アウトドア気分を気軽に味わう「屋上」でワンランク上のおうち時間を過ごそう!
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もしも屋上があったらと思い描く楽しみ方はありますか? 一般住宅でも屋上を作ることは可能です。もうひとつの庭でありリビングにもできる屋上は、多様なライフスタイルに寄り添ってくれます。例えば、自宅にいながらアウトドア気分を楽しめる、屋上での新しいライフスタイルを作ることもその一つです。趣味を楽しんだり、屋上リビングとして家族で過ごしたりなど、その自由さは幅広く注文住宅を建てるに値する価値を見出すことができるでしょう。
1.屋上リビングがあると毎日がもっと楽しくなる
1-1.屋上は、アウトドアリビングにピッタリ
家の中にはもちろん、メインリビングがあり、家族の集まる大事な空間であることは確かです。ですが、例えばお休みの日。どこにも出かけられないようなそんな時に、屋上にもう一つ家族が集える空間があればどうでしょう。気分もガラッと変わり、家族みんなで出かけているような雰囲気になるので、なんてことないランチタイムでも家族でピクニックに来たように楽しむことが出来るでしょう。
1-2.屋上でプチキャンプ
アウトドア好きであっても、お子さんがまだ小さいうちはなかなか遠方へは行けないものです。しかしながら、仕事や家事で忙しいときこそ、ストレスから「自然にふれあいたい」と思うのではないでしょうか。そんなときは屋上でプチキャンプはいかがでしょう。
必要なものを用意する手間もほとんどかかりません。屋上にテントさえ準備できれば、気分はアウトドアです。いつもの夕食をガーデンファニチャーで楽しむこともできますので、お手軽なキャンプが可能です。こちらの事例のように広さが確保されていると、テントを設置してもテントの外で十分に遊ぶことが出来ますね。また、屋上でなら煙を気にすることなくBBQも楽しむこともできますよ。
1-3.セカンドリビングにもなる屋上庭園
屋上にソファとテーブルを置けば、家族でくつろげる憩いの場にもなります。屋内のメインリビングとは別に、アウトドア気分も味わえるセカンドリビングとして楽しむのはいかがでしょうか。お天気がいい日に、屋上のセカンドリビングで新鮮な空気を吸って太陽の光を浴びながらお茶や食事をすれば、リフレッシュできること間違いなしです!
メインリビングとは趣を変え、写真のように少しリゾート感のある家具を置けば気軽にレジャー気分も味わえますよ。「今日はメインリビングとセカンドリビングのどっちで過ごそうか」なんて考える選択肢があることで、よりおうち時間の楽しみ方が広がります。
1-4.おしゃれなアウトドア家具のある屋上リビング
せっかく屋上にリビングをつくるなら、おしゃれなアウトドア家具を置きましょう! 写真のように、遊びごころ満点のカラフルなハンモックも素敵ですし、高級感のあるシックな家具をチョイスしてラグジュアリーな雰囲気にするのもおすすめです。
屋上に家具を置くのは、お天気の悪い日に雨風にさらされるのが心配という方もいらっしゃるかもしれません。ですがご安心ください。近年では、デザイン性と耐久性の双方を兼ね備えたリーズナブルなアウトドア家具の種類が豊富です。おしゃれなアウトドア家具を屋上リビングに置いて、あなたの好みに合わせたワンランク上の空間を作ってはいかがでしょうか。
2.屋上リビングのメリット
さまざまな屋上の楽しみ方をご紹介しましたが、中でも人気なのが屋上リビング。屋内のメインリビングとは別に屋上リビングをつくるのにはどんなメリットがあるのでしょうか。
2-1.家にいながらアウトドア気分を味わえる
ここまでご紹介してきた通り、自宅にいながらにしてアウトドア気分を楽しめるのが屋上リビングの大きなメリットの1つです。特にコロナ禍においては、気軽に外出できない日が続いてきましたね。もし新型コロナウィルスが落ち着いたとしても、これから先二度と外出自粛が必要になる事態が起こらない保証はありません。
