【ガーデニング】庭作りをする上で知っておきたい「補助金」や「楽しみ方」

【ガーデニング】庭作りをする上で知っておきたい「補助金」や「楽しみ方」のインデックス
庭は、家族でバーベキューを楽しんだり、ガーデニングを楽しんだり、ペットと遊んだり、ウッドデッキでコーヒーを飲み一息ついたりといった「家で楽しめること」を増やしてくれます。
よりよい庭の作り方や、それを助けてくれる補助金制度など、庭づくりに際して覚えておいていただきたいことを解説します。
1.その庭は、どんなことに使いたいですか
庭と一言でいっても、ご家族のライフスタイルによって用途は異なってきます。ウッドデッキを作りリビングの延長として食事を楽しめる場所にしたいでしょうか。それとも季節の草花や樹木、ペットとの時間を過ごす場所として考えていますか。
1-1.バーベキューを楽しむ庭の作り方、「煙」「プライバシー」にも注意
バーベキューを楽しめる庭づくりは、準備から後片付けまでの一連の流れを想像するところからはじめましょう。キッチンから食材を運び出し、食事を楽しみ、汚れ物をキッチンへ戻すことがスムーズに行えればいうことはありません。そういった点では、リビングダイニングとつながる場所にウッドデッキを作るのもよいものです。
注意点があるとすれば、「プライバシー対策」「煙対策」です。バーベキュー炉が憧れ、という方もいらっしゃるでしょうが、庭の隅に設置することが多いものですので、隣家や通りからの視線が気になったり、お隣に煙で迷惑をかけたりといった問題も起きやすいものです。よほど広い庭でない限りは、ウッドデッキ上で使えるバーベキューセットで代用するのもよいでしょう。視線に緊張せずゆっくり楽しむために、生垣やラティスを設置しプライバシー保護のための工夫を忘れないようにしてください。
1-2.ガーデニングや家庭菜園、ペットとの暮らしを楽しむ庭の作り方、注意するポイント
ガーデニング・家庭菜園を楽しみに、家づくりに取り組む方もいらっしゃるでしょう。また、家を象徴するシンボルツリーを取り入れたり、お子様が生まれたときに樹木を植えたいとお考えの方もいらっしゃるはずです。また、ペットとの暮らしを充実させたいとお思いの方もいらっしゃるでしょう。
植物を育てるときに必要なものは、水遣りのための水道蛇口と、剪定ばさみや肥料などをしまっておくための倉庫です。
ペットと楽しむ庭にするためには、肉球を傷めないよう芝を張るとよいでしょう。また、ウッドデッキなどの段差を極力低くすれば、屋内外を出入りするときの足腰への負担を軽減することができます。
寒冷な国をルーツとする犬は暑さに弱いので、夏の日中、涼を得られるスペースを作っておきましょう。散歩から戻ってきたときに足を洗う場所を、庭の日陰に広めに準備し、ちょろちょろと水を流しておくのもひとつの方法です。自由に水を飲めますし、流れる水で体を冷やすことができます。
庭で植物やペットを育てるとき、気をつけなければならないのがにおいや虫の問題です。肥料や糞尿のにおい、樹木につく毛虫など、ご近所の迷惑にならないよう配慮をします。ペットには躾を、樹木はにおいの少ない肥料選び、定期的な剪定や人や他の植物への被害が少ない殺虫剤の使用を心がけます。
1-3.プライバシー保護は「ほどほど」が肝心!防犯に配慮が必要。
庭はとてもプライベートな場所です。家族が楽しむ場所であったり、ときに洗濯物を干すこともあります。できれば外部からの視線を完全にさえぎってしまいたいと考えがちですが、それはまた別の不安を生んでしまいます。
ブロック塀で完全に見えなくしてしまえば、不審者の好む「死角」を多く作ってしまいます。どうしてもブロック塀にせざるを得ないときは、腰の高さ程度にとどめるとよいでしょう。また、死角となりがちな場所にはセンサーライトや防犯用の小さな石を敷き詰め、侵入者に「見張られている」という心理的圧迫感を与えるしかけを施しましょう。
