天井の色が落ち着きを感じさせつつ、勾配天井で開放感を得ています。キッチンハウスの黒いキッチンと、それに合わせて作成したワークトップ。家族そろって料理を楽しむ事も。
脇にはセカンドリビングとしてソファーが。
建築士免許を取得されながら150年以上続く家業を継がれたお施主様。その夢の自宅設計を、厳しい法や条例や協定という苦労を共に乗り越え形にしました。
実際は2階建てながら、車庫部分、1階、中2階(+ロフト)、2階(+ロフト)というスキップフロアのある5層です。
テーマは「居場所がたくさんある緩く繋がる家」
中2階Lと2階DKと各ロフトはおおらかに区切られた空間です。家族がお互いに気配を感じながら、段差があるのでそれぞれ集中できます。
Lはバルコニーへ繋がる開口がありますが、外とも半階上がることで、目線の高さが変わりプライバシーが保てます。また、壁や天井をガラスの外まで同材で伸ばすことで境界をあいまいに、更に勾配天井が目線を上へ誘導しより開放感を生み出しています。
バルコニーと逆の壁には本棚を作り付けました。階段を通りながら本をとり、LやDの他ロフトやベランダのハンギングチェアーなど、それぞれお気に入りの場所で読む習慣がついてきています。
1階は奥様の仕事場兼ゲストルーム。そして夫婦の寝室と水まわり、その間にはWC(ウォークインクローゼット)を設けて家事動線をよくしています。海外からの宿泊ゲストも多いため、シャワーブースも設けてあります。玄関脇の緑の壁や、ところどころ華やかな色や落ち着く色味はモノトーンシックでは得られない温かみを感じます。奥様がカラーアドバイザーならではの個性的な住まいです。(車庫部 22,35㎡含む)