長く住まうマイホームだからこそ、どんな時にも楽しめる空間が必要です。屋上リビングは、自宅で外の空気を吸ってリフレッシュしたりレジャー気分を味わったり、気分転換するのにうってつけです。
2-2.プライバシーが確保された開放的な空間
アウトドア気分が味わえるなら庭で十分と思われるかもしれません。ですが、地上の庭は通行人の視線が気になりますし、近隣の建物から見下ろした時に丸見えになってしまいます。特に都市部においては近隣の建物との間隔が近いため、なおさら落ち着かないでしょう。
そこで、屋上リビングがおすすめなのです。周囲の目線よりも高い位置に憩いのスペースをつくることで周りの目を気にすることなくリラックスできますよ。立地によっては屋上からの素晴らしい景色を眺めて、より開放的な雰囲気に浸れることでしょう。
2-3.コンパクトな土地でも庭を持てる
もう1つのメリットはコンパクトな土地でも庭を持てることです。通常、庭のあるマイホームを建てる際には建物と庭がおさまる広さの土地が必要です。予算によってはコンパクトな土地を選ばざるを得ないこともあるでしょう。無理に庭をつくろうとすれば、肝心のマイホームが窮屈なものになってしまいます。
地上ではなく屋上に庭をつくれば、コンパクトな土地でもある程度の広さを確保した庭を持つことができるのです。また、逆に屋上に庭をつくる前提で、土地の購入予算を抑えるという選択をすることもできます。
3.屋上のあるマイホームを楽しむための注意点
実用から楽しみの面までカバーしてくれる屋上ですが、屋上という「家のトップ」に位置する場所にあるからこその注意点や配慮しなければならないポイントがあります。楽しく過ごすためにつくった屋上のせいで、悲しい思いをするような事態は避けたいですよね。そこで、どんなところに注意するとよいかをご紹介します。
3-1.工事の際の防水
屋上を設けるには、屋根の形を「陸屋根(りくやね・ろくやね)」にしなければなりません。雨や雪の日には水が溜まる形状ですので、その水が屋内に浸入しないよう防水工事が重要です。防水工事の専門業者が存在するほど技術を要するものです。丁寧な仕事をしてもらえなければ、そこから雨漏りし、家そのものが傷んでしまう原因になります。
3-2.落下防止のための立ち上がり・手すり
2階建て・3階建ての家の屋上は、落下事故を防ぐための工夫も欠かせません。手すりとなる立ち上がり部分を高くする、手すりを付けるといった工事をしなければ、安全を確保することができません。
土木建築業界には、「1メートル=一命取る」といわれ、作業をする人の安全確保を呼びかける際に用います。低い所からの落下でも打ち所が悪ければ大怪我をしてしまいますので、落下防止策についても充分検討しなければならないのです。
3-3.プライバシー確保のためにラティスなどの設置
もしも近隣に高いビルがあるのならば、そこからの視線が気になってしまいます。どうしても見られたくないのであれば、丈の高いラティスなどを設置しましょう。また、必要に応じてオーニングテントをつけるのもよいものです。
3-4.定期的なチェック・リフォームが必要
防水工事が必要なことは先に触れましたが、それに加え、定期的なチェックや防水工事リフォームが大切です。知らないうちに雨漏りが発生すれば、家を傷めることになりますので、これらの費用の積み立てが欠かせません。
また、手すりやラティスなども随時チェックします。万が一間違ってこれらの部材が隣家の庭や道路に落ちてしまえば、大きな事故に繋がってしまうからです。直接日光を浴び、風雨の影響が強く現れる屋上は思いのほか傷みが早く、入念な手入れが必要と、覚えておいてください。
4.楽しみ方は無限大! 屋上の活用法
屋上は「家の外」であると同時に「プライベートな空間」です。いい意味での曖昧さは、家族の暮らしを豊かにしてくれます。だからこそ、屋上でどんな過ごし方ができるかを事前に知っておくことが重要です。どんな過ごし方ができるか、何をしたいかをイメージしてマイホームの計画を立てましょう!
