パントリーとは?メリットやおしゃれな収納アイディアと間取り実例を紹介
パントリーとは?メリットやおしゃれな収納アイディアと間取り実例を紹介のインデックス
パントリーとはキッチンの一部、またはキッチンに隣接した場所に設けられた収納スペースのこと。ホテルの厨房にある巨大な食品庫などをパントリーとイメージする方も多いかもしれませんが、一般のご家庭でもパントリーを設けているお宅も増えています。
パントリーは、常温で保存ができる食品や調味料、消耗品などをストックしておく空間として作られます。リフォームのタイミングで新たに増設がしにくいので、家を建てる段階でパントリーが必要かどうか、どこにどのぐらいの広さで設けるかをよく考える必要があります。そこで、パントリーを設けるメリットや注意点などをご紹介しましょう。
パントリーとは?
パントリーとはキッチン周りの収納の為のスペースです。キッチンでは、日常使う食品、ストック食品、調味料、調理器具、食器など、様々なものが必要です。その多岐にわたるカテゴリーの物を収納できるのがパントリーという事になります。システムキッチンの場合はキッチン自体にも収納する空間がありますが、収納力も小さいですし整理整頓が大変です。その点パントリーは基本的にウォークインタイプの空間にオープンな棚という作りになっていますので、何を収納しているかが一目瞭然です。また、直接人の目に触れることが少ない空間ですので、来客時には普段キッチンに置いてあるものもパントリーへ一時的に保管しておくことでキッチンをスッキリと見せることも出来ます。
パントリーを設ける6つのメリット
パントリーを家に作ることで、どんなメリットがあるのでしょうか。
1.常温の食品をたっぷりストックできる
パントリーを設ける一番のメリットは、食品や飲料品、調味料などのストックを収納しておくことができるところ。また、使用頻度の低い調理器具や消耗品のストックなどを置いておくこともできたりと、何かと便利な収納スペースとして活躍します。もちろん、キッチン下や背面収納などにも収納スペースはありますが、それにプラスしてパントリーの空間を設けることで、使い方にも幅が広がります。
2.いざという時のために、買いだめしておける
収納がたっぷりあることで、買いだめすることができるのもメリットのひとつ。常備しておきたいものを特売日にまとめ買いしたり、災害時などいざという時に備えて、長期保存ができる食品をストックしておくこともできます。パントリーがあれば、こういったいつもの食材にプラスアルファの量をストックしておくことも可能なのです。
また、家族が大人数の場合や、仕事が忙しいご家庭にとっては、たっぷりと買いだめができるメリットは大きいですよね。逆に、常温でストックをするものが少ないというご家庭だと、空間を持て余してしまうかもしれません。
3.オープン棚で探しやすく、掃除や整理もしやすい!
パントリー内の収納と、キッチン周りにあるキャビネット収納とは違う点があります。パントリーの場合は、収納棚がオープンな状態で設置されているので、何がどこにあるのかが一目で把握できます。また、掃除や整理がしやすいのもメリットですね。逆にキャビネットの場合は、キッチンのすぐそばにあるので、手に届く範囲にストックできるのが魅力。一方でキャビネット内の引き出しなどは、仕切りを使ってマメに整理整頓をしないと、使いにくくなってしまう場合もあります。
4.収納がたっぷりあることで、キッチンがスッキリ!
キッチンの収納が少ないと、どうしてもキッチン台の上がごちゃごちゃしてしまう要因にもなります。できるだけ片付けられた状態にしたいのであれば、パントリーを充実させるのは、スッキリとシンプルに暮らすためのひとつの手段でもあります。
5.食品を集約してしまえるので、管理しやすい
パントリーは、一般的にはキッチンに隣接して設置されている収納スペースのため、食料品を一箇所にまとめて保存しておくのに便利でしょう。食材や缶詰、調味料などをあちこちに置いていると、不要なものを買ってしまうという事にもつながります。一か所にまとめることで、見やすく整理でき、無駄のない買い物計画を立てることができるでしょう。また日頃から管理を意識することで、実際に調理をする際にも、欲しい調味料や食材をすぐに見つけることができるのもいいですね。
6.使用頻度の低いキッチン家電などを置く場所に
料理好きな方にとって、便利な調理器具や家電は、見ると欲しくなってしまうアイテムばかりですね。そんな方にも、パントリーの収納力があれば安心です。季節限定の調理器具や使用頻度の低い家電などを、スマートに収納できます。例えば、クリスマスやお正月、大勢のお客様を呼ぶパーティの際に使う特殊な器具や、食器をまとめておくこともできます。これにより、キッチンの作業スペースを効果的に使え、快適で使い勝手の良い調理環境が整いますよ。
パントリーが必要なライフスタイルとは?
