旗竿地であり、条例により外壁後退や緑化率などの平面的な制約、前面道路との高低差や日影規制という高さ方向の制約がある敷地条件の中で、住まいにゆとりと広がりを生み出すことを大切に計画した邸宅です。
南西の隣地に豊かな緑と眺望が広がっていたことから、借景を取り込む窓と眺望の為の窓を随所に設けました。
アプローチや坪庭など生活動線へ積極的に植栽を計画したことで、都心でありながら常に緑を感じられる空間となっています。
家族が長い時間を過ごす2階LDKは、天井高2,850mmを確保。
各階を繋ぐストリップ階段とイロハモミジが顔を出す坪庭の吹抜を隣接させることで、限られた敷地の中でも視線が上下方向や外部の緑へと抜ける、心地よい空間となっています。
邸宅全体のテーマカラーであるグレーは、1階から3階まで続く階段ホールの壁に採用しています。住まいの中心を貫くアクセントとして各階の空間に表れ、全体に統一感と端正な印象をもたらしています。
敷地条件を丁寧に読み解き、緑・高さ・視線の抜けを重ねながら、家族の暮らしに寄り添う収納や居場所を随所に計画した都市型住宅です。