4-1.洗濯物や布団をカラッと乾かせる
敷地の都合で庭が広く取れないときや、ご近所の目が気になって洗濯物や布団が干しづらいときは、屋上が役に立ってくれます。小さいお子さんが泥遊びなどで、汚し盛りのときには、1日たりとも洗濯が欠かせません。屋上ならば、お天気の良い日に気持ちよく干し物ができます。太陽の光は洗濯物をスピーディーに乾かしてくれるだけでなく、殺菌・消毒もしてくれます。写真の例のように開閉できる屋根があれば急な雨の時にも安心ですね。
4-2.ラグジュアリー路線なら、お風呂も
思い切ってバスルームを屋上の一部に設置するのはいかがでしょう。まるで自分専用の露天風呂のような空間を作ることができます。お天気の良い夜なら、星空を見ながら入浴できるという贅沢を手に入れることができます。
4-3.お子さんやペットの遊び場に
道路に面した敷地に家を建てるとき、お子さんの遊び場(庭)の確保に苦慮することがあるでしょう。遊びに夢中になるあまり間違って門を出て車と接触しないだろうか、といった心配もあります。お子さんの成長に欠かせない遊びも、外だから感じられる・学べることも少なくありません。屋上を遊び場にすることで問題を解消することができます。
犬を飼っているご家庭なら、自宅内の屋上にドッグランを作ることもできます。屋上のある家なら、お子さんも、ペットも満足です。その際は屋上の床材などにも注意したいですね。無機質な床材だけでなく写真のように緑を取り入れれば、お子さんやペットが走り回って万が一転んでも安心ですし、見た目もさわやかです。
4-4.庭がなくても、屋上庭園という手があります
敷地が狭く、夢だった庭が充分に取れなかったときも、屋上があれば楽しみが増えます。お子さんのいらっしゃるご家庭なら、プランターで季節の野菜を作り、「食育」に役立てることができます。季節により恵を与えてくれる野菜が違うことを学んだり、無農薬の野菜をテーブルに並べることもできます。採れたての果実や野菜はとてもおいしいので、野菜嫌いのお子さんも喜んでくれるかもしれません。また、自分で育てた野菜がどんな料理になるのかを楽しみにしてくれることでしょう。
草花を愛でるガーデニングも、屋上があれば実現できるかもしれません。屋上全体で緑を楽しみたいときは、他の楽しみ方と異なり、気にしなければならない点が少し増えます。土や植物、水やりをしたときなどの総合計の加重に耐えられる強固な家でなければなりません。さらに土は水を含んでいるので、しっかりとした防水工事と、根が防水層に食い込み破損させない防根の工夫が必要です。また、排水にも配慮しなければなりません。水やりのための水道蛇口も必要ですね。
5.注文住宅で屋上のある家を手に入れるときのポイント
注文住宅は、法と予算の範囲内でほぼ自分好みの家を作れるという大きなメリットを持っています。それは屋上のある家も同じです。しかしながら、以下の点を考慮して建設会社や工務店を選ばなければなりません。
5-1.屋上のある家を建てた実績がある
屋上のある家はその特殊性から、「どこでも建てられる」という訳ではありません。雨漏りの原因となりうる屋上ですので、実績のある会社・工務店を選ばなければなりません。屋上をつくったばかりに家の寿命が縮んだ、となれば一生に一度のお買い物も悩みの種になってしまいますので、依頼先の選定は慎重に行いたいです。
5-2.家そのものが丈夫である事
屋上に設置するものによっては、家にかかる加重が大きくなる・偏ることが考えられますので、家自体が強固なつくりであることが必須です。この点からいえば、家の構造をしっかり考えている施工会社や、屋上の荷重まで構造計算しアフターケアも万全な会社に依頼する事をオススメします。
6.屋上のある家の間取りのコツ
屋上のある家の楽しみ方や、設置する上での注意点などについて見てきました。ここで、屋上のある家の間取りの作り方について見てみましょう。以下の三つの点を確認しながら、素敵な屋上ライフを楽しみましょう。
6-1.屋上への動線を考慮する
屋上をどんな用途で使いたいかに合わせて、動線を考える必要があるでしょう。夏は、バーベキューやビニールプールを置く等が考えられますので、荷物を持って運ぶためにも、動線はなるべく複雑にしない方がいいですよね。また冬は、場所によっては雪が降るところもあるので、その影響をなるべく受けないような場所に、屋上の出入り口を設計しておくという考え方もあります。そして、使う人みんなにとって、安全な動線である必要もあります。手摺を付けたり、段差をなるべく解消するなどの工夫も大切です。
6-2.狭小住宅なら屋上をフル活用
狭小住宅の場合は、小さな土地に限界まで建物を建てるため、庭が取れないということがほとんどです。そういった場合にも、屋上を作ることで、屋上を庭の代わりに使うことが出来ます。緑を目で楽しむだけでなく、家庭菜園で自分たちで作った野菜や果物などを収穫すれば、食べる楽しみもできるでしょう。また、隣家が迫っていることの多い狭小住宅で、屋上を持つことは、人の視線を気にすることなく、開放感を味わえるメリットがあります。
6-3.階段は上り下りしやすいものを