パントリーを作るメリットはわかるけど、我が家にも必要なんだろうかと悩む方もいらっしゃるでしょう。マイホームにパントリーを作るかどうかは、ライフスタイルや物の多さをポイントとして考えるのがおすすめです。
こんなライフスタイルの方にはパントリーがおすすめです!
・家族が多く、食器や日用品のストックが多い
・まとめ買いをよくする
・リビングからキッチンが見えやすい間取りのためキッチンに物をおきたくない
・家庭菜園をしている実家などから、食料をもらうことが多い
・災害に備えて保存食などのストックをしたい
上記のようなライフスタイルの方は、冷蔵庫や食器棚だけでは収納が足りずにキッチンに生活感が出てしまいがちになるでしょう。キッチン以外の場所に収納場所を作るにしても、取りに行くのが大変になってしまいます。そのため、パントリーがあるととっても便利になるでしょう。
また、キッチン周りをすっきりとおしゃれに使いたいという方にも、生活感のでやすいものはパントリーにまとめるという収納デザインはおすすめです。
一方で、こんなライフスタイルの方はパントリーがなくても良いかもしれません。
・家族の人数が少ない
・キッチンの使用頻度が少なく、物も少ない
・キッチン全体のスペースそのものに余裕がない
・食品などの在庫管理が苦手
このような場合は、まず、キッチンの周辺で収納したい物をリストアップし、普段の食品の量も踏まえて検討するのがおすすめです。収納したいものがそこまで多くなければ、パントリーではなく床下収納にするのもいいかもしれませんね。
パントリー設置のデメリット・注意点
デメリット1 スペースと予算が必要
パントリーの最大のメリットである、収納力を確保するという事は反面、他のスペースを圧迫するという事になります。ウォークインタイプにすると収納の棚部分だけでなく歩くスペースも必要になりますのでそれだけ空間が必要ですね。またパントリーには棚も必要ですので、それだけ予算も膨らんできます。スペースと予算がないけど、どうしてもパントリーが欲しいという方はウォークインタイプではない、壁面1面をパントリーにするという作り方もあります。
デメリット2 整理整頓が必要
パントリーがあると、保管スペースがあるので買い物に行った際に安くなっている商品をまとめ買いすることが増えるかもしれませんが、パントリー内にやみくもに収納した場合は何を買ったのか分からなくなってしまう事もあります。棚が設置されていることが多いパントリーですが、きちんと領域を分けて整理整頓をして計画的に買い物をする必要があるでしょう。自分の目線の高さにはよく使うもの、下の方には重たいもの、目線より上の方には軽いもので使用頻度の少ないもの、等のように自分なりにルールを作ることが必要になってくるでしょう。
デメリット3 動線が長くなることもある
パントリーはキッチンとは別室にあるからこそ、生活感を表に出さずにたっぷり収納することが出来る訳ですが、別空間にあるという事は、逆に言えばキッチンで作業中に、パントリーに収納しているものが必要になれば、キッチンからパントリーまで移動する必要があるという事になります。また、キッチンと水回りの動線も近い方がいいので効率よく家事が出来るようにパントリーの位置、広さを考える必要がありますね。また、よく使うものはパントリーの手前の方に収納するなどの工夫もすると良いでしょう。
パントリーのタイプ別の特徴
パントリーと一口に言っても、その形状には様々なタイプがあります。今回は、下記の3つのタイプについてご紹介します。使い勝手や普段の家事動線、または収納したい物や収納方法等を考えながら、ご自分の生活に合ったものを選ぶようにしましょう。
壁付けタイプ
壁付けタイプのパントリーは、壁に取り付けられるため、広さに余り余裕がない場合にも、キッチンのスペースを最大限に有効活用できます。壁付けタイプのパントリーがあれば、キッチンカウンターやキャビネットの収納スペースが足りなくても、プラスアルファの収納場所を確保できます。また、デザインによってはキッチン空間のフォーカルポイントにすることもできますね。
ウォークインタイプ
