2016
22
Dec

家のデザインについて、 理想の家づくりのためのコラム

【実例紹介】注文住宅での階段の配置時の間取りと種類別メリット・デメリット

注文住宅は、思い通りの家を作るための唯一の方法です。今、思い描いている家が2階建てないしは3階建てならば、階段について知っていただきたいことがあります。家族が家の中を行き来するときに欠かせない階段にも種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

さて、階段の種類にはどのようなものがあるのでしょうか。それらはどのような間取りに合うものでしょうか。今回は階段についてご説明いたします。

【実例紹介】注文住宅での階段の配置時の間取りと種類別メリット・デメリットのインデックス

1.注文住宅を建てる時に気をつけるべき階段の間取り

階段と間取りの関係はとても深く、どこにつけるかで動線や室内の印象を大きく変えます。家のどの部分に配置すればよいか、配置場所別に以下のようにまとめました。

1-1.家の壁に沿って配置した階段

ごく一般的な階段の配置ではありながら、見た目に安定感を与えてくれます。なおかつ、細長い土地に建てる家で壁に沿った階段を採用すれば、空間を最大限に活用できます。

1-2.家の中央部に配置する階段

建物の中央に配置した階段はアクセントにもなり、リビングやキッチンに近くなる理由により家族が集う場所の表情を作ってくれます。注文住宅ならば、階段そのものもイメージどおりに作れますので、まさしくその家の内部に存在する「アイコン」としての機能を持たせることができます。

1-3.家の隅に設ける階段

201404250203392

建物の隅に踊り場のある折り返し階段を設ければ、すっきりと落ち着いた雰囲気を出すことができます。間取りに気をつければ寝室などプライバシーを重視しなければならない部屋にも影響が少なく済みます。階段下に収納を設けることもできます。

 

2.階段の種類別、メリット・デメリット

階段を配置する位置と同時に考えたいのが、階段の種類(スタイル)です。

2-1.直線階段

cyokusen

踊り場はなく、1階から2階までを直線で結ぶ階段です。占有する面積が少なく済みますし、階段下部を収納スペースに仕立てることもできます。階段に使える面積が限られているとき、勾配(傾斜)が急になることもありますので、安全面を考えなければなりません。

2-2.折れ階段

建物の隅に配置するときに考えられるのが折れ階段です。間取り図で見るとLの字に見える階段で、途中に踊り場、もしくは斜め角度の階段が生じます。必要な面積は比較的少なくすみますが、斜め角度の階段部分は、踏む面積に大きな差が出ますので、安全面に配慮が必要です。

2-3.折り返し階段

間取り図で見ると、コの字型に見える階段です。途中に踊り場を設けますので、仮に階段で足を踏み外したときも転がり落ちる段数を最小限にとどめることができます。下部に収納スペースを設けられますが、他の階段と比較して設置スペースを広く取らなければなりません。

2-4.螺旋階段

階段の中で、一番省スペースで済むのが螺旋階段です。踏み面が全て三角形に近い形状ですので、他の階段に比べ上り下りに注意が必要です。狭小住宅にぴったりの階段ではありますが、2階や3階に家具を搬入する場合は階段の幅や天井までの高さ等、チェッくするポイントがいくつかあります。大きな家具や家電をクレーンで引き上げ、窓から入れるといった手間がかかることもあります。

 

3.注文住宅は階段も好きに作れる

注文住宅は細部にわたり好みを反映させることができます。階段もそうです。もしも注文住宅で家を建てたい方は、階段の構成を知っておくと打ち合わせもスムーズです。

3-1.踏み板

足で踏みしめる板を「踏み板」といいます。私たちが日頃意識しているのはこの踏み板で、その上面(奥行き)を「踏み面寸法」と呼びます。踏み面の奥行きが狭ければ、まるでつま先だけで上がるような感覚となるでしょうが、建築基準法では15センチ以上と定められていますのでそのような階段になることはまずありません。

3-2.蹴上げ

階段が急か、それともゆるやかなのかを感じさせるポイントが「蹴上げ」です。一段の高さが低ければ登り降りは楽に感じはしますが、一方で段数が増えてしまうというデメリットがあります。建築基準法では蹴上げは23センチ以下で、と定められています。

3-3.手すり

手すりは、高齢の方が安全に階段を利用するためには有用です。ストレートなタイプのものから、掴みやすさを確保するため波打ったような形状をしたものなど、多くの種類があります。

3-4.照明

夜間の安全のため、階段にも照明は不可欠です。とっさのときにも慌てずに昇降できるよう常に明るくしていたい場所ですが、一晩中電灯をつけておくのももったいないものです。ムダを防ぐため、手すりの裏側や踏み板裏側に省電力のLED照明を組み込んだ商品もあり、常夜灯として用いることができ便利です。

 

4.リビング階段のメリット・デメリット

これまでの住宅は、玄関から2階へ直結した階段が多くありました。近年では、一旦リビングへ入り、リビングの中にある階段を通り2階へとアクセスする「リビング階段」が人気です。このリビング階段の人気の理由とデメリットは以下のとおりです。

4-1.【メリット】家族が顔を合わせる機会が増える

リビングを通過しなければ2階へ上がれないリビング階段は、家族が集う場所であるリビングの機能を最大限に引き出してくれます。家族同士が顔を合わせる機会を増やしてくれますので、学校から帰ってきたお子さんの様子がどうか、外出の頻度はどうかといった観察ができます。

4-2.【メリット】リビングが広く取れる

これまで多くあった、階段直結型の階段スペースをリビングに入れることができれば、その分リビングを広く使えます。実際に広く使えるだけでなく、「広く見せる」効果もあります。小さなお子さんが階段をベンチ代わりに使ってみたりなどもできますので、壁に本棚を作りつければ、小さな図書館のようにも楽しめます。

4-3.【デメリット】寒さが気になる

一家団欒の場であるリビングは、光熱費が一番かかるスペースです。リビング階段にしたところ、温めた空気が2階へ抜けていき、寒い家になったというお話を聞いたことはありませんか。リビング階段は吹き抜けと合わせて作られることも多く、熱効率はとても気になるところです。

中には、冬場だけ吹き抜け部分の1階と2階の境目に布やビニールを張り、できるだけ空気が出入りしないよう工夫しているご家庭もあるようです。しかしながら、家自体が高い断熱性をもち、温めた空気をうまく循環させるためシーリングファンなどの設備を整えれば、「寒さ」という問題も解消されます。

4-4.【デメリット】においや汚れ、音が2階に影響しやすい

リビング・ダイニングのそばにはキッチンがつきものです。このため、リビング階段をたどって料理のにおいが2階に上がりやすくなるのもデメリットの一つです。また、1階の音が2階に、2階の音が1階にまで響きやすくなるという点もデメリットに数えられるでしょう。もしも吹き抜けと組み合わせた場合、料理の油汚れが漂って吹き抜け上部にまで上がってしまうこともありますので、設置する換気設備を充分に検討する必要があります。

 

【実例紹介】階段の実例が豊富な重量木骨の家の施工例

階段は、単なる「通り道」ではなく、その家のアクセントにもなってくれますし、時には家具の機能も担ってくれる大切な部分です。注文住宅ならば、建築基準法で定められた基準さえ満たせば自分好みの階段を作ることができます。

特徴的な階段を持つ重量木骨の家の事例をご覧ください。「階段でこんなにも表情が変わるのか」と、きっと驚かれることでしょう。

→重量木骨の家で「階段」キーワードを検索する

階段の施工例を見る