子供部屋だってお洒落に! 広く見せるアイデアやレイアウトのコツをご紹介

子供部屋だってお洒落に! 広く見せるアイデアやレイアウトのコツをご紹介のインデックス
- 1.子供部屋って必要なの?
- 2.子供部屋のレイアウトの4つのポイント
- 3.子供部屋の広さ別のレイアウト【4.5畳・6畳・8畳】
- 4.子供部屋を兄弟姉妹で使うときのレイアウト
- 5.子供部屋を快適でおしゃれに保つコツ
- 6.デザイン次第で個性が育つ! 子供部屋アイデア12選
- 6-1.年齢が幼い頃は、リビングの一角を子供部屋に
- 6-2.子供部屋に遊び心を加えて、想像力を広げよう
- 6-3.のびのび遊べる子供部屋で身体能力もアップ!
- 6-4.オープンな勉強スペースで質問しやすい環境に
- 6-5.兄弟姉妹が一緒に過ごせる共有スペースを活用
- 6-6.お子さんの意見を尊重した個性の光る子供部屋
- 7.成長に合わせて、個別の子供部屋へリフォーム
- まとめ:子供部屋は子供の年齢に合わせて一緒に成長していくもの!
理想的な子供部屋とは、どんな部屋でしょう。「ベッドと机を置くスペースがあればいいわ……」そんな風に考えてはいませんか? レイアウトのポイントを知ること、また、収納やインテリアを工夫することでスペースを有効活用できる、快適な子供部屋が作れます。我が子の成長と自立を願って作る子供部屋は、親御さんからお子さんへの大きなプレゼントとも言えるでしょう。
1.子供部屋って必要なの?
そもそも、子供部屋の役割とは何でしょうか。それは子供のプライバシーの確保と、精神的な自立ということが言えるでしょう。そのためには子供部屋は、一人で眠ることが出来ると同時に、一人で過ごすことが出来る空間である必要があります。
子供が小さいうちは、親子で一緒に過ごすことが多いので、子供の為の個室をあまり必要と感じないかもしれません。ですが、子供は成長するものです。将来の事を考えた可変性のあるレイアウトを計画しておくといいでしょう。
そして、思春期を迎えれば、自然と自分ひとりの部屋を欲しがるようになってきます。これは、自立心が芽生え始めた証拠でもあり、子供が成長しているという事なので、寂しいと同時に喜ばしい事でもありますよね。プライベートな個室を持つことで勉強がはかどったり、誰にも邪魔されない自分だけの時間を過ごすことができたり、読書や趣味に没頭できたりと、個室にはさまざまなメリットがあります。
いつから個室を持つべきかについては、お子さんそれぞれの個人差があります。本人が個室を持ちたいと言い始めたら、個室を作れるようなスペースを設計当初から考えておきましょう。
レイアウトの工夫の仕方としては、子供が小さいうちは大きな空間を用意しておいて、のちに間仕切り壁を作れるようにしておくと言う事があります。いざ個室を作りたいと思った時にも便利ですよね。また収納家具などを利用して可動式の間仕切りにしておけば工事が必要な事もなく、自由に間仕切りを変更できるというメリットもありますので、子供の人数や性別などによって使い分けるといいでしょう。
2.子供部屋のレイアウトの4つのポイント
では実際に子供部屋を作る時に、どんなレイアウトがあるのでしょうか。今回は4つのレイアウトに絞って、それぞれのポイントについて特徴やスペースの使い方、どういう場合に使えるのか、その他注意点なども一緒に考えてみましょう。
2-1.空間を立体的に使って省スペースに
一つ目はまず、空間を立体的に使うレイアウトです。空間を立体的に使う事で平面では省スペースで済むというメリットがあります。では立体的にとは具体的にはどんなことがあるのでしょうか? まずは2段ベッドです。子供が小さい場合や、同性同士の場合は2段ベッドを使う事で空間を有効活用できます。他にはロフトタイプのレイアウトもあります。上部空間を寝るスペースに、下部空間を収納や勉強スペースに使用することで平面的にはかなり空間を節約できます。
