家族と過ごす空間を広げよう。ウッドデッキを使いこなす7つのポイント

家族と過ごす空間を広げよう。ウッドデッキを使いこなす7つのポイントのインデックス
ウッドデッキを作ると、どんなメリットがあるのでしょうか。家の中と繋がっていることで内部じゃないけど外部じゃない、いえ、内部であって外部でもある。実はそんな豊かな空間を作ることが出来るのです。ウッドデッキの使い方は、皆さんがなんとなく想像がつくものから、想像していなかった使い方をしているものまで様々あります。
日本の住宅には昔から縁側というものがありました。縁側というのは実はいくつかの種類があるのですが、その中でも、濡れ縁というものがあります。家と繋がっていながら、外部に開放されているその造りは現在皆さんが良く知るウッドデッキの形状に似ていると言えるでしょう。
では、実例を見ながら、ウッドデッキを作るメリットや、作る時のポイントなどをご紹介しましょう。
【ウッドデッキのポイント1】リビングと繋げることにより、第二のリビングという使い方が出来る
リビングと連続して続くウッドデッキと言うのが一般的な形だと思います。その良さとは、視覚的にリビングが広く見えることや、リビングの延長として使えるという事でしょう。LDKと近い配置にすることで、のんびりと過ごす休日にはウッドデッキでブランチを楽しむことも出来ます。またウッドデッキは子供たちの遊び場にもピッタリです。子どもが小さくても、大人の目の届く範囲で遊んでくれると安心できます。
リビングと繋がったウッドデッキは、料理をする人にとってもメリットがあります。例えばバーベキューをするのに、ウッドデッキで最終的に調理をすることになりますが、そのための準備としてキッチンでの作業もあります。そんな時もリビングと繋がっていれば、動線も短くて済みますね。バーベキューをしている最中に作業が発生しても、キッチンに戻るのも面倒ではありません。我が家にアウトドアリビングがあれば、わざわざ遠くにバーベキューをしに行く必要もなくなるでしょう。
【ウッドデッキのポイント2】2階以上にウッドデッキがあると、眺めを楽しむビューポイントになる
家を建てる立地によっては、2階にLDKを配置するプランニングも少なくないですが、その魅力はやはり、明るさと眺めの良さではないでしょうか。そして、その明るいリビングに隣接してウッドデッキも2階以上に設けられれば、その眺めを存分に観賞できます。
ウッドデッキから眺望を楽しむメリットとしては、外気を直接感じられることです。風や太陽の光を肌で感じながら眺める風景は、リビングから窓越しに眺める風景とはまた一味違った味わいとなるでしょう。
ウッドデッキでの眺望の愉しみは昼間だけではありません。夕暮れ時には空の色の移り行くさまを眺めることが出来ますし、夜になれば周囲の夜景を楽しむこともできるでしょう。条件が整えば夜空の月や星も楽しめます。大人の愉しみとしてそれらの夜景を眺めながら、ロマンチックなディナータイムやバータイムを過ごしたり、子供たちと寝ころびながら星空観賞も出来ます。
【ウッドデッキのポイント3】縁側タイプなら庭を眺める楽しみもある
昔の縁側風のウッドデッキ+庭という作り方も、ウッドデッキの楽しみ方のひとつです。やっぱり庭には緑を植えたいという方にもピッタリです。縁側に座ってお茶を飲みながら緑を楽しむことも出来ますし、庭へのアクセスも簡単なので庭の手入れをするのにも便利です。縁側に直接座ることが出来るというのは、地面に対してより視線が近くなりますので、自然と親しみ、自然を楽しみたいという方にお勧めできる作り方でしょう。
ウッドデッキと芝生という組み合わせも、自然を楽しみたいという方にマッチするでしょう。縁側タイプのウッドデッキは、家の中と外の自然との緩衝地帯の役割をしています。屋根が掛かっていることで、少しぐらいの雨なら外に出ることが出来ます。雨に濡れた庭木や芝生の緑は特に美しく見えるものです。濡れずに外の庭を眺める縁側タイプのウッドデッキは、そういった楽しみ方も出来ます。
【ウッドデッキのポイント4】中庭タイプのウッドデッキは家族が集まりやすい
リビングに繋がったウッドデッキでありながら、他の個室からもアクセスできる中庭タイプのウッドデッキは、家族が集まりやすいタイプのウッドデッキと言えます。
