ホテルライクな寝室を作る7つのポイント。高級感ある寝室の実例とインテリア例

ホテルライクな寝室を作る7つのポイント。高級感ある寝室の実例とインテリア例のインデックス
ホテルライクな家というと、どのような家をイメージしますか? ホテルライクな家は一切の無駄がないインテリアや、洗練された雰囲気をイメージされる方が多いのではないでしょうか。
仕事で疲れた体を休めることのできる良質なベッド、安心できる我が家の寝室。マイホームを建てるからには、安心してくつろげる家がいいと思いますよね。しかし、旅に出た時の高揚感や非日常感を演出するインテリアが、リフレッシュするポイントであったりもします。毎日のリラックスと、非日常のリフレッシュ。自分の「好き」がコーディネートされた我が家で、その両方を味わえるなら最高なのではないでしょうか。
そこで今回は、マイホームでしか感じられない安心感はもちろんのこと、旅先でしか味わえないホテルのような非日常を感じる寝室を、デザインによって実現された実例をご紹介します。ホテルライクな非日常を日常に取り込むことで、生活自体にメリハリが出ることはもちろん、お客様を招待した時にも、今までにない生活空間に驚かれること間違いなしです。
ホテルライクな寝室を作る7つのポイント
では一体、寝室をどのように作ればホテルライクに仕上げることが出来るのでしょうか。単なる間取りだけではない、細かなポイントがあるようです。下に7つのポイントをあげてみましたので、一つずつ細かく見てみましょう。
間接照明や照明器具でホテルライクな演出を
ホテルの照明と言えば、落ち着いたダウンライトの照明が一番に思い浮かぶと思います。照明の色によって人はリラックスしたり、逆にストレスを感じたりするという事は、皆さん既に何かで読んだことがあると思います。ホテルで過ごす時間と言うのはリラックスするためのものですから、照明はその目的に合ったものが選ばれています。
色でいうとオレンジっぽい色で、光の弱いモノになります。また、光を照らす範囲と言うのも重要です。ホテルの部屋を想像して頂くと分かりますが、部屋全体が明るいというよりは部分部分がスポットのようにぼんやりと明るいというイメージです。ポイントを押さえて、寝室をホテルライクな照明で演出してみましょう。
シンメトリーなデザインで落ち着いた空間演出
人間は左右対称なものを見ると美しいと感じ、調和と安定を感じることが出来、気持ちが落ち着くと言われています。そのことから、このテクニックはヨーロッパでは古くから使われているそうです。確かにホテルの部屋では、ベッドを中心にサイドテーブルや照明器具、その他の家具がシンメトリーに配置されていた、という記憶のある方も多いのではないでしょうか。また、インテリアを左右対称に配置するという手法は初心者にも取りいれやすいことから、気軽に試してみることが出来そうですね。
直線的な家具をセレクトする
先ほどお伝えしたシンメトリーなデザインと同様、直線的なインテリアの方が部屋全体に整っているイメージを与えることが出来ます。直線的な家具を選ぶことで、モダンで落ち着いた、リラックスする空間を作ることが可能になります。ホテルライクな空間デザインを作る際は、華美な装飾よりもシンプルで上質なものが良いでしょう。また直線で構成された家具は、同じく直線で構成された空間で配置がしやすいので、インテリアを選ぶのも比較的簡単と言えそうです。
モノトーンなどカラー配色に気をつける
ホテルライクな寝室づくりに欠かせないポイントとしては配色、色使いもその一つです。リラックスして落ち着いて過ごすためにはグレーや、ベージュ、ホワイト等の無彩色系がお勧めです。どうしても色を使いたいという場合は少しスモーキーなものを選ぶといいでしょう。いわゆる、アースカラー系と呼ばれるモノであれば落ち着いた雰囲気に仕上がります。どちらにしても色を多用するのではなく、モノトーンや3色までの色使いに限定することで上質で高級なイメージを演出できるでしょう。
クッションは複数のサイズを組み合わせる
ホテルライクな寝室に欠かせないアイテムとして、ベッドの上の枕やクッションがあります。ホテルの部屋を思い浮かべてみると確かに、大小さまざまなサイズのクッションがあったことを思い出すことでしょう。あのクッションのサイズのバリエーションは、実用的な意味もありますが、シンプルな空間に立体感を出すという役目も。寝るための「ベッド」にインテリア要素を入れることで、空間をデザインする事ができるのです。
背の低い家具を採用する
ホテルライクな部屋づくりにおいて、空間をいかに広く見せるかという事もポイントになってきます。部屋が広く見える方がよりリラックス出来ますよね。そのためには、背の低い家具をセレクトするのが、重要になります。背が低い家具に座ったり、寝ころんだりすると、相対的に天井をそれだけ高く感じることが出来ます。天井を高く感じることが出来るという事は部屋を大きく感じることが出来、リラックスできるという事に繋がります。
アートや写真を効果的に配置する