2-2.将来を見据えた家具選び
次に考えるべきことの一つに、将来を見据えた家具選びという事があります。子供が成長するのに合わせてその都度買い替えると、その度に出費がかさんで大変なことになりますよね。そこでおすすめできるのが可変性のある家具です。勉強机であれば椅子や机の高さを成長に合わせて変更することが出来るので、買い替える必要はありません。また収納家具についても高さを変えられるものがありますので、小さいころから片づける習慣をつけるのにもメリットがありますね。
2-3.プライベートと団欒をバランス良く
個室があることでプライベートな時間を持つことが可能になりますが、部屋に閉じこもってばかりでは、家族としても寂しいと思います。そこで子供部屋で過ごす時間と家族と共に過ごす時間のバランスを取るために、子供部屋のレイアウトにも工夫が必要です。あまり快適になんでも出来るように作ってしまうと、子供が部屋から出てこなくなってしまうので、必要最低限の広さで作るということも、1つのポイントと言えるでしょう。また、勉強するスペースをリビングに設けるのもよいでしょう。
2-4.勉強に集中できる配置
子供部屋の役割として大事なものの1つに、勉強をするスペースであるということがあげられるでしょう。勉強に集中出来るレイアウトとしてはいくつかのポイントがあります。例えば、勉強机に座った状態でベッドが視界に入らないようなレイアウトにします。これは、休憩したいという欲求を感じにくくさせることができます。
また、エアコン等の空調機の風が直接体に当たらないようにすることも大事です。さらには、窓から入る明るい自然光で勉強ができるのはいい面もありますが、手元に影を作らないように窓と机の位置関係にも配慮が必要です。
3.子供部屋の広さ別のレイアウト【4.5畳・6畳・8畳】
次に子供部屋の広さ別で、それぞれに合うレイアウトというものについて見てみましょう。年代によっても最適な空間というのは変わってきますが、まずは一般的な、4.5畳、6畳、8畳という3つのパターンで見てみましょう。
3-1.【4.5畳】片付けやすくちょうど良い広さ
まずは4.5畳の広さから見てみましょう。ベッドが1畳、机は0.5畳、収納が1畳と考えると残りは2畳ほどのフリースペースということになります。狭いよう感じますが、全てに手が届くような距離にあるというコンパクト感がちょうどいい広さと言えます。動きに無駄がでないという感覚ですね。
また、ある程度コンパクトなスペースのほうが合理的な収納を心掛ける事から、部屋を片付けやすいということも言えます。掃除機をかけるのも、面倒に感じない大きさと言えます。万が一、物が増えてきた場合はロフト収納等で縦に空間を活用すると良いでしょう。
3-2.【6畳】家具をおいてもゆとりある標準的な広さ
6畳というと一般的に大人が使う個室の広さになりますので、将来まで考えると余裕を持ったレイアウトが出来る大きさと言えます。ベッドと勉強机以外にも、収納やソファやテレビ等の好きな家具を置くことも出来るでしょう。子供にとっても好きなものに囲まれる空間というのは心が落ち着くものです。また、子供が小さいうちには2人部屋としても充分使える広さです。
ただ、テレビ等を置いてしまうと、部屋にこもってしまうきっかけにもなり得ますので、ある程度の年齢に達するまでは娯楽に関する物は家族と共有出来るスペースに配置する方が良いかもしれませんね。
3-3.【8畳】複数人でものびのびと使える
8畳の子供部屋であればスペースにはかなり余裕が出来ますので、一人用の子供部屋というより複数人で使うというイメージになりますね。家族の関わり方にもよりますが、特に子供が小さい間は兄弟姉妹で同じスペースで過ごす時間も大切なものです。ベッドや勉強机はそれぞれの物があってもいいですが、過ごすスペースは同じ方がコミュニケーションも取りやすく、子供の成長にもメリットがあります。
