2016
8
Sep

家のデザインについて、 理想の家づくりのためのコラム

【家の外観】押さえるべき種類や外壁材。「特徴ある外観はこのように決まった」

コラムタイトル

家の印象を左右する要素の一つとして外観のデザインがあります。何十年と我が家を象徴するものですし、周囲との調和を考えながら、ライフスタイルに合わせたイメージを表現するものとして、とても重要です。家の外観はどのように分類されているのでしょうか。理想のイメージを明確に理解し、家づくりの際に的確に伝えるための「家の外観についての基礎知識」をお伝えします。

【家の外観】押さえるべき種類や外壁材。「特徴ある外観はこのように決まった」のインデックス

1.家の外観デザインは大まかに6種類

好みを細かく反映させることができる注文住宅であっても、調和を重んじるため基本的なスタイルに則って作り上げます。

1-1.和風

和風の家に明確な定義はありませんが、概ね「田舎の大きな屋根のある家」のイメージと、「町屋」のイメージとに大別されます。屋根の形状は切妻屋根が比較的多く、大きな開口部や長い縁側を造ることで、家の外部と内部をつないで季節を楽しむことができます。町屋のイメージならば、格子を配する事ですっとした佇まいの中に空気の流れや視線のコントロールするという機能も加味されます。いずれも木や竹、土など、日本で古くから用いられてきた素材を感じさせる外観です。

和風の外観を検索する(「重量木骨の家」施工例検索)

1-2.和モダン

白や黒、濃い茶の外壁など和を感じさせる外観に、現代風のシャープさをミックスしているのが和モダンです。外壁を上下に分け色を変えてアクセントをつけたり、深いひさしや縁側(ウッドデッキ)という機能を盛り込んだりと、その工夫の方法には多くのバリエーションがあります。

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1-3.洋風

白い壁に明るい色の瓦等に代表されるフレンチスタイルや、外壁や屋根から張り出すように設置した窓(ドーマー)等のアメリカンスタイルがあります。すっきりとした外壁に大きな屋根がどっしりと座ったカナディアンスタイルにはアースカラーが似合います。私たち日本人の目にはスタイリッシュではありますが、和風の家と同じく、トラディショナルな家です。

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1-4.洋モダン

洋風の家に現代風のアレンジを施しているのが洋モダンの家です。どこかしらに洋風のイメージを残しながらもシャープな面を持たせてあるのが特徴で、すっきりとした印象です。和風より洋風を好んではいても、「輸入住宅のようなべたべたな洋風ではなく、長く愛せる家が欲しい」という方におすすめです。

1-5.シンプル

その名の通りとてもシンプルで、子どもが描く「家の絵」のようなイメージです。普遍的な印象の家、と言い換えることができるでしょう。どのようなまちにも、またどんな暮らしぶりにもマッチしやすく、住み継いだ子の代の好みにも寄り添ってくれるものです。シンプルな外観の家は、メンテナンスがしやすいという特徴を持っています。

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1-6.シンプルモダン

シンプルな外観の家に現代的な小気味よさを加えたものが、シンプルモダンの家です。フラットな「陸屋根」、大きな屋根が一方に傾斜した「片流れ屋根」が多く用いられ、直線により構成されているのが特徴です。大地からすっくと立ち上がったようなイメージがあり、軽快さと同時に重厚さをもかもし出します。

シンプルモダンの外観を検索する(「重量木骨の家」施工例検索)

 

2.外壁材にはどんな種類が?

家の印象を決めるのは、デザインだけではありません。外壁材によっても、そのイメージを大きく左右します。

2-1. 窯業サイディング

窯で素材を熱し成形する窯業サイディングはデザインのバリエーションも多い上に軽量で、施工期間が短縮できることが大きなメリットです。

2-2.漆喰やモルタル

漆喰や、モルタル塗りは、その塗り方ひとつで独特の風合いをかもし出すことができ唯一無二のデザインとなります。細部にまでこだわり、自分好みの家を求める方におすすめです。しかしながら、現場で塗り固める作業が必要で日数がかかること、専門職の「左官さん」が減っていることによってコストが高くなりがちであることは否めません。

2-3.タイル貼り

タイル貼りの外壁で作られる、立体的な仕上がりは家に重厚感を与えてくれます。タイルは吸水率も低く色あせも起きませんので、ロングライフな外壁材といえます。汚れても大体の汚れは雨で流れ落ちますし、たとえ汚れが気になっても高圧洗浄機でセルフメンテナンスできます。目地の手入れさえ怠らなければ、ほぼメンテナンスフリーといわれるのはこのためです。しかし初期費用が高くなることがデメリットです。

2-4.金属サイディング

金属サイディングは、品質が均一である、塗装仕上げが済んでいる、施工が簡易である、防火性に富んでいることで多く用いられるようになっています。デザインも豊富になり、メタル感のあるものだけでなく、レンガ調、木目調などのものもあります。耐久性に優れた金属のなかでも比較的安価なガルバリウム鋼板は、近年多く使われるようになっています。

 

3.「重量木骨の家」施工事例の紹介

外観は単に好みを反映するものではありません。これまでに重量木骨の家で建てられた家にも印象的な外観の家が多くありますが、「なぜその外観にしたのか」、その理由をご説明します。

3-1.大空間のプライバシーを守るために

10メートルの大開口はとても気持ちのよいものですが、通りに面した家ではプライバシーの面が気がかりとなります。せっかく大きな窓を設けたのにカーテンを閉め切って暮らすのはもったいないことです。この点を考慮した外観が、縦のラインが美しい格子です。通りを行きかう人や車からの視線を避けながら、風や光を通すための工夫です。シンプルですっきりとした家にオリエンタルな雰囲気をプラスし、重厚感が増しています。

3-2.神社の参堂沿いでも静けさを保つために

人が多く往来する神社の参堂沿いに建つ家には静けさが必要でした。さらに景色に溶け込む風情を持たせるため杉板の「ついたて」を設けました。ついたてによって日々の暮らしが圧迫されないよう、ガラスで囲んだ中庭から光と風を取り入れるつくりとしています。南北に長い土地ですが、明るさを保つ工夫が凝らされています。

3-3.脩景地区でプライバシーとまちの景観を守る家

奥行きの長い敷地は人通りの多い道路沿いにあります。景観を守らなくてはならない脩景地区にあるこの家は、プライバシーと美観を木の格子で保ちました。引き戸玄関に見える格子扉の奥には、ビルトインガレージと玄関があります。外部と内部を明確に区切った外観は、狭小地でありながらも、敷地奥に設けた坪庭で明るさと風通しを確保しています。

3-4.道路から暮らしの気配が見えないように

プライバシーを保ちながらのびのびと生活できる家を建てたいという希望をかなえるため、道路に接した北向きの面にあえて窓を設けていません。表から見える面は閉じたイメージでありながら、吹き抜けやL字型リビングダイニングで内部に開放感を確保、外観とは異なる開放感を実現しています。

 

4.外観も暮らし方と直結しています

外観は、「その家らしさ」を表現する部分です。また家の内部と外部をつなぐ場所ですので、見え方と同時に「どう暮らしたいか」をも加味して検討しなければなりません。上記の施工事例を参考に、ライフスタイルに沿った間取りと同時に、暮らしにマッチした外観をご検討ください。

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