ホテルライクな部屋のイメージの中には、「都会的」「お洒落」「非日常」というものもあります。そのイメージを演出できるアイデアとして、アートを飾るという事が挙げられるでしょう。シンプルな空間にアート、または写真が飾られているとそれだけで空間がお洒落で、ピリッと締まった雰囲気になります。ホテルには家では感じられない非日常を感じられるというメリットもありますので、ホテルライクな部屋の演出にはアートを飾るという事を是非取り入れて見て頂きたいですね。
ホテルライクライフの美しさは水回りの思い切りの良さ
ホテルライクな部屋づくりの特徴としては、寝室から水回りへのアクセスの良さと、全体的なイメージの統一感があります。こちらは洗面から浴室まで、ガラスの扉と間仕切りを通して一室空間になっています。ガラスを採用することで、視線の行き止まりがなく空間が広く感じることが出来ます。また、床の仕上げを揃えることで、用途が違っていても一室空間であることを視覚的に訴えることが可能になっています。余計なデザインを消したシンプルな内装も、ホテルライクな非日常を感じることが出来ますね。
こちらもガラス間仕切りを通した、洗面と浴室が一体になった水回り空間です。ホテルライクとはいえ、かなり個性的でクールな空間で「都会のスタイリッシュなホテル」というイメージでしょう。ホテルで過ごす時間は、非日常を感じられる特別な時間です。ありきたりのインテリアや内装ではない、独特なイメージを持つ空間づくりをすることで、ホテルライクな非日常を感じて日頃の疲れを忘れる仕掛けになるのではないでしょうか。
一日中過ごしていたい、ホテルライクな浴室
ホテルライクな寝室でリラックスしたいと思われる方の中には、疲れを癒すという共通点から「温泉」にもピンとくる方が多いのではないでしょうか。この温泉と言う言葉を聞いているだけで疲れが溶けていくようです。実際に温泉では、疲れを癒すだけではなく湯治という治療法もあるぐらいですから、本来は長く滞在してじっくりと自分の体と向き合う必要があるのです。というわけで、自宅にホテルライクな温泉風浴室を作るのはいかがでしょうか。泉質は温泉と同じという訳には行きませんが、この眺めとこの造りなら、疲れが癒されることは必至です。
ホテルライクな空間に仕上げる仕掛け
ホテルライクな空間の仕掛けとしては、非日常と言うキーワードがピッタリです。先ほどご紹介したアート作品を飾って非日常を楽しむという事も一つですが、こちらは愛車を眺めることが出来るラウンジ空間です。まさに非日常な楽しみが出来る空間ですね。ソファの横にはワインクーラーもありますので、年代物のワインをコレクションしつつ、見て楽しむことも出来ます。
こちらも大人の楽しみである、バーカウンターです。実際にミニバーがついているホテルに滞在すると、実際に飲むわけではなくともあのミニチュアのボトルが並ぶ棚を眺めるだけでも、なんだか贅沢な気分になってきます。そんなホテルライクな非日常空間をリビングやベッドルームの一角に作れば、リッチな大人の時間を楽しめそうです。
ホテルライクな寝室の実例紹介
ここまでは、ホテルライクな寝室づくりにおけるポイントや手法についてお伝えしてきましたが、実際にホテルライクな寝室をどう作っているかという視点で、実例をご紹介しながら見ていきたいと思います。ホテルライクと言っても、じつは色々なスタイルがあります。
【実例1】モダンスタイル
勾配天井がシャープなイメージの寝室です。壁や天井、床などの空間を構成する部材の色とベッドリネン類、クッションや枕などのインテリアまでベージュと白で統一され、まさにホテルライクでモダンスタイルな、落ち着いた寝室空間となっています。照明も天井とベッドサイド等の間接照明のみというものホテルライクなポイントです。
【実例2】リゾートスタイル
真っ白な壁と対照的に天井や床の深みのある木材の色が、どことなく東南アジアのリゾートホテルを思い出させるようなイメージの寝室です。真っ白なベッドリネン類もホテルライクな寝室の条件と言ってもいいでしょう。またベッドサイドには天井までの大きな窓があり、開放感たっぷりです。
【実例3】和モダンスタイル
ホテルにも、最近は様々なスタイルがあります。こちらは和モダンスタイルのホテルライクな寝室になります。新しい温泉旅館などは、こういったスタイルのところも多いですよね。ベッドが床から低い位置にあり、天井が高く見えるので開放感があるのが特徴のひとつですね。
【実例4】華やかラグジュアリースタイル
最近はアートホテルと呼ばれるホテルも出てきました。様々なアーティストが一部屋ずつデザインしているので滞在する部屋によって全く雰囲気が違うというものです。こちらの例はアートホテルのように、デザインにこだわったホテルライクな寝室になります。窓が小さい事、色遣いがダークな事で落ち着ける空間になっていますね。
まとめ
ホテルライクな住空間づくり、いかがでしたでしょうか。実際にホテルで贅沢に過ごすことが出来ればそれはいいことですが、最近は旅行自体もそう簡単には出来なくなってきています。でも今回ご紹介した実例を見て頂ければ、家の中の様々な部分でホテルのような上質さを感じさせることが可能である、という事を実感できたのではないでしょうか。家の中に少しでも贅沢な空間があることで、日常を非日常に変えることが出来ますし、日常の疲れを癒すホッとする時間を作りだすことが出来そうですね。