将来的に個室がほしいとなれば、同性同士の兄弟なら、間仕切り収納等で緩やかに、異性の兄弟姉妹なら間仕切り壁でしっかり区切る、というように柔軟に対応できるように計画しておくと良いでしょう。
4.子供部屋を兄弟姉妹で使うときのレイアウト
次に子供部屋を兄弟姉妹で使うときのレイアウトについて具体的に見てみましょう。空間の縦使いや間仕切りの考え方等によって、コンパクトでも楽しい子供部屋に出来ますよ。兄弟姉妹で触れ合いながら成長できる空間を作りましょう。
4-1.仕切りをつける
間仕切りをつけるというのは、兄弟姉妹で子供部屋を共有する場合にも、自分の空間を意識するために有効な手段となりますね。同じ親から生まれた兄弟姉妹でも性格は様々です。片付けが好きな子供と、散らかすのが好きな子供が間仕切りのない空間で過ごすのはお互いにストレスが生まれることもあるでしょう。それぞれの考え方を尊重しながらも、家族という共同生活者として快適に過ごせる空間を用意してあげるというのも親の仕事と言えますね。
4-2.2段ベッドを上手に活用
子供が小さいうちや、スペースに限りがある時は2段ベッドを導入するといいでしょう。子供は空間を縦に横に自由自在に動き回るのが大好きです。2段ベッドのようなアイテムは寝るときだけではなく、昼間でもジャングルジムのように登ったり降りたりして遊べる楽しい仕掛けになります。そうやって、兄弟姉妹で喧嘩しながらも触れ合っていくことで成長していくきっかけにもなるでしょう。またベッドを、縦に重ねることで残りの空間を広く使えるので遊べる場所も広がるという訳ですね。
5.子供部屋を快適でおしゃれに保つコツ
子供部屋を快適に、かつおしゃれに保つコツはなんでしょうか。子供にも小さいながらも好みがあります。子供の好きを大切にしてあげることで、自分が尊重されていると感じるでしょう。自立を促しながら快適な空間をキープ出来るようにアドバイスしていくことも大事ですね。
5-1.子供が自分で片付けられる工夫を
子供が部屋を自分で片付けられるようにするには、レイアウトの工夫が必要です。そのためには、まずは物の場所を決めてあげることです。おもちゃや、本、洋服などそれぞれの場所に名前を書いたり色で分けたり。最初のうちは親が一緒に、遊びを交えて片付けを手伝ってあげると良いかもしれません。兄弟姉妹で、どちらが早く元のスペースに片付けられるかな? 等のゲーム感覚で片付けをすることで自然に「出したものはしまう」という感覚が身につくでしょう。収納場所はなるべく一か所にまとめるというのも大切ですね。
5-2.子供が好きなテイストで統一
子供部屋が、子供の好きなものに囲まれた空間であれば、そのお気に入りの空間で快適に過ごしたいと思うのは自然な流れではないでしょうか。そのためには家づくりの段階から、子供と子供部屋をどう作りたいかについてじっくり話し合うことが大切です。
親に一方的に用意された空間よりは、自分で選んだ壁紙、床材、家具で構成された空間の方が、愛着が湧きますよね。そうやって愛着が湧いた空間であれば、その快適な空間をキープしたいという思いが芽生えるのも自然なことです。自分の自由に作った空間を自分の責任でおしゃれに保つという意識は、自立心を促すことにも繋がるでしょう。
6.デザイン次第で個性が育つ! 子供部屋アイデア12選
どんな子供部屋にしようかと考えるときに大事なのが、お子さんの成長に合わせて間取りの変更がしやすい空間づくりがポイントです。さらに、子供部屋のデザインや取り入れるアイテム次第では、お子さんの個性を伸ばしてくれる空間にもできるのです。そこで、家づくりの際に取り入れてみたい、子供部屋アイデアをご紹介します。
