
この敷地で一番視線が抜けて気持ちの良い場所に設けた借景の窓。 建物を敷地に対して斜めに配し生まれた緑豊かな庭と遠くの山々が、四季を通して暮らしに彩りを与えてくれます。木製のFIXサッシが木の空間と調和した額縁の役割を果たし、より印象的に景色を切り取ります。
設計コンセプトは、デザインと性能を両立した「家族みんなが幸せを感じられる住まい」。”地震に強い家”を第一優先に考え、SE構法を採用しました。「無柱+吹き抜け」の約22帖のLDK空間は開放感たっぷり。大開口の窓からは四季折々に変化する木々や空が広がり、自然と住まいが一体となった心地よい風景をつくります。さらに扇を広げたような軒もSE構法の強みを活かしたデザインです。1.5mの深い軒が、玄関庇やカーポートとして活躍。雨をしのぎ、夏は強い日差しを遮り、建物全体にゆったりとした重厚感を与えます。また、キャンプ好きの施主が気軽にアウトドア気分を愉しめる「薪ストーブ」と「土間リビング」も特徴のひとつ。薪をくべ、ゆらめく炎を眺めながら過ごす豊かなひと時。スローライフを満喫できるような、非日常感を感じる贅沢な“居場所”です。漆喰や無垢フローリングなど、時が経つほど深みを増していく自然素材を使いながら、UA 値0.36、C値0.15という高気密・高断熱仕様を実現。「空気の流れをデザイン」することで、夏場はエアコン1台でどこにいても快適な温熱環境を叶えています。視線の抜けや素材感、家事動線まで丁寧にデザインし、ご家族が日々を心豊かに過ごし、歳月とともに愛着が深まる“帰りたくなる家”を目指して設計しました。