2026.06.15

明るい光と笑い声に満ちた36畳のL字型LDK

中庭に開くL字型のLDK。家族と友人の笑顔が集まる場所

愛知県の住宅街に立つS邸は、3人の男の子が走りまわる元気な声と、家族や友人の笑顔に満ちている。L字型のLDKを中心に、吹き抜けと中庭が一体となった空間が広がる開放的な住宅だ。
 
 
Sさん一家が家づくりの計画を始めたのは、コロナ禍を経て“家での過ごし方”を見つめ直したことがきっかけだった。「家族がのびのびと日々を過ごせるように」「友人たちが集い、笑顔の絶えない家にしたい」──そんな思いが出発点になったという。ご主人がまず重視したのは、家族の安全を守るための耐震性。一方、奥さまはインテリアや空間の心地よさを大切にし、それぞれの視点が家づくりの軸となった。
 
 
そんな一家がパートナーに選んだのは、耐震性が高く、構造的な強さと自由な設計を両立できるSE構法、そしてその性能を最大限に生かした家づくりを行うニケンハウジングだ。「性能もデザインも大切にしてくれる会社で、一緒に考えながら進められたのがよかったです」とSさん。「すっきりとした空間という希望に対しても、柱のないLDKを実現できるSE構法は効果的でした」と設計を担当した森瀬将文さんは振り返る。
 
 
完成した住まいの中心は、夫婦と8歳、4歳、2歳の3人の男の子がのびのびと過ごせるLDK。中庭を囲むように、吹き抜けを設けたリビングとキッチン、ダイニングがL字型につながり、どこにいても家族の気配が感じられる。このプランは子供たちを見守る安心感にもつながった。さらに、プライバシーを守りながらも自然を感じられるように、大きな開口部は敷地の外に向けず、あえて中庭に面して設けることに。吹き抜けを介して空とつながるLDKには、穏やかな光と風が届く。南向きの窓からの日差しが冬の室内を暖め、夏は軒が直射日光をやわらげる。「冬は暖かく、夏も風が通って気持ちがいいんです」と奥さまは話す。
 
 
キッチンはインターテックによるオーダーメイドで、白を基調とした棚とセラミックの素材感が空間に調和する。大きな無垢材のダイニングテーブルには誕生日などのイベントのたびに、家族や親戚が集う。「以前の家では料理を並べるスペースがなかったのですが、今ではみんなで食事ができるようになりました」と奥さまは笑顔を見せる。この家に暮らすようになってから、家族や友人が頻繁に訪れるようになったそう。中庭でバーベキューやプール遊びをしたり、リビングで食事を楽しんだり。子供たちの友人家族を招いて、「おうち夏祭り」を開いたこともある。「外から見えない中庭だから気兼ねなく楽しめるんです」と奥さま。
 
 
そして、そうした時間をより豊かにしているのが、かつてレコーディングエンジニアとして活動していたご主人が、その経験を生かして専門家と相談しながらつくり上げた音響設計だ。空間全体を音楽が柔らかく包み込み、居心地をよりよいものにしている。吹き抜けを抜ける光と音楽、そして家族の笑い声。のびのびと暮らす家族の笑顔や、友人たちとの語らいが、この家にとびきり温かな空気をもたらすのだろう。“家で過ごす時間を楽しみたい”という一家の思いが、確かな形となって息づいている。
 
 
取材・文/山崎かおり

S邸
設計施工 ニケンハウジング 所在地 愛知県
家族構成 夫婦+子供3人 敷地面積 241.55㎡
延床面積 200.77㎡ 構法 木造SE構法

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