2017
9
Feb

家のデザインについて、 理想の家づくりのためのコラム

【実例紹介】ストーブのある家を注文住宅で作る時のポイント解説

薪ストーブやペレットストーブが流行していますが、その背景にはエコロジーへの関心や、見た目にも温かな雰囲気への憧れがあります。

木枯らしの便りが聞かれる頃にそっと火をくべたくなるストーブの魅力や、メリット・デメリット、ストーブのある家の作り方についてご説明します。

1.ストーブの魅力は「心豊かに過ごせること」

電源を入れれば温かさを得られるエアコンも便利ですが、敢えて時代に逆行するかのようなストーブが見直されてきているのはなぜでしょうか。それは「心の豊かさ」でしょう。

1-1.視覚にも温かく、心が満たされる

人間が情報を得る手段の大半は視覚とされています。見た目にも温かみを感じる―これは、ストーブの最大の魅力ではないでしょうか。家族がリビングに自然に集まってくる家になるのも納得できます。

1-2.ストーブの種類によっては調理も可能

冬の定番料理といえば、シチューやカレーを代表とする煮込み料理です。天板が活用できるタイプのストーブを導入すれば、暖を取るのと同時にこのような料理も可能です。直火でなく、じんわりと伝わる熱でじっくりと煮込むことができ、より一層味わい深い一品となります。

1-3.カーボンニュートラルな生活の実現

エコロジーを語る上で、カーボンニュートラルという言葉を避けて通ることはできません。カーボンニュートラルとは、私たちが生活するうえで発生する二酸化炭素を「収支ゼロ」にすることです。

ストーブを焚くために必要な薪などの木質燃料は、その昔山で酸素を生み出していたものです。それを燃やし排出する二酸化炭素は、その木が生み出した酸素とほぼ「プラマイゼロ」となり、限りなくカーボンニュートラルの状態に近づくことができます。

自然環境について真剣に考えなくてはならない私たちにとって、ストーブは一つの切り札となるのです。

1-4.森林の生まれ変わりに寄与できる

日本の国土の約7割は森林です。これらの森林は林業の衰退により担い手となる若手が減り、荒れ放題となっている山も少なくありません。木は伐採や枝打ちといった手入れをされて初めて、良い木材となりますが、それらの作業は重労働です。

木々に覆われた山は土が強固で、雨水を吸い、良い水の供給源ともなります。森林、つまり山は手入れされていればこそ、私たちの暮らしを満たしてくれるのです。良い木材・良い水を手に入れられるのは林業の方々のおかげと言えます。

私たちの命の源ともいえる「森林の生まれ変わり(古い木を切り、新しく植樹する)」を燃料購入により金銭面でサポートできるのも、ストーブ導入の大きな意味のひとつです。

1-5.温かさをより体感しやすい遠赤外線・輻射熱の放射

こたつに入ると、足元が芯から暖まるものです。これは遠赤外線の効果です。

遠赤外線は物質内部の水分子を活発に働かせます。血流促進、血管の拡張によって体が温まるという仕組みです。また、炎によって熱くなった金属すなわち、暖房器具自体から放たれる輻射熱は、まるで太陽光のように優しく温めてくれます。

薪ストーブやペレットストーブは、遠赤外線や輻射熱の効果で、人の体を優しくじんわりと暖かくしてくれます。これはエアコンや石油ストーブのように暖房器具が出す暖かい空気の循環で室内を温めるものとは異なり、人の体にやさしい自然な暖房器具といえます。

 

2.ストーブの種類とその特徴

木質燃料を用いるストーブにはどのような種類があるのでしょうか。そしてその特徴は何でしょうか。あなたの思い描くライフスタイルに沿ったものはどれでしょうか。

2-1.薪ストーブ

薪ストーブは、文字通り薪が燃料です。4メートル以上の煙突を立てることで、暖かい空気が上昇する性質を利用、自然排気できることが大きな特徴です。運用に電気を用いることがありませんので、停電などいざと言うときにも使える可能性が高いのが薪ストーブです。

燃料となる薪は、1~2年乾燥させたものを用いなければなりません。家族や親戚に山を持っている人がいて、木が手に入りやすい条件が整っていれば、燃料費を限りなく安くすることができます。しかしながら、薪割り作業や、乾燥のための保管場所が必要ですので、少々面倒な面もあります。もちろん、薪ストーブ用の薪も販売されていますので、それを購入することも可能です。

