2026.05.11

琵琶湖の景色と一体化する、非日常を味わう別荘ライフ

湖畔の絶景と共にある、心豊かな時間が流れる別荘

階段を上りきると目に飛び込んでくる、青い空ときらきら輝く琵琶湖の絶景。ここは京都市に暮らす会社経営者であるMさんの別荘。自宅から車で30分ほどの距離にあり、毎週末のように家族で訪れるほか、事業所が別荘の近くにあるため、Mさんが昼休みにふらりと立ち寄ることも多い。
 
 
見事な眺望が広がる2階に設けた展望パノラマLDKは圧巻の一言。額縁のようなピクチャーウインドウが湖畔の景色をより印象的に切り取る。「まさにSE構法のポテンシャルを最大限に生かした大空間です」とビルド・ワークス代表の河嶋一志さんが話すように、複数の家族で集まっても広々と使える約45畳のLDKには視界を遮る柱は1本もなく、琵琶湖と一体化するような開放感に満ちている。ジェットバスに浸かってくつろげるルーフバルコニーはクルーズ船のデッキさながら。滋賀県の夏の風物詩でもある「琵琶湖花火大会」を真正面から観賞できる、絶好のロケーションを誇り、仲間と集う秘密基地のような場となっている。
 
 
1階には最大で6台の車を駐車でき、所有するジェットスキーやマリンボートを保管できるビルトインガレージを設けた。ガレージから玄関ホールへ、隣接する土間から湖へアクセスできる動線を用意。将来的に8人乗りのクルーザーを保管することを想定し、約3mの天井高を確保した。これは別荘ということを踏まえ自由にプランを変えられるよう、空間と機能に遊びをもたせたため。現在、ガレージから直接ボートを湖畔へ移動できるようにスロープを設ける工事中だ。
 
 
Mさんがビルド・ワークスを知ったきっかけは経営者仲間からの紹介だった。マンションリノベーションやオフィス、店舗デザインの実績もある工務店ならば、自由度の高い空間づくりも得意だと考えた。「最初のプランを見て、空間づくりのセンスが信頼できると判断し、その後は全面的におまかせしました」とMさんは振り返る。
 
 
設計を一任された河嶋さんは眺望を生かすテクニックをふんだんに盛り込んだ。例えば、キッチンダイニングとリビングの間に設けた段差は、さまざまなアングルで景観を楽しむための仕掛け。山側にある寝室の窓は、近隣の住宅は視界に入らず、山の風景だけが切り取られる配置に。ノイズとなるものを一切見せないよう、細やかな工夫を施した。
 
 
仕上げの内装はMさん自らがコーディネートしている。黄金色の壁にブルーの床の組み合わせという大胆なカラーリングだ。「サンゲツとイタリアのスポーツカーのランボルギーニがコラボレーションしていることを知り、リビングにどうしてもこの壁紙を使いたかったのです。数種類あるなかから最も鮮やかなイエローを選びました」とMさん。床は愛車のランボルギーニのコバルトブルーに合わせて、光沢のあるブルーのフロアタイルに。晴れた日に光が差し込むと、琵琶湖の水面のようにフロアが青く輝く。非日常を楽しむ別荘だからこそのユニークなインテリアが冴える。
 
 
琵琶湖の景色を最大限に美しく切り取った伸びやかな空間には常に家族や仲間の笑顔にあふれている。住み手の自由な発想を受け止める包容力のある設計とMさんのセンスが生きた住まいは、これからも進化し続けることだろう。
 
 
取材・文/間庭典子

M邸
設計施工 ビルド・ワークス 所在地 滋賀県大津市
家族構成 夫婦+子供2人 敷地面積 434.24㎡
延床面積 259.20㎡ 構法 木造SE構法

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