L型キッチンのこんな魅力やあんな使い方! メリットやデメリットと人気の秘密を豊富な事例を交えてご紹介します!

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家を建てる際に、多くの女性の皆さんが気になるポイントはキッチンではないでしょうか。キッチンは料理を作る場所ですから片付けや整理整頓しやすい収納も重要ですが、家族とコミュニケーションが取れる、みんなが集まりやすい場所にしたいですよね。そのためにはカウンターは有った方がいいのか、造作キッチンとシステムキッチンのどちらがいいのか、どんなメーカーやタイプが人気なのかなど、知りたいことがたくさんあるのではないでしょうか。今回は、最近人気のL型キッチンについてご紹介したいと思います。
L型キッチンとは?
L型キッチンとはその字の通り、上から見た時にアルファベットのLの形に直角に曲がったキッチンの事です。洗い場と調理場が、Lの字の長辺側と短辺側に配置されているイメージですね。キッチンの形には、他にもI型やⅡ型など色々ありますが、最近はL字型を選択する人が増えているようです。今回はL字型キッチンのメリットデメリットを含め、その人気の理由を探ってみましょう。
L型キッチンのメリットと魅力
ではまず、L型キッチンのメリットから見てみましょう。一般的にL型キッチンのメリットと考えられている点が自分たちの暮らしにあっているか、自分たちにとって使いやすいかどうかも検討してみてくださいね。
広々とした作業スペース
L型キッチンの最大のメリットとしては、作業スペースが広くなることがあげられます。L型の配置により、コーナー部分のスペースが広いことはお分かりいただけると思います。コーナー部分は、例えば調理の準備の際に切っておいた材料を置いて別の料理の準備をすることも出来ますし、一人で何種類もの料理を作る時にも作業場が乱雑にならず、ゆっくりと作業をすることが可能です。出来上がった料理を盛り付けるために、お皿を並べて準備しておくスペースとして使う事も出来ますよね。
動線が短いので、家事効率が上がる
L型キッチンは一人で作業した場合も家事動線が短くなって、作業効率が上がるという点もメリットの一つです。洗い場で作業して、体を90度回転させればすぐに調理場へと体が向くというイメージがその形状から容易に想像できますね。冷蔵庫と調理場、洗い場の関係で、ワークトライアングルと呼ばれる作業距離の合計を数字で表す指標があります。L型キッチンは、ワークトライアングルの合計距離も短く、数字で見ても作業効率が良い事が分かっています。
料理を複数人で楽しめる
L型キッチンのもう一つのメリットは、複数人で作業が出来る事です。その形状から、作業している人の後ろの通路部分を広く取ることが出来ますので、コンロ側の人とシンク側の人とが、お互いの邪魔にならずに広々と作業が出来ます。家族で家事を分担できる、いい仕掛けであるとも言えますね。また気軽な来客の際にも、お客さんのほうから手伝いを申し出しやすい作りでもあります。キッチンで作業する人が寂しい思いをせずに、コミュニケーションが取りやすいキッチンと言えますよね。
L型キッチンのデメリットや注意点
次に、L型キッチンのデメリットや注意点を見ていきたいと思います。これらの点については、使い方によってカバーできる部分もあるかと思います。L型キッチンを候補に入れるにあたり、デメリットも知っておきましょう。
コーナー部分がデッドスペースになることも
先ほど、作り置きや準備の際にスペースが多く、作業をゆったりできるというメリットをお伝えしましたが、このスペースは考え方によってはデメリットになってしまう場合もあります。例えば背の低い方の場合は、このスペースの奥の方まで手が届かないという事も考えられます。そうなってしまうと、置いたものが取れなくなる不便さを感じて、そこに物を置かなくなり、いわゆるデッドスペースになる事も考えられます。
キッチン用に広いスペースが必要
広い作業スペースが取れるというメリットに関しても、裏を返せばその広いスペースを確保する空間が必要という事になってきます。カウンター形式でL型にすると、よりスペースが必要になります。もしスペースに限りがある場合には、壁付けのL型キッチンにすると、後ろの作業スペースはダイニングスペースと共有できますので、広さを確保しやすいでしょう。また、ダイニングスペースがすぐ後ろにあると、配膳がしやすいというメリットもありますね。
L型キッチンのサイズの選び方
L型キッチンと一口に言っても、そのサイズは様々です。快適に作業するためには奥行や間口、また作業台の高さなど、作業する人の体の大きさに合わせて選ぶ必要があります。その他には全体的なキッチンの空間とのバランスも見る必要がありますね。