ウォークインタイプのパントリーは、クローゼットのような空間ですので、その収納力は抜群です。また、棚を作ったり、ラベリングをすることで、食品や調理器具を整理整頓しながら収納することができます。キッチンに近い位置に作ることで、調理の際にも作業効率が上がるでしょう。さらに一つの空間として独立していることから、キッチンをスッキリ見せることができます。
ウォークスルータイプ
ウォークスルータイプのパントリーは、パントリーへの入り口がキッチン側だけでなく複数あるという事が特徴です。パントリー全体がキッチンと他の部屋との通路のようになっているとイメージするといいでしょう。収納量としては少し減ってしまいますが、調理動線と他の家事動線がつながることで、家事効率が上がる事が期待できます。またパントリーに収納する物も、キッチン周りに限らない複数用途の物をしまうことができます。
パントリーの設置場所や間取り・生活動線
キッチンや他の部屋の広さを減らしてまで作る空間ですから、使い勝手のよいパントリーでなくてはいけません。そのためには、パントリーの設置場所や生活動線をよく考慮した間取りにしましょう。
パントリーを設置するのに一番使いやすいのは、キッチンと隣り合っている空間です。調理中にはパントリーとキッチンを何度も行き来する必要があるので、できるだけ近くに設置すると便利です。
また、キッチンの奥まった場所にパントリーを設置してしまうと、買い物袋を抱えてキッチンを通る必要があり、意外と使いにくい場合も。買い物袋を玄関からダイレクトにパントリーに運べて、さらにキッチンにもつながっているなど、二方向に扉がある間取りだと、使い勝手がよくおすすめです。このように、一連の動線を考えてみるのもポイントです。
勝手口とつながっている間取りなら、買い物から帰ってすぐに勝手口まで荷物を運ぶことができたり、ゴミ出しをスムーズにできるなどのメリットがあります。
パントリーの広さも重要で、あまりに通路が狭すぎると、物の出し入れがしにくいでしょう。一方で広すぎても、壁に沿って収納があるので、無駄なスペースが生まれてしまいます。出し入れの動きに支障がない、適度な広さを検討する必要があります。
パントリーのデザインの種類。オープン型?個室型?
パントリーには、オープン型と個室型など、その家ごとにデザインが異なります。使いやすさを取るか、生活感のないスッキリとしたキッチンにするのかによって、好みも別れるでしょう。
完全に生活感を排除したいのであれば、扉で仕切ることができる個室型がおすすめ。ただし個室型にしてしまうと、扉を設置するのに多少費用がかかるのと、扉の開け閉めの動作が必要になります。
逆にオープン型であれば行き来もしやすく、使い勝手は格段に上がります。しかし、完全に仕切られていないので、収納の一部がリビング側から見えてしまったり、多少の生活感が出てしまいます。きちんと整理できればいいのですが、整理整頓が苦手な場合は、扉やカーテンなどで仕切るのもひとつの手ですね。
パントリーのおしゃれな収納術やアイデア
せっかく作ったパントリーを単なる物置きにしてしまうのは、もったいないですよね。
パントリーを使いやすくおしゃれにしてくれる上手な収納のコツは、大きさや使用頻度、ジャンル、によって収納場所を分けること。まずは上・中・下の3つのスペースに分けて考えると良いでしょう。
■上部
目線より上の高さの棚は、手を伸ばさないと届かず踏み台が必要なこともあり、何を置いているのかわからなくなりがちなスペースです。キッチンペーパーやポリ袋、食器用洗剤、スポンジなど、軽くて保存期限がないものを収納しましょう。取っ手付きのケースやかごに入れて収納すると、取り出しやすくなります。
■中部
立っている時の目線から腰くらいまでの高さの棚は収納物もよく見え、ものを出し入れしやすいゴールデンゾーンです。ここには、賞味期限のある食品や使用頻度が高いものを収納しましょう。「コーヒー用品」や「製菓関連用品」など、一緒に使うものをグルーピングして収納するとより便利になりますよ。
■下部
腰より低い高さの棚は、物を出し入れする際にかがむ必要があるスペースです。ペットボトルやお酒類、お米、缶詰、調理器具や食器など、大きなものや重たいものは、このスペースに収納しましょう。缶詰や水などをケース買いして、そのまま収納してもいいですね。また、リサイクル用のゴミ箱を置くのもおすすめです。
