2017
3
Mar

家のデザインについて、 理想の家づくりのためのコラム

【実例紹介】中庭のある家のメリット、デメリットと失敗談で学ぶ!

理想の家づくりのためのコラムタイトル (5)

明るい家を実現し、なおかつプライベートな庭を確保する方法に「中庭」があります。中庭のある家は、安心してくつろげる、小さなお子さんを安全に遊ばせることができる、といったメリットもあります。何かといいことばかりのようにも思えますが、注意点がいくつかあります。これらを抑えた上で、中庭のある家も検討してみてはいかがでしょうか。

1.中庭のある家の形にはどんなものがある?

中庭のある家をつくりたいのなら、いくつかの形から検討することになります。代表的なのは以下の2つの形です。

1-1. コの字型

家をコの字型につくることで中庭スペースを確保します。庭を完全に取り込む形ではありませんので、近隣からの視線をさえぎりながらも、広々としたイメージの庭を作ることができます。

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1-2.ロの字型

文字通り、家を上空から見たとき「ロ」の字をした家の中央部分にある庭です。完全にプライベートな中庭にできるのがこの方法です。一方で、建物の中に庭を“内包”する必要があることから、広い敷地が必要であること、庭の排水に細心の注意を払わなければならないという面があります。

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2.中庭のある家のメリット

中庭のある家は、生活するうえで欠かせない「明るさ」「安心」をもたらしてくれます。特に以下の点が大きなメリットです。

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2-1.どの部屋も明るい

家を作るにあたって、譲れない条件の一つに「明るさ」があるのではないでしょうか。しかしながら、どのように考えても日の差し込まない部屋ができてしまうのが家というものです。特に北側に面してしまう部分は昼間でも照明に頼らざるを得なくなります。

この点で、中庭のある家ならば、どの部屋にも満遍なく太陽光を取り入れることができるようになります。本来北側にある部屋には光が差し込むことはありませんが、コの字やロの字の家で中庭を設ければ、たとえ敷地の北側にある部分にも南向きの面をつくることができます。注文住宅ならではの家づくりが活きる側面です。

2-2.安心して楽しめるプライベートな庭

庭に、どのような機能をお求めですか。もうひとつのリビング代わり、もしくは小さなお子さんを自由に遊ばせることが目的ならば、中庭はとてもよいものです。コの字やロの字の家なら家そのものに囲まれた場所に庭をつくりますので、隣家や通りからの視線を気にせず自由気ままにくつろぎ、遊ぶことができます。

2-3.縦横無尽に風の通り道を確保できる

気候のよい時期に窓を開け放つと、家中に空気を循環させることができることも中庭の特徴のひとつです。特にコの字・ロの字の家は、壁面が多く、それにつれて窓の数も増えます。このような家は、季節ごとに変わる風向きにも対応できますので、年間を通じて風通しのよい家となります。

 

3.「中庭のある家」での失敗談3つ

注文住宅は、自由な間取りが実現できる嬉しい家の作り方です。しかしながら、中庭のある家での失敗例も少なくはありません。中庭のある家を検討されている方に向けてご紹介します。
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3-1.「入手した土地では、中庭のある家が実現しなかった」

希望するエリアにやっとの思いで土地を入手したのに、土地があまり広くなかったために間取りも制限され、夢の中庭が実現しなかったというケースです。いくら注文住宅であっても、“土地というキャンバス”が狭ければ、実現できないことが増えてしまう面も否めません。

憧れのエリアに住みたいのか、思った通りの間取り図を描きたいのか…。予算の都合で、優先順位を入れ替えなければならないこともあります。

3-2.「虫や湿気に悩まされてしまった」

中庭のつくり方によって、庭という「自然」を家の中に抱え込む間取りになってしまい悩みの原因になってしまったケース。恒常的に小さな水溜りが発生すると、そこから湿気が上がりやすくなりますし、蚊などの虫が発生しやすい条件を生んでしまうこともあります。

