
南面に設けた大開口からは光と風が心地よく入り、勾配天井がさらに空間の広がりを強調します。柱や壁を抑えたSE構法ならではの大空間は、会話を楽しむ場としてぴったり。
木のぬくもりに包まれながら、日々を明るく開放的に過ごせるリビングです。
【あふれる心地良い開放感】
構造にSE構法を採用したことで、高い耐震性に加え、柱や壁が少ない大空間が実現できました。17帖のLDKをさらに広く感じさせる勾配天井と、心地よく自然光が降り注ぐ南面の大開口の相乗効果で快適性も十分。床には柔らかな素材感が特徴のレッドパインの無垢材を使用し、素足で過ごしたくなる気持ち良さで、部屋中に広がる木の香りにも癒されます。一方、北面にはキッチンを配置。隣接する建物がない立地条件を生かし、窓をもうけたことで、台所にも十分な明るさが満ち、料理しながら外の景色も楽しむことができます。
ひとつながりの機能的な空間でありながら、木のやわらかな感触に包まれたLDKが日々の暮らしを明るく開放的に導いています。
【暮らしに寄り添う設計】
LDKに隣接する和室は、引き込み戸で仕切ることができ、客間・寝室・書斎と多目的に活用できる空間。個室スペースとして落ち着いて過ごすことができます。
納戸、ウォークインクローゼット、土間収納など、用途に応じた収納スペースも家中の各所に配置。表に出しておくものや追加で置く必要があるものを少なくする設計の工夫で、空間が整い、すっきりと動きやすい住まいになりました。すべての床をフラットにつなげたバリアフリー仕様で、将来的な安心感にもつながっています。
【光あふれる穏やかで快適な暮らし】
外観はホワイトとブラックで落ち着いた印象に。外壁材の内側には、断熱材Q1ボードを施工し、さらに充填断熱材を重ねるなど、断熱性能にもこだわりました。全窓に樹脂サッシを採用し、夏冬ともに快適な室内環境が実現できるよう配慮しました。
さらに、光と風の通り道を考慮したパッシブデザインにより、晴れた日中は照明なしでも快適な明るさを確保。奥へ続く勾配天井が、この快適で明るい空間を一層広く感じさせます。ひと際目をひく南面の窓からは、爽やかな木々の緑が広がり、季節のうつろいを室内に運んでくれるのも心地よいです。穏やかに暮らす日々を支えるための構造と設計が、目に見えない細部にまで行き届いています。