また、パントリーの収納スペースをおしゃれに見せるには、同じ色や形のかごやボックス、プラスチックケースなどで統一するのがおすすめです。収納ケースを統一することで、ものが多くても雑然とせず洗練された印象になります。それぞれに何が入っているかがわからなくならないようにラベリングすると使い勝手がさらによくなります。
パントリーを計画する際のポイント
パントリーを計画する際に、気を付けるポイントはいくつかあります。スペースだけあればいいというものではありません。ご自分のライフスタイルに合った、使いやすいパントリーを実現するために、下記の3つのポイントについて見てみましょう。
収納したい物の量に合わせてサイズを決める
パントリーを、実際どのくらいの大きさにするかを決めるためには、自分の持ち物の把握が必要になります。家族の人数や料理をする頻度によって、食器の量は違いますし、賃貸の間は買わなかったけど、欲しい調理器具があるという場合なども考慮が必要です。どんなものを収納したいか、その大きさを事前に把握しておくことで、計画的に効率よく収納出来ます。ただ、大きく作り過ぎてしまうと他の空間へ影響しますので、バランスよく計画しましょう。
湿気対策もしっかりと
パントリー内には、普段よく使う調味料や調理器具だけでなく、長期保存しておく食品やキッチンアイテムも収納します。その為、湿気によって食品が傷んだり、調理器具が錆びたりという事のないように、空調管理が必要になってきます。湿気のコントロールには、換気設備が重要です。窓や換気扇などを使って、定期的な通風を心掛けることが大切です。また、湿気取り剤や密閉容器なども活用して、いつまでも快適なパントリー空間を維持できるようにしましょう。
高さを変えられる棚がおすすめ
パントリー内には、調味料や保存容器、調理器具など様々な大きさ、高さのアイテムを収納することが考えられます。そのため、固定の棚では効率よく収納することが難しい場合もあるでしょう。その場合は、可動式の棚を導入することで、高さを調整でき、無駄なスペースを最小限に抑えながらも、効率的に収納できます。また、調理器具を買い替えたり、家族構成の変化に伴って収納する物が変わることを考えた場合にも、可動棚はメリットがあります。
パントリーの設置にかかる費用の目安は?
通常、パントリーの設置費用は色々な条件で変化します。例えば、ウォークインタイプは一つの空間として独立しているため、壁を設置する費用がかかり、さらに扉の有無によっても価格は変わってくるでしょう。
一般的な目安としては、一番安価に抑えられるのが、キッチンの背面に棚を付けるだけのタイプで5万円から、棚に扉を付けると20万円以上になることもあります。また、空間として作るタイプは、10万円から50万円程度と幅があります。このように、費用の変動はスペースやデザインによるものが大きく、自分の好みと予算のバランスを考えた計画を立てることが重要です。
パントリーの実例紹介!上手な使い方やデザイン事例
遊び心満点! ワインセラーのようなパントリー
個性的な壁紙選びで遊び心のあるパントリー。一見レンガ造りと見間違うワインセラーのようなおしゃれな空間になっています。キッチンとは扉で隔たれていますが、お客様から見えない場所にもこだわることで、毎日の生活がより楽しくなりそうですね。
引き戸でスペースをうまく活用した背面パントリー
オープンキッチンの背面に配されたパントリー。引き戸で開閉できるようにすることで、限られたスペースをすっきりと活用しています。ライトグレーのモダンな色合いの引き戸はリビングの白い壁紙になじみ、閉めても圧迫感がありません。引き戸を開けるとターコイズグリーンの壁紙があらわれ、引き戸が開いたままでもおしゃれに見せる、賢い設計になっています。
動線が考え抜かれたパントリー
玄関から入って左側に配された、シューズクロークと隣り合わせの大容量のパントリー。パントリーのさらに奥にはキッチンがあります。ストックをたくさん買った帰りに玄関で靴を脱ぎ、そのまますぐにパントリーでストックを整理・収納できるのは便利です。また、玄関の正面からも屋内に入れるようになっているため、家族とお客様の動線が自然と分けられ、お客様からはパントリーが見えない設計になっています。
