日々の暮らしが楽しくなる! 中庭のある家の7つのデザイン例

中庭のある家は、センスの良さを感じさせながら日々の暮らしにゆとりや楽しみをもたらしてくれます。また、中庭はプライベートが確保された空間であり、小さなお子さんを遊ばせる場所としても安心です。さらに、家に居ながらにして開放感を感じられるという魅力もあります。そこで今回は、中庭を取り入れるメリットと中庭の楽しみ方の実例をご紹介いたします。
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中庭のある家のメリットとは?
家づくりにおける「庭づくり」はなかなか一体で考えられないものですが、庭は家に居ながら眺められる一番近くの自然を感じる場所と言えます。特に中庭は、外部から見られることのない自分たちだけの癒しの空間です。太陽の光や、風、空気に匂いを感じられるプライベートな空間があると、人目を気にすることなく、そこで存分にくつろぐことが出来るでしょう。
また、中庭は、家の中心に位置することが多いことから、全ての部屋から眺められるように作れることもメリットと言えますね。おうち時間が長くなってきた昨今、外に出られないストレスから心が疲れてしまう人も増えているようですが、中庭があることで、気軽に気分転換が出来る空間としても活用できます。
【中庭のデザイン1】芝生を敷けば自然を身近に感じられる癒しの中庭に
芝生が生えているとついつい裸足になりたくなる人、多いのではないでしょうか。中庭に芝生を施し、足から自然を感じる庭づくりをしてみませんか。コの字型の配置の中央にある中庭は、リビングと個室を緩やかにつなぐクッション材のような役割を担っています。
こちらは、芝生は芝生でも人工芝です。人工芝ならほぼメンテナンスフリーですし、最近は性能がいいものもたくさん出ていますので、裸足で中庭に出たくなる気持ちよさはそのままで枯れたりする心配も必要ないので便利です。
【中庭のデザイン2】水盤の有る中庭は非日常を感じられる場所
テラスとリビングを繋ぐL字型の中に配された中庭は、中庭のカテゴリーの中でもオープンな作りになります。家の2方向から庭を眺めつつ、より開放感を味わえるスタイルですね。また中庭に水盤を配することで、夏は涼しげに、冬はキリッとクールな空間づくりに役立っています。
ロの字型の一番オーソドックスなタイプの広い中庭に水盤を配しています。ロの字型であることで、家中どこからでもこの水盤が目に入るという非日常を味わえます。廊下側に中庭があることで、プライバシーは確保されているのもポイントですね。
【中庭のデザイン3】アウトドアリビングを作って、家族の憩いの場に
二世帯住宅の親世帯と子世帯をつなぐ中庭。広いテラスにはテーブルとイスが配されているので、両家族が集まれるアウトドアリビングとしてもピッタリですね。中庭にアウトドアリビングを作ると、外からの視線を気にせず外気を感じながら食事やお茶が出来るのが大きなメリットでしょう。
2階にあるこちらの中庭は部屋に囲まれた中庭ではなく、部屋と高い壁に囲まれた中庭です。壁に囲まれていることで外部からの視界を遮断していますが、庭が十分に広いことから明るさも開放感も抜群です。アウトドアファニチャーが設置されているのでアウトドアリビングとしていつでも使用することが出来ます。
【中庭のデザイン4】家のどこにいても緑を感じられるシンボルツリー
中庭にシンボルツリーを植えると、家族がいつもその木を眺めることが出来ます。その成長を身近で見守ることによって、より愛着がわくでしょうし、家族みんなでお世話をするという習慣が身に着くかもしれません。こちらのお宅はシンボルツリーをのんびり眺められるハンモックも設置されているので木の葉の揺れるのを眺めながらゆったりと過ごすのも楽しいひと時となるでしょう。
ダイニングの前面がフルオープンになり、その大開口から中庭を存分に眺めることが出来ます。これだけの開口があると、ダイニング自体が外部空間と錯覚してしまう程、開放的な空間が広がります。中庭の周囲にはテラスがあり、その中央にはシンボルツリーが配されています。部屋同士のプライバシーを確保するためにもシンボルツリーが視線の緩衝地帯の役割を担っています。
【中庭のデザイン5】贅沢な時間を過せる和モダンの中庭
中庭のデザインというと、現代風のスタイリッシュなものをイメージするかもしれませんが、町家などでは昔から家の中心に中庭があるスタイルが多くありました。中庭は、和のデザインにもとてもマッチする庭の作り方と言えそうです。
現在の日本では、和のデザインを目にする機会が減ってきているかもしれません。和の雰囲気を味わうために温泉旅館へ行くことも多いですよね。しかしこのように、家の中庭を和のデザインにすることで、日常的に落ち着いたリラックスできる空間を眺めることが出来るようになります。
【中庭のデザイン6】半屋外的な中庭はマルチな多目的スペース
こちらは中庭として珍しいタイプですが、室内でありながら庭的に使える、半屋外的中庭です。敷地に余裕がない場合にも採用できそうですね。屋内と仕切りを作ることで一旦心理的に界線を作り、開放感のあるスペースを作る。でも屋外ではないので裸足のまま行き来できて、気分を変えることが出来るスペースという訳です。
半屋外の中庭上部には天窓を付けるとより開放感が味わえるでしょう。内部空間と床の段差を付ける事でより境界線がハッキリします。明るく開放感のある空間でありながらも、構造的には内部空間なので天気が悪くても中庭で過ごせるのが、このタイプの中庭のメリットです。
【中庭のデザイン7】ウッドデッキを敷けば、まるで部屋のような空間に
中庭にウッドデッキを設ければ、まるで中庭が屋根のない部屋のような感覚で使えるのではないでしょうか。天気が良ければ、中庭を挟んだ向こう側の部屋へもダイレクトにアクセスすることで、ショートカット出来るというメリットがあります。こういう作りは子供にとっても格好の遊び場になるので、小さなお子さんがいるお宅で取り入れるといいかもしれません。
家の中の床とフラットな位置に中庭のウッドデッキがあることでとても連続性を感じます。また、ウッドデッキの上部に庇をぐるっと回しているので外部空間でありながらも天候を気にせずに外に出やすい作りと言えます。リビングからは中庭を通した外部空間も見えるのがコの字型の中庭のメリットでしょう。
まとめ
今回は中庭のデザインを7つ見て頂きました。中庭は、完全に閉じた形でプライバシーを確保できるタイプから、半オープンな作りまで幅広くデザイン出来ます。また、庭の仕様にしても、芝生からウッドデッキ、またはテラス仕様もありました。まだまだ他にもたくさんあります。まずは自分に合う中庭のスタイルを実例を見ながらじっくり探してみてはいかがでしょうか。