6-1.年齢が幼い頃は、リビングの一角を子供部屋に
6-1-1.スキップフロアを使い緩く区切る
お子さんが小さいうちは、遊んでいる様子を親御さんが見守ってあげられる場所に子供専用の空間を設けるのがおすすめです。例えば、リビングの一角に遊び場を設けたり、スタディスペースを作ってあげると、いつでもお互いを感じ合うことができ、親御さんもお子さんも安心して過ごすことができますね。緩い区切りをつけたいという場合は、腰高ぐらいの壁を作ったり、スキップフロアで段差にするなどの工夫することもできます。
こちらはリビングの一角に子供のスペースを作った実例。スキップフロアになっていることで、間仕切りを必要としない、領域の分けられたスペースが作られました。このような作りだと、親側からはすぐに様子を見ることができ、子供も勉強や遊びに集中していても寂しくなればすぐに親の元へ駆けつけられる場所であると言えるでしょう。
6-1-2.和室スペースを子供スペースに有効活用
リビングの隣に和室などを設けている場合、お子さんが小さい頃は和室をお子さんの遊び場にするケースも。親御さんも家事をしながら遊んでいる様子を見守ることができますし、来客時には荷物を片付ければ客間として使えるのも、和室のメリットですね。
小上がりのある和室スペースは、高さがある分、親との目線が合いやすいという利点があります。小さいうちは、転落防止策を講じると安心ですね。そのうちに段差を使って高低差を楽しむことも遊びの一つになりますので、年齢に応じた楽しみ方のできる場所と言えそうです。
リビングと隣り合わせの子供スペースを作る場合、いつでもササッと片付けがしやすいように収納を設けることも大切。おもちゃ別に、お子さんでも簡単に片付けができる棚を設けるなどの工夫をしましょう。
6-2.子供部屋に遊び心を加えて、想像力を広げよう
6-2-1.子供部屋の壁一面を黒板に
幼児期のお子さんは、とにかく好奇心が旺盛。おままごとをしていたと思ったら、次はお絵かきをしたり、絵本を読み始めたりと遊びもコロコロ変わります。そんなお子さんたちのためのスペースには、遊び心のある仕掛けを用意してみるのもいいかもしれません。
たとえば、壁一面を黒板にしてみるアイデアはどうでしょう。机の上で描くお絵かきとは違い、体を思い切り動かしながら描くことができます。自分よりも大きなものを描く体験は、実はなかなかできないこと。一人で描くのはもちろん、お友達や家族と一緒に描けるというのも楽しみ方の一つになりますね。
こちらは、玄関土間スペースの壁面収納の扉を黒板にした例です。リビングと繋がった空間ですので、子供が自由にお絵かきを楽しみながら、お父さんお母さんが作品をいつも観賞出来るつくりになっていて、子供たちの満足度も上がるのではないでしょうか。
6-2-2.子供部屋だからできるファンタジックなデザイン
こんなファンタジックなデザインのお部屋なら、お子さんの想像力がぐんぐん膨らみそう。ロフトを作れば上下左右に動き回ることができ、小さな窓から顔を出したり、可愛らしいお家でおままごとをしたりと、お子さんもいろいろな遊び方ができそうです。ときには、大人が想像できないような遊びを思いつくことだってあるでしょう。お子さんの想像力を掻き立ててあげるような空間は、まさに理想の子供部屋ですね。
これは親御さんの趣味によるところが多いと思いますが、子供のころからデザイン性の高いものに囲まれた生活を送らせてあげたいという方も多くいらっしゃいます。センスはある日突然生まれるものではなく、やはりいいものに囲まれて自然に育って行くものではないでしょうか。子供部屋にも可愛らしく、かつデザイン性の高いものを置いてセンスを磨いていきましょう。
6-3.のびのび遊べる子供部屋で身体能力もアップ!