奥行きの長さ
まずは、奥行きの長さです。奥行は長ければ長いほど、物を置くスペースが大きくなって便利になります。しかし、背の低い方の場合は奥まで手が届かなくなる可能性もあり、スペースを有効に使えないという事や、水洗金具に手が届きにくいという事も発生するかもしれないので注意が必要です。また、キッチン全体のスペースが小さい場合にも、キッチンの奥行きが広すぎることで、空間全体に圧迫感を与えてしまう事にもなりかねません。全体のバランスを良く考えましょう。
キッチン台の高さ
キッチン台の高さについては、作業する人の身長によって変わってきます。高さの決め方の基準として計算式もあるようですが、あくまで目安の数値になりますので、実際にショールーム等に行って確認することをお勧めします。作業する方が複数人いる場合もあると思いますので、家族での話し合いも必要になるかもしれませんね。また、ショールームでサイズを確認する際には靴を履いた状態ではなく、スリッパや靴下など、家の中と同じ状態で確認することが重要です。
間口の大きさ
L型キッチンの間口の大きさ(横幅)は、長辺、短辺それぞれについて選ぶ必要があります。システムキッチンを買う場合には、使いやすいサイズで数種類展開がありますのでその中から選ぶことになると思いますが、造作で作る場合などはそれぞれについて、一般的な数字を頭に入れておくのもいいでしょう。例えば、間口の必要な幅としては、シンクの幅にコンロの幅、さらに調理スペースの幅が必要で、それぞれに対して+αの余裕が必要になります。
L型キッチンはこんな方におすすめ
L型キッチンを使うのに向いている人について、暮らし方やライフスタイル、家族構成、キッチンを使う人の性格や料理の頻度などの特徴をご紹介します。
効率を重視して料理したい方
まず一つ目は、効率を重視して料理したい方におすすめです。メリットの項目でもお伝えしましたが、L型のキッチンはキッチントライアングルと呼ばれる、冷蔵庫とシンクとコンロの移動距離が短く、作業効率が高いキッチンの配置になります。共働き世代で、料理もテキパキ効率よくこなしたいという方や、無駄なことをなるべく省いたシンプルなライフスタイルを好む方にピッタリでしょう。
家族や友達と料理を楽しみたい方
作業スペースに余裕があることから、複数人での作業が楽に出来るという特徴のあるL型キッチン。そういった事を考えると、普段から全員が協力して調理や片付けに参加するという暮らし方の家族や、お友達を呼ぶことが多く、またそのお友達が調理に参加することが多いというようなライフスタイルの方も、L型キッチンを存分に使いこなすことができるでしょう。
十分な収納を確保したい方
収納についても、コンロ側とシンク側のそれぞれに収納が付いているので、使う用途と頻度を見ながら効率よく収納を考えることが出来ます。また、L字のコーナー部分も収納として活用できます。この部分は直線部分よりも大きなスペースが取れますので、大きなものをしまっておくのに便利でしょう。コーナー部分の収納は、回転式の引き出しタイプになっている物もあり、奥の方に仕舞ったものも取り出しやすい形状になっています。メーカーのカタログなどを良く見てみるといいですね。
L型キッチンのおしゃれで使いやすい実例8選
対面L型キッチンで家族とのコミュニケーションを大切に
明るい空間に設置されたL型キッチン。シンク側に立つと、ダイニングからリビング、そしてその向こうの開口部から庭まで見通すことが出来ます。ダイニングと対面する形なので、家族とのコミュニケーションも取りやすいのが嬉しいところです。ソファもその延長線上にあることから、部屋のどこに居てもすぐに声が掛けられるようなコンパクトさがあります。仲良し家族にピッタリのキッチンという感じがしますね。
また、コンロ側は壁に面しているので、レンジフードも視線の邪魔にならない配置になっています。それにより、スッキリとした空間が実現しています。キッチンの壁側の小窓も、キッチンに明るさを届ける仕掛けの一つになっているのも好印象です。
収納力にこだわったL型キッチン
こちらの事例は、L型のキッチンを壁面につけたタイプです。壁面につけることで、ダイニングスペースとキッチンで作業するスペースを共有することが出来るようになっています。省スペースでも、L型のキッチンを設置することが出来るという良い事例と言えるでしょう。
キッチンで調理したものを、振り返ってすぐ背面に設置されたダイニングテーブルへと配膳することが出来るので、動線も短くなり後片付けも楽になります。また、L型キッチンとは別に電子レンジや炊飯器を置くためのキッチンカウンターも設置されているので、収納力は十分あります。デザインもキッチンと揃えているので、統一感のあるスッキリとしたものになっていますね。
