を与え、家族の声や生活音が聞こえないように配慮する必要があります。反対に個室の圧迫感が苦手な子の場合は、リビング横などにオープンな勉強スペースを設けるとよいでしょう。また、日当たりやエアコンの風当たりなどを考えて机の配置を決めましょう。
④片付けやすい仕組み
自分の部屋は自分で片付ける。このような習慣を身につけさせるためには、片付けやすい仕組みを作ってあげることが大切です。子供部屋を用意した早い段階で、ものの定位置を決めておきましょう。おもちゃ、本、洋服など、それぞれの収納場所に名前を書いたり、色で分けたり、子供の年齢に合わせた工夫が必要です。また、ものの出し入れがしやすいように、子供の背丈に合う高さの収納棚を用意しましょう。
⑤子供の意見を尊重したデザイン
好きなものであふれた子供部屋は、その子にとってお気に入りの場所となるでしょう。長く愛着を持って過ごせる部屋を作るためには、家づくりの段階から親子でよく話し合って部屋のデザインを決めましょう。親としては家全体のデザインをおしゃれに統一したいという気持ちがあるかもしれませんが、子供の意見を尊重し好みのデザインを部屋に取り入れれば、その子の個性や創造性を伸ばすことにつながるでしょう。
子供部屋の家具選びのコツ
子供が健やかに育つ環境を作るにはインテリアも重要です。ここでは、家具の選び方のポイントを紹介していきます。
高さを調節できる家具
家具は体の大きさに合ったものを用意する必要がありますが、その時々で家具を買い換えると出費がかさんでしまいます。そうならないためには、高さを変えられる家具がおすすめです。机や椅子の高さを成長に合わせて調節できれば、快適な勉強環境を作ることができます。また収納家具についても高さを変えられるものがあるので、幼いうちから整理整頓の習慣を身につけるのに一役買いそうです。
安全性の高い家具
家具を買い揃える際は、安全性の高いものを選びましょう。ぶつかった時に怪我をしないよう、角が丸いものや、クッションがついているもの、破損しにくい丈夫な素材のものがおすすめです。塗料や接着剤にアレルギーを引き起こす化学物質が含まれていることもあるため、注意して購入するようにしましょう。また家具の転倒防止のため、低めの家具を中心に用意し、高さのある家具は壁に固定しましょう。
好みの変化に対応できる家具
幼い子供は可愛らしいデザインや、キャラクターもののデザインを選びがちですが、好みは成長とともに変化していきます。大きくなった後も長く使えるように、シンプルなデザインのものを中心に選びましょう。子供らしいデザインを取り入れる場合は、クッションカバーやカーテンなど、交換しやすいものを選ぶのがおすすめです。また、剥がしやすいシールやステッカーなどを貼るというアイデアもあります。
子供部屋の年齢別レイアウト
子供部屋を与える年齢は各家庭でさまざまです。年齢ごとに注意点が異なるため、ここでは、乳幼児期、小学生、中高校生に分けて、それぞれに合ったレイアウトをご紹介します。
乳幼児期
幼いうちから子供部屋を与える場合は、親子がお互いに安心できる部屋づくりが重要です。例えば、リビングの一角に設ければ、親は家事をしながら子供の様子を見ることができ、子供も親の姿が見えるため落ち着いて過ごすことができます。家具は安全性を考慮し、柔らかい素材や丸みを帯びたデザインのものを揃えます。おもちゃや絵本を自分で出し入れできるように、収納棚は低い位置に設けましょう。
小学生
小学校入学と同時に部屋を与えるというご家庭は多いのではないでしょうか。勉強が本格的に始まるため、勉強机や本棚は欠かせないアイテムとなります。持ち物の増加を見越して、収納力のある家具を用意しておくことも重要です。また、勉強と遊びを上手に切り替えられるよう、学習スペースと遊びのスペースを部屋の中で分けておくことをおすすめします。机に向かった時におもちゃが目に入らないようにするなど、配置を工夫しましょう。
中学生・高校生