6-3-1.雨の日や、外出自粛の日々にも大活躍、子供が遊べる遊具を設置
運動好きなお子さんやアクティブなお子さんであれば、子供部屋や共有スペースなどにブランコやボルダリング、うんていなど体を動かせる遊具を設置してみるのもおすすめです。毎日でも公園で思い切り遊びたい年頃のお子さんは、雨の日や、感染症予防のための外出自粛などが原因で外に出られない日でも、適度に体を動かせてリフレッシュでできます。兄弟で交代しながら遊具を使うことで、一つのものを共有し合う大切さを学んだり、ときには競争心が芽生えるかもしれませんね。
二段ベッドにバスケットゴールを設置したら、家の中に居ながらにゴールの練習が出来ます。外に遊びに行けない時は体力を持て余すことが多いでしょうが、家の中にこういった仕掛けがあることで、外に出られないストレスも発散できますね。
6-3-2.大人も子供も楽しんで体力不足を解消できるボルダリングを取り入れても
家の中にブランコやハンモックがあれば、子供だけでなく大人も楽しめます。そこまでアクティブではないお子さんにも、ゆらゆら揺れているだけで楽しめるのでお勧めですね。ハンモックもさまざまな種類が出回っているので、家の雰囲気にあった商品を選んでみると、インテリアのアクセントにもなります。
6-4.オープンな勉強スペースで質問しやすい環境に
6-4-1.段差をつけて、リビングと勉強スペースを分ける
陽の光がたっぷり注ぎ照明がなくても明るいスタディールーム 小さいうちはリビングで勉強するのが親も子供も安心ですね。一人ではなかなか集中できませんので、時々見てあげながら勉強するというスタイルにピッタリです。兄弟が一緒に勉強するとやる気も倍増するかもしれないですね。
オープンなスペースを子供室にして、テーブルをはさんで子供たちが一緒に勉強できるようになっています。これなら兄弟に勉強を教えてもらいやすいですし、オープンなつくりなので、親御さんも声を掛けやすいでしょう。
6-4-2.カウンターにすることで将来的には大人が使えるスペースに
リビングの一角に勉強スペースになるカウンターがあれば、便利です。食事の準備の邪魔になりませんし、家族みんなで使えるスペースとすることで長く使い続けられます。
吹抜けに面した2階廊下は、カウンターの付いたフリースペースになっています。子供たちが勉強や読書、遊びに使ってもいいですし、テレワークになった親御さんたちが仕事場として使う事も出来ます。使用者を限定しないことで色々な使い方が出来る自由なスペースです。
6-5.兄弟姉妹が一緒に過ごせる共有スペースを活用
6-5-1.便利につかえる黒板をポイントに
子供部屋とは別に、兄弟や家族が使える共有スペースを設けていると、移動することによって気分が変わるので、家の中に居ても退屈しません。例えば、それぞれの部屋の前に共有の黒板と本棚を。黒板はお絵かきにも使えますが、お子さんが大きくなってからは連絡事項に使ったり、兄弟で勉強を教え合う時にも便利です。また、本棚にはお互いに自由に貸し借りができるように本を並べておいてもいいでしょう。
年の近い兄弟がいると、例え外出自粛になったとしても遊び相手がいますので、賑やかに過ごすことが出来そうです。収納扉を黒板塗装にしていることで、兄弟で好きに落書きやお絵描きも出来ます。コロナ禍の中でも、ケンカをしたり、一緒に遊んだりしながら、すこやかに成長していってほしいですね。
6-5-2.大きな本棚は子供が巣立ってからも使えます
こちらは二階の廊下を活用して、一面を本棚にしたご家庭。家族や兄弟みんなが自由に本を手に取って読書ができる空間になっています。共有スペースに本棚を設置すれば、子供は子供部屋に閉じこもることなく、お互いに共有し合えるというメリットがあります。
お子さんが成長しても、このような共有スペースがあれば、家族のコミュニケーションにもひと役買ってくれます。
子供の為のサブテーブルをキッチン前に作られたこちらのお宅。子供10人は座れるという大きなテーブルセットなので、教科書や絵本を好きに広げても十分にスペースがあります。これだけ広ければ、お友達を呼んでも余裕を持って遊ぶことが出来ますね。またテーブル近くに本棚も造り付けてあるので、いつでも読みたい本を取り出すことが出来ますし、片付けもしやすいでしょう。
6-6.お子さんの意見を尊重した個性の光る子供部屋
6-6-1.男女の兄弟の場合はきっちり個室として分けるのも大切
