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HOUSE STORIES2020.04.17

木と音楽に包まれた暮らしを満喫する、古本ファミリー

思い描く理想をカタチに変えていく家づくり。SE構法だから実現できたこだわりの空間には、家族それぞれの想いがつまっている。そんな家での、その後の暮らしvol.6。

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安全に暮らせることを最優先に考えた、工夫に満ちた家。

焼杉を用いた黒い外壁が、シックな風貌。エントランスには植栽が施され、豊かな森を感じさせる佇まいだ。玄関からすぐ2階にあがると、大空間のLDKが広がっている。無垢のフローリング、板張りの勾配天井、そして木目調のピアノ。大きな窓からたっぷりの日が差し込むその空間もまた、木のぬくもりに満ちている。

すべては、家族の命を守るため———。広島市に暮らす、古本大志さん家族が新居を建てようと決めたキッカケは、大志さんに届いた一通の災害メールだった。
「妻と子どもを残してツアーで家を空けていたときに、広島県の自宅付近で大雨が降ったんです。避難を促す災害メールが自分の携帯電話にも届きました。妻からも電話をもらったのですが、もう夜だったので小さな子どもを抱えて避難するのも難しくて。離れている自分にはどうしようもできず、とりあえず2階に避難して••••••としか言えませんでした」
以前暮らしていた賃貸の一軒家が建っていたのは、土砂災害警戒区域。大志さんも妻の文さんも、これ以上不安な気持ちを抱えながら暮らすのは嫌だと、とにかく安全な家が欲しいと、住まいづくりを決意した。

「ハザードマップから外れていることをひとつの条件に、土地探しから工務店にアドバイスをもらいながら探しました。家族で暮らすことの不安を少しでも少なくしたい、最初はそういう気持ちだったんです」
見つけた場所は、見晴らしのいい高台の造成地。周囲には木々も多く、穏やかで心地よい空気に満ちていて、子育てにも申し分のない場所だ。

大志さんはチューバの演奏家として活躍し、妻の文さんはトランペットプレイヤー。音楽家のふたりの共通の夢が、自宅で演奏の練習ができること。大きな音の出る管楽器は練習場所を確保するのが難しく、ふたりとも学生時代からいつも練習場所を探して、学校裏、カラオケ店、市民会館に公園などを転々としていたというから、なおのこと。ふたりが個々に練習する必要があることから、防音室はもちろんのこと、それ以外の部屋でもいつでも気軽に楽器が演奏できる環境を求めていた。
「工務店が決まる前は、住宅展示場に楽器持参で足を運びました。室内で夫が全力で演奏し、わたしが外に出て、どんなふうに音が聞こえるかを確認したりしていたんです」と、文さん。なかなか良いハウスメーカーに出会えず、最終的に探し出した工務店は、耐震の数値をきちんと出しているエヌテックという工務店だった。

「あせらせない家づくりに、とても好感をもちました。工務店の社長から、家を建てなくてもいいから、まずは家の話を聞いてほしいと言われ、逆に興味を持ったんです。性能をデータ化している建設会社で建てた方がいいと建築関係の仕事をする友人に聞いていたので、エヌテックはその点もクリアしている。基本的な家づくりの考えをみっちり共有してもらい、資金計画もファイナンシャルプランナーが親身になって考えてくれて。いい家を建てるために時間をかける理由もすごく理解できたんです」

安全な家が欲しいというふたりの望みに対して、“自然災害に強い家”を提案した工務店。最高数値である耐震等級3を標準としているうえ、台風などにも強い「SE構法」を採用した住宅の提案は、根拠のある安心材料となった。

中央に階段のある家は、2階部分が大空間のLDK。大きな窓だけでなく3連のトップライトからも、光と風が家中に注ぎ込まれる仕組みだ。その光の中で、4歳の愛娘、椛(こころ)ちゃんが、キャッキャとスキップをしている。料理好きという大志さんは、自らの手料理を用意して友人を呼んでお酒や食事を楽しむことも多い。そんな食事の時間を楽しみたいと、あえてダイニングセットは置かず、高さを変えられるテーブルでくつろぎの時間を過ごしている。天気のいい日は、2階の広いバルコニーが食事場所となり、バーベキューが家族の新しい楽しみになった。

「親戚が林業を営んでいて、山にログハウスを持っているんですが、いつ訪れても家の中が木の香りで満たされていて。その木の香りが大好きで、木造以外は考えられなかったですね。友人たちも、我が家の木の感じが落ち着くと評判なんですよ」

このLDKは遮音が施され、ダブルサッシも厚みを変えたガラスが使われている。木のぬくもりに満ちた自宅のあちこちで、演奏も気兼ねなくできる。
「設計者のご自宅にも楽器持参で行き、実際に音を聞いてもらったりもしました。着工してからも何度か現場に楽器を持って入り、音の聞こえ方や音漏れ等の確認作業を行っています。家の中の温湿度が安定しているのも嬉しいです。外出するまで外の温度がわからないくらいなんです。雪が降るような日でもそんなに寒くないので、光熱費もかなり抑えられています」

1階には、オリジナルで作られた防音室が備わる。ここは、外部からの生徒のレッスンの場でもあり、2階のプライベート空間とは区別されていて使い勝手も考えられている。大志さんが扱うチューバは大きいもので高さが140センチもあり、妻のトランペットも含め防音室内に楽器の収納スペースを広く取った。
「防音室も吸音しすぎると、演奏をしていて音が止まってしまい、いい音を聞くことができないんです。楽器収納など、あれこれオーダーができるのは自由設計のメリットだなと実感しています」

ピアノのレッスンにも通いだしたという椛ちゃん。自分の部屋から持ち出したおもちゃのバイオリンを弾き始め、大志さんも文さんも、それに合わせるかのように演奏をはじめる。

「いつか、古本家というユニットが組めたら楽しいなと思っているんです。妻がメロディ、私がベースなので、娘はピアノとかパーカッションとかのリズムを受けもってくれたらいいなぁと、いまから夢見ているんですよ」
大志さんの大きな両手で、包み込むような重低音を出すチューバ。文さんが持つ、透き通るような優しさに満ちたトランペット。そして椛ちゃんの愛らしい歌声。この家で生まれる穏やかな音色は、家族みんなの安心そのもの。

インタビュー広島県広島市 古本邸(重量木骨の家
施工株式会社エヌテック

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