2-2.ペレットストーブ

同じ木質燃料を使用するストーブです。おがくずなど、製材の際に出るくずを乾燥させて円筒形に圧縮したペレットを燃料にする点が、薪ストーブとの違いです。電気で稼動するファンを用いて排気を行いますので、薪ストーブほど高い煙突も必要なく、工事費用も安価で済むことが特徴です。

暖房の熱量は薪ストーブと比較して多少劣りますが、木質ペレットは購入する薪より安いのがメリットです。

 

3.木質燃料を使用するストーブのデメリット

同じく「ストーブ」と呼ばれるものには、灯油を使用するものがあります。これと比較して、木質燃料を使用するストーブのデメリットには何があるのでしょうか。

3-1.すぐには温まらない

電気を使用する石油ファンヒーターやエアコンのように、スイッチを入れればすぐに温まるものではありません。薪やペレットをくべて、本格的に部屋が暖まり始めるまで時間がかかってしまいますので、日中家に誰もいなくなる共働き家庭では、火のぬくもりを充分に体感できないまま外出してしまうことになります。

ストーブや煙突などの設置費用だけに気を取られ、部屋の大きさとのバランスを欠いてしまうことで、思ったように室温が上がらないというケースもあります。

特に吹き抜けや高い天井の部屋では、温まった空気が部屋の上層に溜まってしまい、人が行き来する下層がうまく暖まらないこともあります。シーリングファンなど空気を部屋の下層部に戻すための設備をストーブと同時に使用しなければ温まりにくいこともあります。注文住宅ならば、ストーブと部屋の関係も充分に検討してくれますので、これらの不満も少なくなります。

ストーブのサイズや、併用する設備を充分に検討する必要があります。

3-2.ストーブそばの壁に遮熱対策を施す必要

ストーブは四方に温かさを放射する性質がありますので、部屋の中央に設置すると一番効果的です。しかしながら、設置する部屋を広く取れない、もしくは使わない季節にもスペースを取られたくない場合は、部屋の隅に配置します。

また、火災の発生を防ぐために、建築基準法に則った難燃材を壁または床に用いなければなりません。商品によっては本体側にヒートシールドをオプションで付けられるものがあったり、スタンドタイプのウォールヒートシールドを別売りで用意しているメーカーもあります。

せっかくならば、これらの遮熱パーツに加え、設置する場所にレンガを積み、視覚的にも美しいストーブコーナーを作るのはいかがでしょうか。注文住宅ならば、このような特別なケースにも柔軟に対応できますので、ストーブだけでなく、薪やペレットの仮置き場も室内に設けることができます。

3-3.煙と「ご近所問題」

薪ストーブやペレットストーブは、煙の濃淡の差こそあれ、煙が出るのが特徴です。秋冬の風向きを調べ、近隣の家に迷惑がかからないような位置に設置することが鉄則です。時にご近所問題に発展し、せっかく設置したストーブが使えなくなったというケースも散見されますので、注文住宅ならではの自由性を充分に活用し、「正しい場所」に設置することが必要です。

3-4.メンテナンス不足から起きるトラブル

薪ストーブは、シーズンを過ぎると煙突掃除が必要です。もしも煙突がすすなどで汚れきってしまえば、煙突そのものが真っ赤になったり、炎を上げることもあります。ペレットストーブの場合は、燃焼管理や排気に電気的設備を用いますので、これらにトラブルが起きてしまうと煙や火災を引き起こすことも否めません。

季節が来て火を入れる前、そして使用を終了する頃はもちろんのこと、使用中に異変を感じたらすぐに設置してくれた業者に連絡を取りメンテナンスすることをおすすめします。

 

重量木骨の家の「ストーブの家」実例紹介

ハウスメーカーで特殊な造作を望もうとすると、規格から外れてしまうため高くついてしまいます。また特別な配慮の必要な薪ストーブやペレットストーブ導入には、家の内部だけでなく近隣への配慮も重要ですので、実績を持つ施工会社へ事前に相談する事が必要です。

こだわりの注文住宅への対応が可能で、そして実際にストーブを取り扱った例を多く持つ重量木骨の家なら、安心してご依頼いただけます。注文住宅ならではの自由さで、あなたのイメージするストーブのある家を実現してください。

 

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