中高校生は、これまで以上に勉強の時間が増え、また、多感な時期でもあるため、一人で静かに過ごせる環境づくりが重要です。勉強机は小学生の頃から使っていたものを引き続き使うのが理想ですが、体の大きさに合わない場合や、教科書や参考書を広々と置きたい場合は、大きめのものに買い替えましょう。息抜きも必要なので、趣味のグッズを飾ったり、友人を招いたりできるスペースを十分に確保しておきましょう。
子供部屋の広さ別レイアウト【4畳半・6畳・8畳】
次は、子供部屋のレイアウトのポイントを部屋の広さ別に見ていきましょう。ここでは4畳半、6畳、8畳の3パターンをご紹介します。
【4畳半】片付けやすくちょうど良い広さ
4畳半は、ベッドと収納に各1畳、勉強机に半畳使えば、残りの2畳をフリースペースとして使うことができます。大人が使うとなると少々狭く感じるかもしれませんが、隅々にまで手が届きやすく、また片付ける面積が少ないというメリットがあり、子供部屋として使うにはちょうどいい広さです。収納が足りない場合は、ロフトベッドなどを設けて空間を縦に活用しましょう。
【6畳】家具を置いても余裕がある標準的な広さ
6畳というと、一般的な一人暮らしのワンルームの広さになります。このため、中高生になって体が大きくなっても窮屈に感じることはないでしょう。これだけの広さがあればベッドと勉強机以外に、ソファやローテーブルなどの家具を置くことができます。趣味のグッズ、収集品などを飾るための棚を置くこともできるため、好きなものに囲まれた空間を作ることができます。
【8畳】複数人でものびのびと使える広さ
8畳あればスペースにかなりの余裕ができます。家具をたくさん置いても窮屈に感じない点がメリットですが、部屋が広い分、片付けに時間がかかってしまうというデメリットもあります。また、これだけの広さがあるので、きょうだいで一緒に使うのにも向いています。部屋の中心をパーテーションなどで区切れば、一人一人にプライベートなスペースを与えることができます。
子供部屋を相部屋にする時のポイント
子供部屋を子供の数だけ用意できれば理想ですが、それは難しい……というご家庭もあるかと思います。また、子供たちの性別の組み合わせによって、配慮すべき点も変わってきます。ここでは子供部屋をきょうだいで一緒に使うときのポイントを解説していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
同性同士の場合
子供の性別が同性同士の場合は、部屋の中に共用部分とプライベート部分を設けるのがポイントです。共用部分は一緒に勉強したり遊んだりするスペースで、机を向かい合わせにしたり本棚を共有したりすることで空間の無駄を省くことができます。
プライベート部分の作り方としては、ベッドを部屋の両端に配置したり、二段ベッドの上下にカーテンをつけたりする方法などがあります。同性同士といえども、兄弟姉妹の相性によっては部屋を分ける必要が出てくることもあります。子供たちの様子を日頃からよく観察し、また双方の意見をよく聞きましょう。
異性同士の場合
子供の性別が異性同士の場合は、遅くとも上の子が思春期になる前に部屋を分けましょう。最初から部屋を分けてしまうと、きょうだい間で協調性を育む機会が失われてしまいます。異性同士の子供の部屋を分ける時は、完全な個室をそれぞれに与えるのが理想ですが、これが難しい場合は元々の相部屋に間仕切りを設けましょう。あらかじめ照明や出入り口、コンセントなどを二つずつ用意しておけば、部屋を分けた後の個室も快適に使うことができます。
子供3人で2部屋を使う場合
子供が3人いるのに部屋が二つしかない、というのもよくあるパターン。なるべく公平に部屋を分けるにはどうしたら良いかというと、男の子と女の子がいる場合は性別で部屋を分けるという方法が使えます。子供たちの年齢が適度にばらけている場合は、上の子から順番に個室を与え、下の二人を相部屋にするという方法も。このほかには、部屋を用途で分けるという方法もあり、一部屋は寝室や遊び場、もう一部屋は学習スペースに利用するという風に使い分けると良いでしょう。
子供部屋を仕切る方法は?
