建物が隣接する環境の中で光をより効率的に届けるため、家の中心にある外側のボイドに隣接してスケルトン階段を設けた。
「ボイドから日差しが注ぎ込む
パッシブデザインを取り入れた二間間口の家」
間口わずか3.4mの狭小地でありながら、できるだけ広々と自然素材を使った空間で暮らしたいと考えていたⅯさんご夫婦。ご主人の元実家を建て替えるにあたり、無添加住宅とSE構法で家づくりをしている同社をパートナーに選んだ。柱や壁が少なくても耐震性に優れ、自由度の高い家づくりができるSE構法で、間口の広い理想のマイホームを手に入れた。遮るものが少なく、キッチンから階段、ボイド(中庭)まで見渡せて開放感を感じられる。調光利用と通風が考えられたパッシブデザインも取り入れ、一年を通して快適に過ごせもるのも魅力だ。
課題のひとつだった急な階段は踏面を広く取り蹴上を低く設定、さらに鉄骨のスケルトン階段を採用することで、光と風の取り入れに成功。家の主役に相応しい存在感が生まれた。
また建て替えの際に希望した「プライバシーのあるお庭」も、家の中心部に中庭として配置。風と光を循環する役割も果たしてくれている。高い壁を設けプライバシーもしっかり確保し、晴れた日にはテーブルを出して食事をすることもあり、家で過ごすことが楽しくなったとⅯさん一家。