大理石調の白いタイルを壁一面に用いたお手洗いは、来客を意識して清潔感とラグジュアリーさを兼ね備えた雰囲気に。浮遊感のある収納が、その非日常感を高めています。
一転、光沢感のある黒一色のバスルームは、落ち着いて寛ぎたいプライベートスペースであるからこその選択。少し落とした照明とシックな内装が、一日を振り返るバスタイムを豊かな時間へと演出します。
東京都渋谷区の閑静な住宅街に位置する、3階建ての邸宅。プランニングにおいては、密集した住宅街であり、近隣には大きなマンションがあるため、外部からの視線を気にせずに暮らせることが大きな課題でした。また、子どもが安心して暮らせる素材を使った木造住宅でありながら、モダンで木造らしさを感じないデザインを希望されていました。
プライバシーを守るために3階に設けた大空間のリビング・ダイニングは、ブラック&ホワイトの潔いモノトーンデザインとし、シンプルかつ華やかに仕上げました。生活感を排除したそのデザインは邸宅全体に徹底され、住宅らしさを感じないほどのスタイリッシュな空間が連なります。一方、和室や音楽室、人工芝のあるルーフバルコニーなど、趣味や家族の団らんを楽しむための空間も設けました。日常と非日常が同居する、新しい都市の寛ぎを楽しめる邸宅が生まれました。