子供部屋の中を仕切るには、どうしたら良いでしょうか。いくつかの方法を順番に紹介していきますので、機能性を比較してみてくださいね。
壁
防音性が高く、最もプライバシーが守られる方法です。一方で、取り付けるのも、取り壊すのも大変な点がデメリット。家を建てる前に、子供部屋を将来どのように使いたいか、あらかじめビジョンをはっきりさせておきましょう。
引き戸
仕切りを引き戸にして、扉を開け広げた状態にすればひと続きの大部屋として利用でき、閉めれば部屋を分けることができます。このため、子供部屋として使われなくなった後も、さまざまな用途に転用しやすいのが魅力です。あとから取り付ける場合はリフォームが必要となるため、設置したい場合は家を建てる段階で決めておきましょう。
パーテーション
手軽に購入でき、取り外しが簡単な点がメリット。防音性に欠け、完全なプライバシー空間を作るのには向いていないため、子供たち一人一人の領域を簡易的に作りたい場合に活用しましょう。置くだけのタイプは転倒の恐れがあるため、金具などで固定できるタイプがおすすめです。
収納家具
棚や本棚、クローゼットなどの収納家具も間仕切りとして使うことができます。天井までの高さのものであれば、見た目はほとんど壁と変わりません。これらの家具を設ければ、部屋の収納力も高まります。可動式のものにすれば、用途に合わせて部屋を広々と使うことができます。
子供部屋をおしゃれで快適にする6つのアイデア&実例12選
子供部屋はデザイン次第で、おしゃれで快適な空間にすることができ、また、子供の個性や感性を伸ばすことにもつながります。ここでは、そのような子供部屋づくりのヒントとして6つのアイデアを紹介していきます。計12の実例を見ながら、どんな部屋を作っていきたいかイメージしてみてくださいね。
①親の目が届きやすい子供部屋
子供が幼いうちは、親の目が届きやすい場所に子供部屋を設けると良いでしょう。家事をしながら子供の様子を見る事ができれば、親としても安心です。親子がお互いの存在を感じながら過ごせる子供部屋のアイデアを紹介していきます。
スキップフロアを活用
こちらの事例では、リビングの一角にスキップフロアを設けています。下部は元々、収納スペースとして用意された空間でしたが、今は子供の遊び場になっているのだとか。天井が低くても、小さな子供には十分な広さです。引き戸がついているため、子供部屋として使われなくなったあとは納戸として使うことができます。
和室は床が柔らかくて安心
こちらの事例は、リビング横に設けられた和室。畳の床は柔らかいため、子供が転んだ時の衝撃を和らげます。畳は自然素材であるため人体に優しく、香りにはリラックス効果があるため、子供が落ち着いて過ごすことができます。また、こちらの事例のように小上がりになっている和室は、親と子の目線の高さが近づく点がメリット。ただし、転落しないようにベビーゲートなどを設ける必要があります。
②遊び心満載の子供部屋
子供はとにかく好奇心が旺盛。気分がころころと変わりやすく、おままごとをしていたと思ったら、今度はお絵描きをしたり、絵本を読み始めたり……。そんな子供たちのためのスペースには、遊び心のある仕掛けを用意してみてはいかがでしょうか。
壁一面の黒板に落書きし放題!
こちらの事例は壁一面が黒板になっていて、落書きし放題の空間となっています。体を思い切り動かしながらお絵描きを楽しむことができるため、子供のストレス解消にもなります。自分の体よりも大きな絵を描くという体験は、実はなかなかできないこと。一人で描くのはもちろん、お友達や家族と一緒にお絵描きするという楽しみ方もできそうです。
可愛らしいデザインは子供部屋ならでは
おとぎ話の世界観のような可愛らしい部屋で過ごせば、想像力がぐんぐん膨らむことでしょう。壁には個性的な輸入クロスを張っていて、好みの変化に合わせて後から張り直すことができます。ロフトの上には小さなお家、下部には複数の小窓があります。部屋の中を上下左右に動き回って、大冒険を繰り広げられそうです。
③体を動かして遊べる子供部屋
体を動かすことが大好きなお子さんであれば、部屋の中に遊具を設置してあげると良いでしょう。遊びを通して身体能力を高めることができ、天候に関係なく家の中で楽しく過ごすことができます。きょうだいと交代でに遊具を使うことで、ものを共有する大切さを学ぶことができ、時には競争心が芽生えるかもしれませんね。
ボルダリングは場所を取らずに楽しめる
室内に遊具を設置するなら、ボルダリングを楽しめるクライミングウォールはいかがでしょうか。壁さえあれば場所を取らずに設置でき、家の中でも体を動かして遊ぶことができます。こちらの事例は、お子さんの要望で子供部屋にクライミングウォールを設けていて、壁部分は可愛らしいピンク色に。勾配天井で天井高を上げているため、登りがいのある高さの壁になっています。
見せ梁は吊るす遊具におすすめ
