周囲を山々に囲まれ緑あふれる敷地に佇む平屋のようなボリュームの塗り壁により白く基調にまとめた明るい外観。ガルバリウムで仕上げた屋根がシャープです。
可愛らしい外観の中に薪ストーブから延びる黒色の煙突が良いアクセントになっています。
1階で基本的な生活を完結できるようにしたプランのため、2階のボリュームはコンパクトにおさまり、平屋を思わせるような重心の低いデザインとなりました。
緑豊かな敷地で築40年の既存家屋の建て替え。明るくぬくもりのあるLDKと、できれば平屋にしたいというご要望でした。
周囲の景色をLDKに取り込むため、東と南に大きな開口部を設け、南北にかけられた梁によってリビングとダイニング・キッチンとにゾーニングしています。リビングは勾配天井の吹抜けになっており、さらに開放感を確保するために薪ストーブ(ENCORE/VERMONT CASTINGS アンコール/バーモントキャスティングス)の背後は壁ではなく耐熱ガラスとしました。壁から片持ちとした黒い踏板の階段が、浮遊感を楽しみながら2階への動線を演出しています。階段下はワークスペースとして有効活用。2階子供室は地窓でLDKとつなげることで、夏は風を通し、冬は薪ストーブの暖気が登っていきます。
LDK、寝室、水廻りなどの生活動線を1階にまとめて、2階のボリュームは最小限に抑えることで、軒の深いどっしりした平屋のような外観を実現しました。煙突が内部・外部ともにアクセントになっています。