特にロの字型の家は、庭の四方を建物が取り囲んでいますので、排水設備を設けるなど、細心の注意が必要です。

3-3.「家事が面倒な家になってしまった」

ガーデニングの庭の風景をも家の一部として楽しむ中庭を作りました。しかしながら、夫婦共働き・子育て真っ最中、その上定期的に親の介護のため家を空けなければならなくなったためなかなか庭の手入れができず、中庭の維持が大変になってしまったというケース。部屋の行き来のショートカットのために中庭を使うよう間取り図で検討、家づくりをしましたが、結局は中庭を通ることはせず、長い家事動線となってしまいました。芝生と植栽が自慢の中庭でしたが、いずれは植栽のみを活かしたウッドデッキに作り変えようと計画中です。

 

4.中庭のある家のデメリットは何?

「中庭のある家」にもデメリットがあります。これらを見逃さず検討をすることで、よりよい家作りを目指しましょう。気にかけるべきポイントは以下の通りです。

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4-1.建築費用が高くなる

中庭のある家を建てる場合、外壁の面が増え、形状が複雑化してしまうケースがあります。家の強度を確保することと、明るさ確保のために多く設ける窓(サッシ)によって、建築費用が高くなってしまいます。

また、庭を「四季を感じる場所」としてだけでなく、他の部屋との行き来に使ったり、アウトドアリビングのように使うことを想定しているときは、その分も費用がアップします。外構工事、屋外用照明器具や給水・排水設備設置などのコストが発生するからです。

4-2.メンテナンス費用が高くなることがある

10年から15年に一度訪れる家のメンテナンス(塗装や防水など)ですが、家の形状が複雑で外壁面が多いと費用が多くかかります。

また、日常的なお掃除も若干面倒かもしれません。窓が多くなりがちな中庭のある家は、ガラス拭きもその分手間がかかります。特に心配なのは、2階の窓や、外からのお掃除です。自分で掃除できるのか、それとも業者に頼まなくてはならないのか…。注文住宅で中庭のある家をつくるときには、そのことも細かく打ち合わせをしておくとよいでしょう。

庭に水が溜まらないように排水設備を設けたとき、枯葉や土が詰まらないよう定期的に業者に清掃を依頼する必要もあります。

4-3.空調のための費用が高くなりがち

中庭を充分に楽しむために多く設ける窓(サッシ)は、外気温と室内温が“交換”される部分です。このため、冬場はせっかく暖めた室内の空気が冷めやすく、空調にかかる費用がアップしてしまう面も否めません。

これを避けるために、可能な限りペアガラスやトリプルガラスを採用しなければならないでしょう。月々のランニングコスト(電気代)を抑制するため、建築費用を多目に見ておかなければならない地域もあります。

 

5.二世帯住宅では「緩衝地帯」の役割も

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中庭のある家は、明るく風通しのよい空間を作れるだけではありません。たとえば二世帯住宅の場合、適度な距離を保ちながらも自由に行き来できる空間として活用できます。お孫さんがおじいちゃん・おばあちゃん世帯に遊びに行くときも安全です。さらに、生活をお互いにそっと見守り、寄り添い合える家にすることができます。

親世帯・子世帯のベストな関係性を、よく「スープの冷めない距離」といいますが、中庭のある家であればまさしくその距離感を保っていられます。干渉しすぎず、気になったときには様子を覗きに行ける、というのは理想的な家ではないでしょうか。

【実例紹介】中庭の家の施工例を紹介

中庭のある家は、自然の恵みを与えてくれ、他の家からの視線を気にせずくつろげる楽しい家でもあります。しかしながら強度の面・建築コストの面・間取りの面での工夫がとても重要な家ともいえます。

特に大切な強度面を確保するためにお勧めしたいのが、私たちのつくる「重量木骨の家」です。木造の家ながらコンクリートレベルの強度を誇り、ロングスパン(柱と柱の間が長いこと)を確保できますので、中庭のある家にふさわしい大きな窓が手に入ります。注文住宅ならではの中庭のある家、そしてそれぞれに個性的な間取りをご覧ください。

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