こちらの事例は、ブランコが設置できるように、あえて梁を見せる設計になっています。遊具を吊るすための金具がついているため、ブランコ以外にもハンモックなどを吊るすこともできそうです。この部屋は将来、梁の位置に間仕切り壁を設けて、二部屋に分ける予定だそうです。子供が幼いうちは広々とブランコに揺られ、大きくなった後は個室で一人の時間を過ごすことができます。
④勉強が捗るオープンな子供部屋
子供部屋をスタディコーナーとして使うなら、一人で集中できる個室も良いですが、開放感のある造りもおすすめです。家族から見える場所に設けることで、緊張感を持って勉強することができ、また、篭りっぱなしにならないため、家族と適度にコミュニケーションを取ることができます。
開放的な空間で兄弟一緒にお勉強
こちらは2階吹き抜けホールとひと続きの子供部屋。ドアや壁をあえて設けず、開放的な空間をつくっています。幼い兄弟が一緒に勉強できるスペースになっていて、お互いに刺激を与え合いながら学習習慣を身につけられそうです。将来的に間仕切りを設けることができるプランになっていて、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できます。
子供部屋にスタディスペースを併設
3人のお子さんがいるこちらのご家庭は、2階にオープンなスタディスペースを設けています。目の前に吹き抜けがあるため、開放感が抜群です。大きな引き戸の向こう側には子供部屋があり、空間が隔たれているため、遊ぶ時には思い切り遊び、勉強する時には集中して勉強できるようになっています。また、扉を開け広げればひとつながりの空間として利用することができます。
⑤兄弟姉妹が仲良く過ごせる子供部屋
子供部屋を相部屋にしようと考えている親御さんも多いでしょう。相部屋をつくる際に大切なことは、きょうだいが仲良く過ごせる仕組みをつくってあげること。子供たちだけの空間だからこそ、一緒に遊んだり勉強したりしながら強い絆が生まれるでしょう。
一つの空間に姉弟それぞれの好みを反映
姉弟のための子供部屋で、将来的に中央を仕切れる設計となっています。右手は弟くん用のスペースで、好奇心を刺激する黄色のクロスが張られています。おもちゃをたっぷり収納でき、遊び盛りの男の子にピッタリの空間です。左手のお姉ちゃんのスペースは、柔らかなパープルを基調としています。ベッドには天蓋が付いていて、お姫様気分を味わえます。同一空間ながらも、それぞれの好みを反映した居心地の良いお部屋となっています。
ロフトは子供たちだけの秘密基地
ロフトは屋根が低いため大人には少し窮屈に感じますが、子供たちにとっては秘密基地のようなワクワクする空間です。一人っ子でも、きょうだいがいても、ごっこ遊びがより一層楽しいものになるでしょう。こちらのロフトは、ダイニングキッチンの上部に設けられているため、階下にいる両親の存在を身近に感じながら過ごせる造りになっています。小窓から光を取り入れられるため、実際の広さ以上に開放的に感じられます。
⑥子供の成長と共に変化する子供部屋
子供部屋を作る時には、将来的なライフスタイルの変化も考慮しなくてはなりません。子供の心身の成長に柔軟に対応でき、また、巣立った後も別の用途に使いやすい部屋を作るにはどうしたら良いか、アイデアを紹介していきます。
間取りを後から変えられる設計
子供部屋に限らず、家族のさまざまな変化に対応できる設計アイデアの一つに、「スケルトン・インフィル」というものがあります。これは家の骨組みと内装を分けて設計する考え方で、後から壁を増やしたり、無くしたり、間取りを自由に変えられるのが特徴です。こちらの子供部屋もその一例で、今は大きなワンルームですが、将来的に仕切れる造りになっています。部屋を分けた時に不便にならないよう、扉やスイッチなどが二つずつ設けられているのもポイントです。
可動式の収納家具を間仕切りに
こちらの大きなワンルームの子供部屋は、子供の成長に合わせて間取りを変えられるよう、可動式のクローゼットを設けています。部屋の中央に置けば間仕切りの代わりになり、壁際に寄せておけば部屋を広々と使うことができます。可動式の間仕切りはリフォームの必要がなく、その時々に好きなように部屋のレイアウトを変えられるのが魅力です。ただの壁ではなく、クローゼットや本棚などの収納家具を間仕切りとして使えば、収納力もアップするのが良いですね。
まとめ:子供部屋は子供と家族と一緒に成長していくもの!
子供部屋は、子供の想像力を養ったり、好奇心を芽生えさせたりするなど、心の成長を刺激する重要な空間です。また、きょうだいと一緒の部屋で過ごす中で、相手を思いやる気持ちを自然と身につけることができます。このように子供たちがすくすくと成長できる子供部屋を作るためには、親子でよく話し合い、また、将来を見据えた設計を考えていく必要があります。
子供が生まれ、成長し、巣立ち、再び夫婦ふたりの生活へ……。家族の形もまた、年を重ねるごとに変わっていきます。今回ご紹介したアイデアを参考に、楽しく快適な子供部屋づくりを考え、そこからさらに、家族が長く愛着を持って暮らせる家づくりについて考えてみてくださいね。