書斎が一体になったパントリー
キッチンのすぐ横にレイアウトされたこちらのパントリー。カウンターや本棚を造り付け、収納スペースだけでなく奥さん専用の書斎が一体になっています。キッチン横のパントリーに作業スペースがあれば、食事を作りながらのちょっとした隙間時間にお子さんの宿題をチェックしたり、書類を整理したり、マルチに家事をこなしやすそうですね。さらに、脱衣室への通路を兼ねられているため家事動線もバッチリです。
パントリールームを設けて生活感のないキッチンに
キッチンの前に立つと、中庭とダイニングが見通せる、明るい空間が広がります。この生活感のなさは、キッチン背面に設けられた奥行きのあるパントリーに、日常必要なキッチン家電の全てを収納しているから。パントリー内には奥様の作業スペースもありますが、窓も設置されているので、扉が閉まっていても明るい空間の中で過ごすことができます。また、扉を開放した場合には、キッチンにもパントリーを通して自然光の明るさが届けられるというのもいいですね。
キッチン横にあるおしゃれなパントリー
オープンなカウンターキッチンの奥に、可愛い家型の入り口を持つパントリーが設置されています。キッチン背面に収納と、飾り棚も設置されていますが、こちらは見せる収納と普段使いの物を収納し、パントリーには隠しておきたい生活感の出る物や、使用頻度の少ない物を収納するなど、使い分けが出来るようになっています。
アクセントクロスの色にも遊び心が感じられ、スモーキーなブルーのクロスがキッチンから続き、パントリーの中にはレンガ調のクロスを貼り分けるなど、随所に住む人のこだわりを感じることができるデザインが施されています。
自由に棚の高さを変えられる大容量のパントリー
こちらの事例は、とにかく収納が豊富で、パントリーの他にウォークインクローゼット、納戸、玄関にはファミリークローク、洗面脱衣室には物干しスペースが設置されています。収納に特化したスペースを作ることで、パブリックスペースでは生活感に囲まれず、スッキリと暮らすことができますね。
パントリーには外部へアクセスできる扉も付いていることから、外出先から直接パントリーへ入ることができて、買い物したものをすぐに収納することが可能です。収納スタイルにも工夫があり、可動式の棚、引っ掛け、マグネットシートまで幅広く、収納するものに合わせて使う事ができます。
レイアウトやデザインは、家族のライフスタイルに合わせて
パントリーとひと言で呼んでも、ご家庭によってさまざまなレイアウトやデザインがあります。たとえば、あえて空間として区切らず、大きな壁の背面を利用している一例も。リビングからもキッチンからもアクセスしやすく回遊性があり、ママだけでなく家族みんなが使いやすいデザインになっています。一方で、リビングやダイニングからは見えないので、生活感がある物を一箇所にまとめておくことができます。
玄関から土間収納、そしてキッチンへとつながる間取りのお宅。土間収納は4畳もあり、手前は屋外用の収納、キッチン側はパントリーとして使われています。もちろん、買い物から帰宅してからの動線もしっかり考えられています。
パントリーを無計画に作ってしまうと、かえって使いにくく、せっかくの空間も無駄になってしまうこともあります。家の広さに余裕があればいいですが、たとえばキッチンを削ってまでパントリーの個室を作ってしまうと、キッチン自体が狭く使い勝手も悪くなってしまいます。まずは、家族の人数やストックする量、家の大きさ、使う目的などをしっかり考慮した上で、パントリーを作るのかを考えるのがいいでしょう。
使い勝手のよいパントリーにするには、生活動線や家族のライフスタイルに合わせた広さやデザインにすることも大切です。食品だけでなく、日用品などもストックできるパントリー兼収納として作ってみたり、二方向からアクセスできる間取りにしたり、おしゃれな収納術も活用しながら家族がさらに生活しやすくなるようなパントリーを作りましょう!