通常の、リビングを通ってしかウッドデッキへ行けない作り方に対して、このタイプなら、家族同士の触れ合いと言う意味でも広がりが生まれるでしょう。
こちらは、LDKと個室がL字型に配置されている例です。ウッドデッキと芝生の庭をL字型で囲むことで、どの部屋のウッドデッキからもリビングのウッドデッキにダイレクトにアクセスできます。ウッドデッキや芝生の庭で休日のブランチを楽しむ際にも、個室に居る他の家族への声掛けがしやすいプランです。廊下のように長いウッドデッキは、子供たちが走り回ってあそぶのにも丁度いいですね。
【ウッドデッキのポイント5】庭と連続性を持たせれば、外部と内部を繋げる緩衝地帯に
リビングからダイレクトに庭に出るのではなく、そこに緩衝地帯としてのウッドデッキがあるタイプの作り方です。ウッドデッキの良さは、部屋の中で過ごしていて、ついうっかり裸足のままでも外に出られることです。もちろん、普段からウッドデッキのお手入れをしたり、外に出た後は足をキレイにしてから中に入るという事が必要になってきます。それでも、庭に裸足で出ることを考えれば、ウッドデッキに裸足でそのまま出る方がハードルは低いでしょう。
裸足でそのままウッドデッキに出られると考えれば、例えば庭の手入れがしやすくなるというメリットもあります。ウッドデッキ越しに水やりが出来ますし、ちょっとした剪定なら出来そうですね。子ども達もきっと、家の中を走り回って遊ぶ勢いが余って、ウッドデッキまでぐらいならそのまま裸足で出て楽しむでしょう。
【ウッドデッキのポイント6】プライバシーを確保したウッドデッキを作りたい
ウッドデッキは、室内の延長のような、でも屋外を楽しめる便利な空間ですが、立地によっては、人の視線が気になる空間でもあります。
周囲に建物が隣接しているような立地に家を作る時に、ウッドデッキを楽しむにはどうすればいいでしょうか。ひとつは、高めの塀を建てて目隠しをするという方法があります。屋根がないので、もちろんオープンな外のエリアであることはもちろんなのですが、壁で守られているので外部からの視線を気にせずに、リビングと同じようにリラックスして過ごせるウッドデッキが作れます。
もう一つは、建物の中央にウッドデッキを作る方法です。これなら新しく壁を作る必要もありません。何よりどの部屋からもアクセスできるウッドデッキは、家族全員が使いやすい作りと言えます。
この写真のようにウッドデッキ中央にシンボルツリーを植えれば、回廊のようなウッドデッキになり、子供たちが走り回るのに格好のスペースとなるでしょう。建物の中央にウッドデッキを作ることによって、外からの光や風がどの部屋にも届くというのもこの作り方のメリットですね。
【ウッドデッキのポイント7】ウッドデッキでよりくつろぐために必要なものとは
ではさらにウッドデッキの快適性を上げるために出来ることは何でしょうか。例えば、この写真のように屋根が大きく張り出していると、天気に左右されず、ウッドデッキで過ごすことが出来ますね。
これだけ屋根を張り出していますので柱が必要になるのですが、この柱はもう一つ、ウッドデッキの快適性を上げるために役立っています。この写真のようにハンモックを吊るすには、ある程度の耐久力が必要です。柱と梁があることでしっかりと吊るすことが出来ます。風を感じながらこのハンモックに揺られてみたいですね。
もう一つ、ウッドデッキでくつろぐ仕掛けとして、自分で出来るプラスアルファもあります。写真のように、間接照明、テーブル、チェア、天蓋のような薄いファブリックを置けば、そこはもう、プライベートなリゾート空間の完成です。最近は、屋外で使える防水仕様の家具も広く売られているので、自分好みのものもきっと見つかるでしょう。ただし、照明に関しては事前に作っておくのが安心でしょう。
まとめ
ウッドデッキは、なんとなくリビングの横にある庭のようなものと思っていませんでしたか? 今回は好みの暮らし方に合わせて変わってくる、ウッドデッキを作る際のポイントや使い方の実例をご紹介しました。
セカンドリビングやアウトドアリビングとしてはもちろん、プライベートな空間にすることも出来ますし、子供たちの遊び場としても安全で楽しい空間となります。ウッドデッキを作れば、家族の触れ合う時間が増えますし、今まで外出して楽しんでいたバーベキューや、キャンプなども家に居ながらにして楽しめそうですね。