床の張り方で差をつけよう!おしゃれなヘリンボーン床を取り入れる際のポイントや実例紹介
床の張り方で差をつけよう!おしゃれなヘリンボーン床を取り入れる際のポイントや実例紹介のインデックス
家づくりにおいて、いかにオリジナリティを出すかという事にこだわりのある方もいらっしゃるでしょう。そんな皆様にお勧めしたいのが、ヘリンボーンの床です。ヘリンボーンとは、フローリングの張り方の一つで板材に角度をつけて張っていくものですが、直線張りに比べるとそれだけでお洒落な印象を与えることが出来るデザインなのです。
ヘリンボーンとは、ヘリン(にしん・herring)のボーン(骨・bone)が語源となっています。魚の骨をイメージして頂くとお分かりのように、斜めに角度がついた張り方をするフローリングのデザインのひとつになります。日本でも明治や大正時代に建てられたような古い洋館を訪れるとよく目にすると思いますが、現在でも、普通の家では満足できないお洒落な感覚を持った方たちに人気のあるデザインです。今回はヘリンボーンの床についてしっかりご紹介しますので、皆さんも是非デザイン候補のひとつに加えてみませんか。
ヘリンボーン床の種類
ヘリンボーン床の種類は、一つだけではありません。張り方もいくつかあり、またフローリング材を選ぶことが出来ますし、中には木材ではない物で仕上げることも可能です。
ヘリンボーン張り
ヘリンボーン張りの中にはヘリンボーンとフレンチヘリンボーンがあります。ヘリンボーン張りは、通常のフローリング材と同様の長方形の形のもので、それぞれをV字型になるように組み合わせて張っていくものです。事例写真などで、良く見るタイプのデザインになります。
フレンチヘリンボーン張り
フレンチヘリンボーンは、フローリング材の端部を45度にカットしてそれを突き合わせるように張っていくデザインとなります。ヘリンボーン張りよりは、シャープな印象になり、オリジナリティを出したいけどそこまで大げさにしたくないという方にお勧めです。
ヘリンボーン床の素材の種類
ヘリンボーンにするためにはどのようなフローリング材を選ぶ必要があるのでしょうか。実は集成材であっても無垢材であってもヘリンボーン仕様に張ることができます。また、一般的には木材のフローリングを使うのですが、実はそれ以外にもタイルやレンガなどの素材でもヘリンボーンにデザインすることが出来ます。
おしゃれなヘリンボーン床を取り入れたデザインの実例紹介
実際に、ヘリンボーンの床を取り入れた実例を紹介します。ヘリンボーンの特徴やおすすめのデザインをご覧ください。
実例1:無垢材を使ったヘリンボーンの床
LDKに無垢材のヘリンボーンの床が施されています。無垢材ならではの色のバラつきが、床に豊かな表情を与えています。北欧風のインテリアデザインが好きだという建て主の好みに合わせた、シンプルなデザインの中にヘリンボーンがマッチしています。
実例2:ダウンリビングにヘリンボーンの床を
LDKのリビング部分を一段下げて、ダウンリビングとして作っている床をヘリンボーン張りとしています。床の張り方を変えることで、より領域の違いを感じることが出来ますし、リビングの特別感を演出する役目も果たしていると言えるでしょう。
実例3:フリースペースにヘリンボーン張りを
こちらの事例では、スキップフロアの構成で作られたフリースペースをヘリンボーン張りの床としています。このフリースペースにはピアノが置かれていて、豊かな音楽を家の中に優しく伝えてくれる仕掛けになっています。
ヘリンボーン床を取り入れる際の注意点
オリジナリティがあってお洒落なヘリンボーン張りですが、取り入れるにあたっていくつか注意するポイントがあります。
部屋が狭く見えることがある
ヘリンボーンの床は、そのデザイン性の高さがゆえに、空間における主張が強くなり、室内が狭く見えてしまう場合もあります。リビングなど広く見せたい空間の時は、張る際の角度を浅くしたり、素材の色選びについても、淡い膨張色を選ぶなどの工夫をすることで、広く見せることが出来るでしょう。また、床以外の壁や扉についても淡い色を選んで統一感を演出しましょう。
コストと施工期間がかかる
ヘリンボーンの床は、角度を付けて張ることから直線に張っていくのに比べ、施工に時間が掛かります。時間が掛かるという事は、それだけ職人さんに支払うコストが増えるという事になります。またフレンチヘリンボーン張りにするため、フローリング材が斜めにカットされたものを選ぶ場合は、その分価格がアップする事になりますので、総予算の中でバランスを見ながら採用するといいでしょう。
まとめ
今回は、お洒落な床の張り方であるヘリンボーンの床についてご紹介しました。一口にヘリンボーンと言ってもその素材や色、また張り方によって随分違った印象を受けるという事がお分かりいただけたのではないでしょうか。さらに、取り入れる際の注意点もご紹介しましたので、デザインの好みだけではなくトータルに考えながらお洒落な床づくりを検討してみてはいかがでしょうか。