こだわりの外構&庭は、家を素敵に演出する! お手本にしたい8つの実例
こだわりの外構&庭は、家を素敵に演出する! お手本にしたい8つの実例のインデックス
- 外構とエクステリアの違い
- 家づくりにおける、外構や庭の持つ役割とは
- 外構の種類と、それぞれのメリット・デメリットとは
- おしゃれで快適な外構を実現するためのコツ
- 外構を設ける際に注意するポイント
- 【外構の実例その1】それだけでサマになる、門柱が印象的!
- 【外構の実例その2】自然な雑木林をイメージしたアプローチ!
- 【外構の実例その3】ウッドフェンスでナチュラルに目隠しを
- 【外構の実例その4】アプローチを爽やかに演出する、芝生を活かした外構
- 【外構の実例その5】白い外構に植栽が映える、シンプルなエントランス
- 【外構の実例その6】借景に溶け込む、フルオープンな庭&外構
- 【外構の実例その7】広々としたウッドデッキのある緑あふれる外構
- 【外構の実例その8】スタイリッシュなカーポートのある外構
- まとめ
外構は建物の外観とともに、“家の顔”であると言われます。マンションや賃貸物件とは違い、通りから見える外構や庭を自由なデザインにできるのも、新築一軒家の楽しみのひとつ。ライフスタイルに合わせて使いやすいように設計したり、植栽やガーデニングが通りからも楽しめるようにデザインしたりと、さまざまなアイデアの家があります。そこで、外構を作ることのメリットやデメリットとともに、素敵な外構デザインを紹介します。
外構とエクステリアの違い
外構とは、塀や門、庭まわり、アプローチ、車庫、植栽、垣根など、建物まわりの構造物のことを指します。外構と同じような意味合いで「エクステリア」という言葉がよく使われますが、実は少し意味合いが異なります。「外構」は構造物のことを指すのに対して、「エクステリア」は建物のまわりの装飾を指す言葉。ちなみに、「エクステリア」の反対語が「インテリア」です。
外構工事は、家づくりの最後に行われることが多いでしょう。外構が完成してくると、いよいよ家らしく仕上がってきます。建物と外構が完成してこそ、“家の顔”となるぐらい、外構は家にとって大切な要素なのです。
家づくりにおける、外構や庭の持つ役割とは
家づくりと外構づくりは同時に考える必要があります。なぜなら、外構の作り方次第で、外から見た家全体のイメージが決定されるといっても過言ではないからです。家づくりにおける外構の役割について、下記の項目を見てみましょう。
プライバシーの確保
1戸建てで暮らすなら、プライバシーの確保は大切にしたい条件ですね。プライバシーの確保という事で考えると、外部からの視線や音を遮る、自宅から出る音を外部に漏らさないようにする等に考慮する必要があるでしょう。そこで有用なのは、外構で高い樹木や密生した植栽を配置することです。また、フェンスや外壁を建てることも有効な手段です。
防犯性を高める
住宅の防犯性を高めるうえで外構に工夫をするとすれば、プライバシーの確保でもお伝えした、フェンスや外壁を建てることの他に、何があるでしょうか。一つは照明です。侵入者は暗闇を好みますので、適切な箇所に照明をつけることが必要です。また、時刻や人の存在を感知するセンサーが付いているものを選ぶと、付け忘れることもなくなるので便利です。
家の周りを使いやすい空間にする
家の周りを使いやすくする外構とはどんなものがあるでしょう。例えば、ウッドデッキは、屋外で家族や友人達が楽しく過ごせる空間と言えるでしょう。ウッドデッキのある庭を計画する際は、エリア分けをすることでより使いやすくなるでしょう。具体的には、子供が裸足で遊べるエリアとして芝生コーナーを作ったり、バーベキューをするためのエリアを確保したり、ガーデニングコーナーを作ったりすると、用途がはっきりしてより使い勝手のよい外構が実現するでしょう。
外観の印象をアップさせる
外構は、家の第一印象を左右する大事なポイントです。美しくデザインされた外構や庭は、住まい全体の魅力をアップさせることができます。例えば、庭に植える植栽を選ぶ際にも、季節ごとに咲く花を選別して、四季を通して楽しめるようにするのはいかがでしょうか。そうすることで、外観からだけでなく家の中からも、眺めて美しい外構になるでしょう。
外構の種類と、それぞれのメリット・デメリットとは
外構はデザインや設計によって、オープン外構・クローズド外構・セミクローズ外構の3つのタイプに分けられます。それぞれにメリットやデメリットがあるので、家や敷地の特徴に合わせて選んでみましょう。
【オープン外構】
