玄関入った左手にはたっぷりのシューズクローク。アウトドア用品もしっかり収納できます。
閑静な住宅街にあるM様邸。約23.9坪とやや狭小な敷地に建つお家です。
南面道路は4.7mと標準的な道路幅です。分譲地の転回道路が前面にあるため、南面からの採光計画が容易な立地でした。
1階部分に駐車スペースを確保するため、2階がLDKとなるプランとなりました。LDKはひとつなぎでありながら「くつろぎのスペース」「だんらんのスペース」「趣味のスペース」を意識してレイアウトするため、階段を家の中央部分に配置するというご提案となりました。
外観のデザインは南向きの特性を生かして大きな庇を約1m出しました。
庇をウィンドキャッチャーとなる東面外部の袖壁とL型につなげ、木目柄のサイディングを使用することで輪郭を強調しました。ベース色を白とグレーの吹き付けとすることで木の箱を積み上げたようなリズミカルな外観となりました。
LDKはキッチンにL型キッチンを採用し、コクピットのようなブース。この周囲にカウンターテーブルを造作することでインテリア的にも統一した空間としました。
リビング部分とは斜めにつながりを持たせ、ひとつなぎでありながらそれぞれが独立することもできる空間を創造しました。また、リビングの隣りには本棚とピアノコーナーを配置して、プライベートのスペースとしています。
階段まわりをぐるりと回遊することのできるこの2階LDKは、用途に応じて使い分けができる一方、柱と壁を限界まで取り除き、光と風をやさしくつなぐ心地よい空間となりました。