家の建て替えにかかる費用・流れを徹底解説 おしゃれな実例アイデアも紹介
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みなさんが「家を建て替えよう」と思うきっかけは何でしょうか。自宅が古くなってきたから。古い家を相続したから。と、様々な状況が考えられます。その中で「どれくらいお金がかかるのか」「何から着手したらいいのか」と不安に思う人も多いのではないでしょうか。今回は、建て替えの費用や工事の流れを中心に解説していきます。
家の建て替えとは
家の建て替えとは、その土地に建つ既存の建物を解体し、基礎部分から完全に新しい家を建てることです。このため、間取りや設備を自由に設計でき、耐震性や省エネ性能を最新基準に合わせることが可能です。建て替えには多くの費用と時間がかかりますが、自分の思い通りの新築の家を持てるというメリットがあります。
家の建て替えとリフォームの違い
建て替えもリフォームも「古い家を新しくする」という点が似ています。しかし、リフォームは既存の建物を解体せず、必要な部分のみを改修します。部分的な工事で済むため、建て替えよりも費用が安く、工期も短いのが一般的です。費用、工期、設計の自由度などを比較して、選択しましょう。
家の建て替えの流れ
家の建て替えは、いくつかのステップに分かれています。はじめに、建て替えの目的と希望条件を明確にし、建築会社や設計事務所に相談します。次に現地調査を行い、建築プランや見積もりを作成。その後、必要な許可を申請し、契約を結びます。そして、解体工事の後に建築工事が始まります。仮住まいや引っ越し業者の手配は、解体工事前に済ませておきましょう。工事完了後、最終検査を行い、ようやく引き渡しとなります。
家の建て替えにかかる費用の種類＆相場
家の建て替え費用は、新築より高額となる傾向にあります。国土交通省住宅局が行った令和4年度の調査によると、新築の平均費用3,866万円に対し、建て替えは4,487万円となっています。建て替えの場合、土地取得費用はありませんが、解体費と解体時の仮住まいの費用などが必要となります。新築と建て替えの取得金額の差も、このような建て替え特有の支出が影響しているのでしょう。また、建て替え世帯の自己資金は2,093万円で総費用の46.7%を占めており、新築の26.5%と比べて高い割合です。
建築費
建て替えの場合の建築費は、総費用の7〜8割を占めます。1坪あたり65〜90万円が相場と言われており、30坪の家なら1,950〜2,700万円になります。地域や建材、設備の質によって変動し、デザイン性や耐震性を高めるとさらに金額がアップするでしょう。
解体費
解体費は、建物の大きさ、構造、人件費、産廃処理費などによって決まります。坪単価の相場は木造なら坪4～5万円、鉄筋コンクリート造なら坪7~8万円程度です。ただ、同じ面積で平屋と2階建てを比べた場合、平屋の方が基礎部分が多くなるため、金額が高くなることに注意が必要です。
地盤調査費
地盤調査費は5〜50万円程度かかるといわれています。地震大国の日本ではこの調査は不可欠。地盤の強さを確認し、必要な基礎工事の方法を決めます。ボーリング調査が一般的で、地域の地質や過去の災害履歴も考慮しましょう。地盤が弱ければ改良工事が必要で、その費用もさらに100〜300万円かかります。
諸費用
建築・解体以外の諸費用も忘れずに予算に入れておく必要があります。家を建てるための申請手数料は、物件の規模により10〜30万円程度かかります。このほか、契約時に必要な印紙税や登録免許税、完成後にかかる不動産取得税など各種税金もかかります。自然災害に備えた保険予算も確保しておきましょう。
家の建て替え実例・アイデア
自分たちの家づくりに、建て替えという選択肢が合っているのかどうか、実例をもとに考えてみましょう。
思い出のガラス戸を再利用
建て替え前の家に使われていたチェッカーガラスを大切に保存しておき、新居のリビングの扉として再利用しました。小さなモザイク状のガラス部分と、下部のノスタルジックな色合いの緑から、懐かしさと新しさが感じられます。そしてこの建具が、リビングのくつろぎ空間に、温かな雰囲気を与えていますね。
築120年の古民家を暖かく快適に
120年の歴史を持つ古民家を解体し、現代の生活に合わせて建て替えました。長らくすきま風に悩まされていたことから、高断熱・高気密工法を採用し、暖かく快適な家を実現しています。キッチンとダイニングは一直線に配置し、造作によって空間に統一感をもたせています。カウンターとテーブルが連なるレイアウトは、配膳や家事動線を考慮した使い勝手の良さが特徴です。
狭小地に光と風をもたらす設計
間口わずか３.４mの狭小地での建て替えに挑戦しました。高度な構造計算によって木造でありながら柱や壁を最小限に抑え、開放的な空間を実現しています。中庭がパッシブデザインの核となっていて、LDKに柔らかな光と爽やかな風をもたらしています。高い壁で囲むことで、プライバシー確保もバッチリです。
まとめ
今回は、家の建て替えについて詳しくご紹介しました。費用や工事の流れなど、新築住宅を建てる場合と異なる部分がいくつかありました。様々な事情があって、建て替えか新築かを悩まれると思いますが、こういった情報を参考にしながら、自分たちの理想の家づくりをしてくださいね。
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