屋上までの階段が上り下りしづらいと、行くのが面倒になり、屋上を結局あまり使わなかったという残念な結果にもなりかねません。そうならないように、階段を使いやすくする工夫が必要でしょう。幅を広くする、手摺を設置する、急こう配や高い段差は避ける、夜間の安全のために照明をつける、色を使って遊び心を加える、視覚的な認識を高めるなどを考えると、誰でも使いやすい階段になりそうです。
7.屋上の緑化の効果
屋上を緑化することによって、様々なメリットが生まれます。まずは、なんといっても見た目や景観の美しさがあげられるでしょう。自分たちが屋上で過ごす時にも、自然の豊かな緑が目に入れば、屋上が心が落ち着く空間になるでしょう。そして、室内への断熱効果も期待できます。屋上緑化は直射日光を遮り、屋上の植物が水分を蒸発させるときに周囲の熱を奪うので、室内で過ごす時間を快適にしてくれるでしょう。また、緑を増やすことは、二酸化炭素を減らすことに繋がり、地球環境にもいい影響を与えます。
8.【実例紹介】屋上付き住宅の重量木骨の家の施工例
シンプルな仕上げで気分によって変化を付けられる
白い腰壁と防水仕上げのミニマルな印象です。ワントーンのシンプルな仕上げにしているとメンテナンスが楽に出来ます。白い壁とグリーンと青空のコントラストが気持ちの良い空間を作っていますね。また、気分によって、色々な置床を試してみるのも楽しみになりそうです。
ナチュラル派にはウッディな雰囲気でまとめるのも
シンプルだと寂しいと感じるナチュラル派のあなたには、ウッディな仕上げはどうでしょうか。インテリアも木を使ったものでまとめると統一感がありますし、植栽を追加することでそこが屋上であることを忘れてしまうくらいナチュラルな雰囲気になりますね。デッキチェアに腰掛けてお茶を飲むだけでも、自分だけの優雅な時間が流れているかのようです。
見たいものがあるときには透け感のある手摺を採用
プライバシーを守れるという意味で屋上にオープンなエリアを作るのはとてもいい解決法です。周囲より頭一つ高さのある空間を作れることで、敢えて目隠しを作る必要もなく、見たい景色がある方向には視界の抜ける手摺を作って景色を思い切り楽しむのもいいでしょう。夕暮れから夜に変わる空と街の様子を楽しみながら、ゆっくりと語り合う。そんな、家族のくつろぎの空間が広がっています。
寝室の外に広がる、緑が美しい屋上庭園
和モダンの雰囲気が優しい印象のこちらの事例は、2台分のゆったりとしたガレージの屋根を、屋上庭園としています。屋上庭園は、寝室から直接アクセスできるようになっていて、色とりどりの植物が植えられています。朝起きてすぐに美しい自然の緑が見られると、爽やかな気持ちで1日を過ごせそうですよね。一階に設置されたLDKもウッドデッキへ直接出られるなど、外部空間を内部に組み込む仕掛けが沢山施されています。
リフレッシュできる眺めの良い屋上
屋上のメリットとして、開放感のある眺めが楽しめるということがあります。こちらの事例は、まさにそれを体感できる屋上庭園です。また、屋上までのアクセスが、螺旋階段というのも、ひとつのアトラクションのようです。屋上への期待感が高まる仕掛けになっていると言えるでしょう。手摺も、ある程度の高さがあるので、外部からの視線を気にすることなくリラックスして過ごせる空間となっています。
屋上はセカンドリビングのようにも使える
こちらのルーフバルコニーはデッキが敷き詰められ、アウトドアファニチャーや小さなシンクも置かれているので、まるで室内のようにリラックスして過ごせる空間です。家族のためのセカンドリビングとしての日常遣いはもちろん、人を呼んで、バーベキューや外飲みを楽しむこともできそうですね。また、照明も付いているので、昼間だけでなく、夜にはまた違った雰囲気を味わえるでしょう。
屋上のある家の費用の目安
屋上を作りたい場合の、費用の目安を考えてみましょう。広さによっても違ってきますが、10坪〜20坪で、大体100万円〜300万円程度といわれています。屋根を施工するための費用はなくなりますが、その代わりに屋上を歩けるよう、防水工事や重量に耐えるための構造の強化が必要になります。
防水工事費用は、仕様によってその価格の幅が大きいので、自分が屋上でどのように過ごしたいかを考えて、仕様を決める必要があります。また、屋上にデッキを敷いたり、屋上緑化の為に芝生を敷くとなると、さらに費用が増えていくでしょう。忘れてはいけないのが、メンテナンス費用です。屋上は、常に雨水に晒されることになるので、10年に一度は防水のメンテナンスが必要になります。その費用の目安は、15坪程度で15万〜40万円程度といわれています。
まとめ
注文住宅は、好みやライフスタイルに沿った家をつくる手段です。屋上のある家もそのひとつですが、その特性から注意すべきポイントも多くあります。楽しみと安全はトレードオフすべきものではありません。強固な家であってこそ、屋上ライフも安心して楽しめるというものです。屋上庭園や屋上リビングなど、あなたの理想にぴったりの屋上のある暮らしをぜひ手に入れましょう!
耐震強度の高いSE構法を採用している重量木骨の家は、その点で安心です。屋上のある家の施工事例も多数ありますので、イメージを膨らませるためにぜひご覧ください。