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HOUSE STORIES2021.05.19

空を切り取るスタイリッシュな大空間に暮らす、森田ファミリー

思い描く理想をカタチに変えていく家づくり。SE構法だから実現できた、こだわりの空間には、家族それぞれの想いがつまっている。そんな家でのその後の、暮らしvol.12。

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心に描いた吹き抜けを実現。家族の顔が見える、ひとつなぎの家。

大阪のベッドタウンとして人気があり、閑静な住宅が立ち並ぶ茨木市。その中でひときわ目を引くスクエアの一軒家がある。金属のサイディングを採用した近未来的な外壁は、エントランス部分の木と相性がよく、ギャラリーのようなスタイリッシュさだ。

玄関扉をそっと開けて出迎えてくれた森田さん一家。ご主人の直樹さんと妻の絢香さん、そのふたりの腕にはそれぞれ、男の子が抱かれている。ふたりとも恥ずかしそうにして、パパとママの胸に同じようにして顔をうずめる姿が、なんとも愛らしい。

森田さん夫婦と一緒に玄関で出迎えてくれたのは、まだ2歳という双子の櫂人(かいと)くんと英翔(えいと)くん。玄関に立つ家族の向こうには、外観からは想像できないダイナミックな空間が広がっている。エントランスからダイニングを抜け、南側のテラスまでのすべてが、吹き抜けのあるひとつの大空間。縦に2つ並んだ大開口のサッシからはたっぷりと日差しが差し込み、モルタル仕上げの土間を明るく開放的に見せている。ダイニングの窓を開け放てば、その空間はさらに外へと広がっていく。

開放感のある吹き抜け、家の内と外をさりげなくつなげる大きな窓、そしてモルタルの土間とナチュラルな無垢材のコントラスト。この家の“顔”とも呼べるこの大空間にこそ、夫婦が思い描いた“自分たちらしさ”が詰まっている。
「夫婦で話したのは、新しい家を持つなら“家族のつながり”を感じられる場所でなくては、ということです」
京都の一軒家で育ったという絢香さんにとって、子どもたちの成長や将来を考えたら、“家”を持つということは自然な流れだった。双子を出産し、夫婦で暮らした賃貸アパートを手狭に感じ始めた頃から、夫婦の家づくりが本格的にスタートした。

「大きな家に住むのが、僕の夢だったんです」と語る直樹さん。小さい頃からマンション住まいだったという直樹さんは、大学で建築を学び、現在は設備設計の仕事についている。自らの夢と知識とカタチにすべく動いた日々は、家づくりへの情熱そのものだ。

「大学時代の友人と一緒に、基本的な設計を組み立てました。こうだったらいいな、という夢の家を思い描いて、その設計図を再現してくれるところを探したんです。10社ほど工務店やハウスメーカーを巡ったんですが、期待する回答はもらえなかった。そんななか出会ったのが、“SE構法”を勧めてくれる工務店『じょぶ』でした。予算的も限られていたのに、提案イメージは再現性がとても高かったんです。しかも、木造でも耐震性のある大空間がつくれるとあって、『理想の暮らしを実現するにはSE構法だったんだ!』と、一気に視界が開けた感覚でした。これでようやく理想の家づくりが始まると思ったら、ウキウキしましたね」

「ダイニングを中心にすべての部屋がつながっているので、大空間でも家族の距離は自然と近くなります。大きな窓からはやさしい陽の光もたっぷりと入るし、陽だまりのようなダイニングで家族と過ごす時間がいちばん幸せですね」と、笑って話す絢香さん。彼女が立つカウンターキッチンからも、リビングを走り回る子どもたちの様子が見渡せる。

何度も打ち合せを重ねて作り上げたこだわりのキッチンは、手元が見えないようにあえて壁を高めに立ち上げ、木のカウンターでは友人とカフェタイムを楽しんだり、ゆくゆくは家事をしながら子どもに勉強を教えたりできるように工夫した。
「主婦目線で意識したのは、やっぱり家事動線です。玄関横には土間続きでシューズクローゼットがあり、そこから扉を開ければパントリーやキッチンへとつながっています。玄関から効率よくキッチンへ向かえるので、特に買い物帰りが便利なんです」

パントリーでは天井までのトール収納に食器類を、オープン収納には食品類をストック。キッチン真後ろの背面収納棚にスライドドアを設けることで生活感を隠すなど、至る所に工務店と絢香さんの工夫が詰まっている。キッチンからは、ダイニングやリビングだけでなく2階の気配までも感じ取ることができるため、いつでも家族をそばに感じられるのも魅力的だ。

キッチンもリビングも白を基調にしたクリーンな内装だからこそ、随所に設けた木の質感が家全体に温かみある印象を与えてくれる。
「子どもが小さいうちは椅子に座っているよりも床で遊んだりすることが多いので、床材は足触りがいい無垢のスギ板にしました。質感がやわらかい分傷が残りやすいのですが、凸凹した不格好さもどんどんいい味になっていくかなって。床は家族の歴史を映し出すものですから」と、夢中になって遊ぶ子ども達に目を細める直樹さんに、絢香さんもやさしくうなずく。

リビングをより広く感じさせてくれるストリップ階段をあがると、2階中央にはブリッジがある。アスレチックのような遊び心のあるこのブリッジが、直樹さんの書斎、家族4人の寝室、子どものプレイルーム、納戸などの各部屋を行き来できるようにつないでいる。
「2階のぜんぶの部屋に小窓を設置したので、顔を出せば1階を見下ろすことができるんです。家のどこにいても互いに気配を感じることができるから、ゆくゆく子どもたちだけで部屋で過ごすようになっても自然と家族で会話ができるかなって、思っているんです」と、直樹さん。

ブリッジの奥へ進めば、複数のモニターが並ぶ直樹さんこだわりの書斎だ。新型コロナウイルスの影響でリモートワークへと移ったため、急遽、設計に書斎スペースを盛り込んだという。
「ある程度独立した空間なので仕事に集中できますし、椅子からひょっと立ち上がって顔を出せば1階で遊ぶ子どもたちの様子もわかります。双子を育てるのはやはり大変ですから、家事も分担しながら子育てしています。もちろん、時には仕事に集中したい時もあって、そんな時は見つからないように、書斎に頭をかがめて子どもの視界から隠れることもあるんですけどね(笑)」

すべての部屋が一体となって、どこにいてもコミュニケーションがとれる、ひとつなぎの家。これまで仕事に一途だったという直樹さんも、ようやくゆとりある暮らしが始まると胸を踊らせる。趣味を見つけたり、子育てに励んだりと、穏やかな家に合わせるように、夫婦の暮らし方も徐々にスローになっていくようだ。

「住み始めたのは昨年12月だったので、まだ寒い季節でした。これからどんどん暖かくなっていくので、庭でバーベキューもしてみたいですね。あとはソファやテーブルなど、古い家具も、少しずつ家のテイストに合うように明るめのものに変えていけたらいいなぁと思います」

櫂人くんと英翔くんという、ふたつの宝物を包み込む光あふれる木の家。美しい経年変化と共に、家族みんなの思い出も少しずつ刻み込まれていくだろう。家と家族の物語は、まだまだはじまったばかりだ。

インタビュー大阪府茨木市 森田邸(重量木骨の家
施工株式会社じょぶ

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