2.【庭に置くのオススメ】雨水タンクや、生垣等を有効活用かつ補助金をもらう
地方自治体によっては、雨水タンクや、生垣を設置することで、補助金をもらうことが可能です。また雨水タンクはエコロジーの観点からもメリットが多く、庭に置くアイテムとして、オススメです。
2-1.雨水タンクは植物への水やりや洗車、災害時のトイレの使う水にも
雨どいから集めた水をためておく雨水タンクは、草花への水やりや洗車にも使うことができ、エコロジーの点でとても魅力的なものです。このような水は何も水道水である必要はありませんので、節水に役立ってくれます。
また、地震などの災害時に水道が使えなくなってしまったとき、トイレ使用後に流す水として使うこともできます。しかしながら、トイレの水に使うためには、草花への水やりを想定した雨水タンクよりも大きなものが必要ですので、設置スペースがより多く必要で、導入コストも大きくなります。
2-2.市町村が補助金を設定していることも
自然環境を健全に保とうとする「エコロジー」の考え方に則り、自治体も再生可能エネルギーに関連した設備への補助金を準備しています。雨水タンクもそのひとつで、サイズや設置に伴う金額により補助額を決めていますが、年度ごとに総予算が決められていること・事前に申請をしなければならないことの2点から、担当窓口へ早めに相談に行くことをおすすめします。
たとえば大田区では、500リットル以上の大型雨水タンクでは工事費用の2分の1で30万円まで、500リットル未満の小型雨水タンクなら工事費用の3分の2で4万円までが補助されます(2016年9月現在)(※1)。
2-3.生垣等、意外と知られていない「庭に関する補助金」
自然環境と密接な関係にある庭にまつわる補助金は、他にもあります。例えば、生垣設置や、民有地の緑化に対する補助金です。市街地では緑地の確保が難しいので、これらの制度で「緑を増やそう」とする考え方の一環として補助金制度を設けています。
例えば、豊島区では、「接道緑化の推進」事業を行っています。角地の住宅を生垣で囲うことは、景観を美しくすると同時に、地震の際にブロック塀倒壊を最小限にとどめることにつながります。「生垣は高さ・長さ共に1メートル以上であること」「独立した木は2.5メートル以上の高さであること」などの条件を満たせば、必要経費の3分の2以内・50万円までです(2016年9月現在)(※2)。
また、横浜市では個人住宅に10平方メートル以上の緑化面積(樹木など)を設ければ、500万円の助成を行うこととしています(2016年9月現在)(※3)。
他の自治体でも、これに似た制度を設定していることがありますので、自治体WEBサイトを確認したり、造園を専門とする業者に相談するなどして情報収集しておくと庭づくりが有利に進みます。
3.庭に木を植えることは、快適な家づくりに通じます
庭に木を植えるのは、見た目の「豊かさ」のみならず、家を快適な場所にすることにもつながります。リビングなど大きな窓のそばに落葉樹を植えれば、夏は木陰を作ってくれますし、冬は葉を落とし枝の隙間から太陽の光を室内へ届けてくれます。
窓のサイズや軒(ひさし)の大きさと、庭に植える樹木の種類を総合的に検討すれば、エアコンなどに極力頼らず「夏は涼しく・冬はあたたかい家」を作ることができますし、室内から眺める庭の景色も四季を感じられ豊かなものになります。
【まとめ】庭づくりの醍醐味はガーデニング等の趣味だけではありません。
生活や、趣味を楽しむ場所としての庭は、家の快適性を実現する場、エコロジーを実践する場ともなります。自然の恵みを家の中に取り入れながら、次世代につなぐ自然環境を保全する役目を果たす庭は、実用面だけでなく、工夫次第で家の雰囲気を醸成するアクセントとなります。
重量木骨の家の施工事例でも、様々な庭を見ることができます。あなたの望む庭のイメージはどれに近いでしょうか。