男女の兄弟であれば、早い段階で個室は必要になるので、準備はしておきたいですね。また、家づくりの段階で年齢がすでに大きい場合は、お子さんの希望をぜひ聞いてあげてください。小学校にあがるぐらいの年齢になると、個々の個性や好みもはっきりしてきます。
6-6-2.子供の個性を尊重したデザイン重視の部屋
お子さんのセンスを磨くという点でも、子供部屋の存在は大きいですね。こんなカーテンがいいな、こんな照明にしてみたい! など、お子さんの好みを聞きながら、親子で一緒に子供部屋作りをするのも楽しいものです。
子供は可愛らしいものが大好きです。シンプルな部屋は大人にとっては落ち着くものですが、子供にとってみれば、寂しくてつまらないと感じることもあるかもしれません。子供部屋のインテリアは、子供と一緒に考えてみるのはどうでしょうか。家全体のコンセプトもあると思うので、選択肢を与えてその中から選ばせると、そう奇抜なものにならずに可愛い子供部屋が完成するでしょう。壁紙などは張り替えが簡単に出来ますので年代に合わせて模様替えをして楽しむことも可能です。
7.成長に合わせて、個別の子供部屋へリフォーム
2人、3人兄弟の場合、お子さんが小さい頃は個室にはせず、やや広めのスペースを確保しておくご家庭も多いですね。そして、お子さんの年齢に合わせて部屋を仕切り、最終的に個室にすることができます。
子供は小さいころは男女の差別なく一緒に遊ぶことが多いでしょうが、年齢を重ねていくとそれぞれ別の部屋が必要になってくるでしょう。勉強するにしても、集中して勉強したいという子供もいると思います。特にオンラインライブ授業の場合ですと、時間も決まっているのでその時間は集中して受講する必要があります。集中して勉強するような年齢になった時に、個室としての子供部屋に変更できるように作っておくといいですね。
このような方法は「スケルトン&インフィル」と呼ばれていて、「家と共に育つ」「家族と共に成長する」といったコンセプトで選ばれています。スケルトンは“骨組み”を意味し、インフィルは“内装”を意味します。
子供部屋にスケルトン&インフィルを採用するのであれば、家を設計する段階で、柱と柱の間を長めに確保しておく必要があります。また、お子さんの人数に合わせて出入り口や窓、コンセントなどを用意しておくといいでしょう。設計の段階で、将来の可変性に対応できる間取りを考えることが大切です。
7-1.収納やクローゼットを可動型間仕切りの代わりにする
子供部屋に移動可能な収納や本棚などをあらかじめ設けておき、可動型間仕切りの代わりに活用するという方法があります。この方法で仕切ればレイアウトが自由なので、お子さんたちの年齢に合わせて動かして使うことができます。また、お子さんが実家を巣立ったとき、子供部屋を簡単に元の広い状態へ戻すことが可能です。後々のリフォームの必要がなく、自由度の高い間仕切り方法ですね。
7-2.カーテンやパーテーションで仕切れば、コストカットにも
性別の同じお子さん同士なら、広めの子供部屋をカーテンやパーテーションで仕切るという方法もあります。こちらは比較的ゆるやかな仕切りであるため、空調効率が良いというメリットがあります。また、かかる費用や手間も格段に少ないので、リフォーム代の節約や工期の日数短縮にもなります。
まとめ:子供部屋は子供の年齢に合わせて一緒に成長していくもの!
子供部屋はただ単に、お子さんが寝たり勉強するだけの空間ではありません。遊びの中で想像力を養ったり、好奇心が芽生えたりと、お子さんの成長の過程で大切な時間を過ごす場所なのです。また、兄弟で空間を共有し合うことで、相手を思いやる気持ちや共感し合うことを自然と学んでいくこともできます。
結婚してお子さんが誕生し成長する。そして、また夫婦ふたりの生活へ……。こんな風に、家族の形は変わり続けていきます。また、コロナ禍を過ごしてきた中で、生活スタイルにも様々な変化を感じてきました。働き方や学び方も、余暇の過ごし方にも変化がありました。 長い目で見て「子育てしやすい家」とは、お子さんの成長や社会の情勢の変化に合わせて自在に変化ができるスケルトン&インフィルが最適なのです。私たちが手がけるSE構法は木造でありながらも、まさしくスケルトン&インフィルの実現が可能です。
そして一番大事なのは、お子さんが快適で安全に、そして楽しく過ごせる空間であること。今回ご紹介したアイデアを参考に、みなさんも子供部屋について考えてみてはいかがでしょうか。