
正面に坪庭のある玄関ホール。お仕事柄、海外からのご来客を迎えることが多いということから、坪庭で和を表現しました。入って右手にある造作収納の背面には、3メートル×1メートルのイタリアから取り寄せた大判タイルを使用しており、最近の海外のトレンドを採り入れています。玄関から坪庭まで内外を繋ぐように連ねることで連続性を表現しています。また、同じタイルをリビングにも用い、邸宅全体の統一感を演出しました。
南側に緑豊かな公園があるL字型の敷地。その借景を積極的に取り込みたい一方、近隣は住宅密集地であり、周囲からの干渉を防ぐ必要がありました。
そこで、バルコニーを敷地中央に計画し、それを囲む建物を計画。公園側の借景と中庭に囲まれた場所を邸宅の中心となるリビングに設定しました。敷地の中から外へ視線が抜けるように各空間を配置し、開放性のあるプランとなりました。
北側斜線制限や日陰規制の厳しい中で最大限の建物のボリュームを確保し、ゆとりのあるリビング・ダイニングや主寝室のほか、3人のお子さまの個室や共有の学習部屋も計画しています。
インテリアは黒とグレーを基調としたシックなシンプルモダンスタイル。「ホテルライク」をテーマに、オーナー様こだわりの華やかな家具が似合うデザインを追求しました。
◆LIXILメンバーズコンテスト2023「空間デザイン賞エクステリア部門」受賞