2016
25
Aug

家のデザインについて、 理想の家づくりのためのコラム

【リフォーム簡単】「スケルトン&インフィル」が資産価値のある家である4つの理由【リノベーション】

理想の家づくりのためのコラムタイトル (2)

家を建てようとお考えの方に是非覚えていただきたい言葉に、「スケルトン&インフィル」があります。スケルトン&インフィルとは建物のスケルトン(構造躯体)とインフィル(間仕切り等の内装)とを分離した構法です。この構法にすることにより、間取りの可変性が生まれ、リフォーム、リノベーションがよりしやすくなり、結果として、長く暮らせる・子の代にまでつなげる家として機能します。スケルトン&インフィルをご理解いただければ、なぜそれほどまでに大切なことなのかをご納得いただけるはずです。では、スケルトン&インフィルについてご解説いたします。

【リフォーム簡単】「スケルトン&インフィル」が資産価値のある家である4つの理由【リノベーション】のインデックス

1.スケルトン&インフィルの可能性

「スケルトン&インフィル」―スケルトンは柱や梁といった構造(躯体)です。「骨」「骨格」をあらわすスケルトンの意味そのままです。一方インフィルは「充填すること」「詰め替えること」をあらわし、これは間取りを含む内装や設備を指します。スケルトンがしっかりしていればインフィルの変更はしやすく、結果として「長く住める家」となります。

1-1.子どもの成長に合わせられる

「子どもが小さいうちは個室ではなくオープンなスペースで子育てをしたい」という希望を持つ方もいます。しかし、思春期にもなれば個室も必要です。このようなプライバシー確保の仕方に変更が生じたときに対応しやすいのがスケルトン&インフィルの考え方を取り入れた家です。

1-2.いずれやってくる介護にも対応

家を建てた時点では予想しづらい介護の問題に解決策を提示してくれるのがスケルトン&インフィルの家です。家そのもの(スケルトン)が長期にわたって健全であれば、例えば車いすが通れない狭い廊下や階段等を変更することで、バリアフリーの家に模様替えすることが容易になります。

1-3.子世代に引き継がれても再度好みの家にリフォーム可能

仮に完全バリアフリーの便利な室内にしていても、引き継いだ子世代がそれを望むとは限りません。家族構成や世代の違い、希望するライフスタイルの違いで「自分たち好みの家にしたい」という願いを持つことも当然です。そのようなときが来ても躯体をしっかりしていれば間取り等の内装は可変性があります。

1-4.環境問題対応型の家

リフォームができないばかりに1世代で建て替えられてきたこれまでの住宅と異なり、スケルトン&インフィルの考え方に則った住宅は環境問題に対応した家と呼ぶことができます。これまでに建てられてきた一般住宅はリフォームがしづらく、20~30年で寿命が来るとされてきましたが、暮らし方の変化にリフォームで対応できることは、建築資材のロスを最低限に抑えることを可能とします。子や孫の世代に家を残すのと同時に、よりよい地球環境を残すためにできる限りのことをしたいとお考えの方に向いている家です。

 

2.スケルトン&インフィルを実現するための注意点

スケルトン&インフィル住宅のお手本はマンションです。RC造(鉄筋コンクリート造)の躯体は、床や壁をはじめとした内装よりもはるかに長寿命です。中古マンションを購入しリノベーション(リフォーム)することで自分好みの部屋を手に入れる事例も多いものです。戸建て木造住宅であっても手入れがしやすいよい家を作るためには、以下の点をクリアしておく必要があります。

2-1.耐震性の高さ

間取りを自由に変化させるためには、躯体そのものの頑丈さが求められます。部屋の間仕切りである壁で耐力を持たせるつくりでは、間取り変更の自由度は下がるからです。壁に頼らず、柱や梁だけでも充分な耐震性を確保しなければなりません。

2-2.天井と床を二重に仕上げる

リフォーム時にバスルームやトイレ、キッチンなど水回りを自由に動かすためには、上下水道やガス管を取り回しするスペースが必要です。この空間を確保するために、天井・床を二重構造にしなければなりません。これは単にリフォームのためだけでなく、配管が寿命を迎えたときにメンテナンスしやすいという面でも大きなメリットです。

2-3.外断熱(外張り断熱)を用いる

リフォームすることを前提にした家づくりであれば、部屋の内側に断熱材を入れる内断熱(内張り断熱)ではなく、家をすっぽり覆ってしまう外断熱(外張り断熱)を施すのが有効です。家をまるごと包み込む断熱材は気密性を高めてくれますので、結果として断熱性能も上がります。

2-4.建築時のコストはあがる

2~3世代住み続けられる家を作るためには、高い耐震性と高断熱・高気密といった性能を十二分に備えておく必要があります。最終的に「ローコストだった」と実感できるのは、一般的な住宅が建て替えを必要とする20~30年後です。スケルトン&インフィルの家ならばリフォームで済むので、その良さを金銭面で実感できるのはその家を引き継いだ子や孫の代です。

 

3.【実例紹介】スケルトン&インフィルの家を実現するには

リフォームしながら住み続ける家を目指すスケルトン&インフィルの家は、長きにわたり価値を持ち続けることがご理解いただけたでしょう。しかしながら、木造でスケルトン&インフィルの家を建てるのはとても難しいことです。自由にリフォームできる環境を整えるために、壁に頼らず柱と梁だけで充分な強度を確保しなければならないからです。SE構法は、構造計算により住宅の耐震性能を明らかにして、集成材や特殊なSボルトにより、RC造等で用いられるラーメン構造を実現しました。全棟、これまでに起こった地震による倒壊を免れていることを評価され、公共施設や集合住宅でも採用例が多いのも特徴です。木造でありながら地震に強く、長く住み継ぐ資産価値のあるSE構法の家は、世代により異なるライフスタイルを実現可能です。

・スケルトン&インフィルの施工例