朝、やわらかな光が差し込み、風が家の中を抜けていく。
キッチンに立つ彼女と、少し遅れて起きてくる彼。
言葉を交わさなくても、互いの気配を感じられる距離がある。
この家は、空間をひとつにつなげながらも、スキップフロアによってゆるやかに居場所を分けている。
ダイニングキッチンとリビングにも高低差をつけ、それぞれが自分の時間を過ごしながら、自然につながれる構成とした。
ファブリックに囲まれたやわらかな場所と、静かにこもれるプライベートな場所。
そして3階には、映画や音楽をゆっくり楽しめるシアタールームを設けた。
それぞれの時間も、ふたりで過ごす時間も、心地よく切り替えられる住まいである。
夜は、彼が画面に向かい、彼女は布や色に触れながら次の季節を思い描く。
選び抜かれた木の素材とともに、それぞれの時間と感性が穏やかに重なっていく。
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