洗練されたデザインのL型キッチンでスッキリ暮らす
全体的に直線で構成された、スッキリとしたL型キッチンです。ダイニングテーブルがキッチンのカウンターと一体化されたデザインになっており、シャープなイメージであるとも言えますが、木材を使う事でそこに優しさが加わって調和のとれた雰囲気に仕上がっています。カウンター部分でお茶を飲んでいると、カフェで過ごしているような気持ちになりそうです。
キッチン自体はL型ですが、その背面にもカウンターと吊戸棚が設置されていますので、収納力は抜群と言えますし、作業スペースとしても十分な広さが取れますね。これなら、キッチン内に2、3人で作業してもゆったりと出来るでしょう。
大空間のキッチンで贅沢にL型キッチンを楽しむ
L型のキッチンが壁に沿って設置されていますが、その背面は余裕のある空間が広がっています。これだけ広い空間があれば、キッチンでの作業はかなりゆとりを持って行う事が出来るでしょう。キッチン背面にはキッチンと同素材でまとめたカンターがあり、ちょっとした書き物やパソコン作業等をするにも便利ですね。
キッチンの前面部分の床は、タイル素材にすることで掃除をしやすくするという工夫がされています。タイルとフローリングの張り分けも、リズミカルなデザインで遊び心を感じますね。
造作でもやっぱりL型キッチンがいい
こだわりのL型造作キッチンが目を惹く、お洒落な空間です。造作キッチンでもL型キッチンを選ばれるという事は、やはりL型キッチンの人気の高さが分かりますね。
このキッチンのデザインのこだわりは、木材の黄色味を帯びた茶色、タイルの白、作業スペースのステンレスのシルバー、天板とキッチン引き出し把手の黒、という色のバランスに尽きるのではないでしょうか。空間にメリハリを感じる仕上がりになっています。全体的に直線で構成された、甘味を感じないスッキリとした空間です。こういった空間では生活感をなるべく出さないように、隠す収納を利用したンプルな暮らしが似合いますね。
壁側から明かりを取ることで、明るいL型キッチンに
L型のキッチンですが、壁側にも作業台を設けています。そしてその作業台の上部には、開口部が広がっています。高さは有りませんが、確実に太陽の光を取り入れることが出来る明るい空間になっています。キッチンのシンク側はカウンターになっていて、前面にはダイニングテーブルが設置され、家族とのコミュニケーションが取りやすい形と言えるでしょう。
また、ダイニング横にもカウンターテーブルが設置されています。こちらは例えば、ちょっとしたテレワークや子供たちの宿題などにも利用できそうです。キッチンから勉強する子供たちへ、声が掛けやすそうな配置ですね。
ダイニングスペースもトータルにコーディネートされたL型キッチン
L型キッチンだけでなく、キッチンとデザインを合わせた収納棚と一体型になったダイニングテーブルや、キッチン横に設置された作業机まで、全てオーダーメイドキッチンの会社に依頼して作った物だそうです。
家具を含めた全てをトータルにデザインすることでデッドスペースのない、使い勝手の良い動線と美しい空間が実現しています。キッチンダイニングにはすりガラスが設置されているので、外部からの視線は遮断しつつも、柔らかな明かりを空間に取り込むことに成功しています。照明は全て部分照明で、夜も柔らかな雰囲気を演出しています。
スッキリとしたデザインのL型キッチンで生活感を隠す
パーティーシンクのあるキッチン全体をL型にしていることで、ダイニングスペースとの一体感がありながらも、生活感のないスッキリとしたデザインのダイニングキッチンに仕上がっています。キッチンに独立した窓があることで、シックな色合いのキッチンに明るさを加えています。
ダイニングスペースとキッチンはもちろん一体空間ではありますが、天井の素材と高さを変えることで、その領域をゆるやかに仕切っています。また、メインのキッチンの役割を壁側に配置して、パーティーシンクをダイニング側に持ってくることで、生活感から目をそらすような装置としても役立っています。
まとめ
キッチンには色々とタイプがありますが、今回はL型キッチンについてご紹介しました。特徴やメリットデメリットなどを見ていくうちに、自分たちの暮らしに合うかどうかのイメージが湧いてきたのではないでしょうか。L型と一口で言っても造作やシステムキッチンの違い、棚との組み合わせで空間をどう作っていくか等の実例もたくさんありましたね。こういう暮らしがしたいなと思われた方は、L型キッチンについてご家族で話し合ってみませんか。