玄関ホールは2階へと続く開放的な吹抜けとなっており、天井には天窓、側壁にはハイサイド窓を設けているため爽やかな光が降り注ぐ空間となっています。2階と繋がるオリジナルの鉄骨階段は、ディテールにこだわり軽量感あるデザインとしました。吹抜けから2階のリビングに向けてスチールとガラスのパーテーションを介して光を届けます。
敷地は国道1号線から少し奥へ入って行った住宅地です。西側が道路、東と南、北は隣家が立ち並ぶ採光が確保し難い立地条件。西側の道路は幅員も有り交通量も多い道路ということもありプライバシーに考慮しました。
共働きのご夫婦と2人のお子さんの住宅で、平日に使う服や荷物は1階のWCLにそれぞれの置き場所を作り、そこからの動線にも配慮しました。また今回の計画の大きなポイントは如何に光を取り入れるか、リビング・ダイニングの配置は何処にするか。我々が提案したのは、光が取り込みやすい2階リビングでした。玄関を入り奥へ広がる土間空間、そこから階段を上がりリビングダイニングへと繋がる動線。そして広い階段を見上げるとたくさんの光を取り込むトップライト。さらに、2階リビングダイニングには高所に設けたハイサイド窓、そこからの陽の光も心地よく、明るく過ごしやすい空間となりました。水廻りは、ほぼ1階に集約し洗濯を終えたらそのままデッキで洗濯物が干せるように動線を考慮しました。トイレは1階および2階にそれぞれ配置し、1階は寝室横、2階はホールに隣接して配置しました。2階には、奥様がキッチンにて料理をしながらお子さんの宿題を見てあげられるコーナー、そして可愛らしいキッズスペースもダイニングに隣接して設けました。今回は、特に光の取り込み方のお手本のような物件で、トップライト、ハイサイド、そして吹抜けに面したスチールで作られたオリジナルのガラスパーテーションなどを採用し、上手に光を取り込みました。これからお客様の新しい生活が始まり、お客様の色に染まっていくのがとても楽しみです。