道路と敷地の境界に柵や塀の区切りがなく、道路から家の玄関まで見渡せるのがオープン外構。高い塀などで遮るものがないので、日当たりが確保でき、中からも外からも開放感を感じられます。かつては塀に囲まれた家が主流でしたが、今はオープン外構の家も増えています。とくに北向きの敷地の場合、室内に光を取り入れるためにオープン外構を選ぶことも多いでしょう。
<メリット>
・塀がないので日当たりが確保でき、開放感がある
・風通しが良い
・ガーデニングを楽しんでいる家なら、通りからも植物が楽しめる
・狭い敷地でも建物の外回りを最大限に活かすことができる
・高い塀などで死角がないので、防犯性が高い
・駐車スペースを一台分増やす時など、リフォームしやすい
・工事が低コストで行える
<デメリット>
・視線を遮るものがないので、外からの視線が気になる
・境界線がなく、敷地に人が入ってくる可能性がある
【クローズド外構】
塀やフェンスなどで敷地がぐるりと囲まれているのが、クローズド外構。プライバシーの確保ができ、庭でバーベキューをしたり、デッキでゆっくりくつろいでも、通りからの視線をしっかり遮ることができます。また、小さな子どもやペットがいる場合、道路への飛び出しなどを防げるというメリットも。南向きの敷地の場合、通り側に庭やリビングが面している間取りであれば、クローズド外構を選ぶご家庭も多いでしょう。
<メリット>
・プライバシーがしっかり守られる
・道路への飛び出しを防ぐことができる
・道路や隣家との境界線をはっきりさせられる
・庭やデッキで過ごすときに、通りからの視線を気にせずに過ごせる
・敷地の広い住宅なら、どっしりと重厚な印象になる
・塀やフェンスなどを工夫して楽しめる
<デメリット>
・他のタイプに比べてコストがかかる
・死角が多いので、侵入者のターゲットになりやすい
・狭い敷地の場合は、圧迫感がある
【セミクローズ外構】
敷地の一部に塀やフェンスを立て、それ以外の場所をオープンにするなど、オープン外構とクローズド外構のいいところ取りにできるのが、セミクローズ外構。プライバシーを確保したい庭側に塀を立て、玄関まわりをオープンにするなど、見せる場所と隠したい場所を分けることができます。
<メリット>
・オープン外構とクローズド外構のそれぞれのメリットを得ることができる
・程よい開放感がある
・場所によってはプライバシーが確保できる
・見える場所と隠したい場所があることで、デザインに個性が出やすい
・クローズド外構に比べると、リフォームなどが低コストでできる
<デメリット>
・オープンスペースからは人が侵入しやすく、クローズドな部分は死角になりやすいので、防犯上は気をつけなくてはいけない
・オープン外構に比べると、コストがかかる
おしゃれで快適な外構を実現するためのコツ
おしゃれで快適な外構を実現するには、いくつかコツがあります。下記の項目についてバランスよく考えることで、おしゃれで快適な外構を作ることが出来るでしょう。
リビングと外部のつながり
リビングと外部とのつながりを考え、庭がリビングと一体になるようなデザインを心掛けましょう。床のレベル差を失くしたり、床材の色味を揃えたりすることで、シームレスな移動ができるようになります。そのように、外部と内部の境界線を曖昧にするというのも一つのアイデアと言えるでしょう。また、大きな開口部を設けることで、家に居ながらにして外にいるような気分が味わえます。全開放できるような引き込み戸を採用すれば、庭の美しい景観を室内から楽しむことができ、季節や天候の変化を感じることができます。
家全体でのバランスを考える
家と外構のデザインを合わせることで、一体感を持たせるようにしましょう。住宅外部に使う外壁などの素材の質感や、色に合った外構を構築することで、統一感が生まれ、家全体がバランスよく見えます。また、家の大きさや敷地の広さについてもバランスが必要です。大きな家にはボリュームのある高木が合いますが、コンパクトな家の場合は、低木もしくは線の細いものが合うでしょう。また、家の中にいる時に目に入る外構デザインにも注意しましょう。家の中のデザインとも、調和がとれていることが理想的です。
奥行きを感じられる配置
家づくりや外構デザインにおいても、深さや奥行きがある事は重要です。正面から見て全てが分かるデザインより、中へ進むほどに、何があるのだろうと思わせるようなデザインの方が、楽しみがありますよね。例えば、敷地の入り口から家までのアプローチを、直線ではなく曲線でデザインしてみるとか、パーゴラやアーチなどを使って一度視界を遮ってみるというのも一つのアイデアでしょう。また、デッキやテラスで奥行きを見せるというのも、視界を引き延ばすポイントです。
外構を設ける際に注意するポイント
外構を設ける際にここを注意していれば、魅力的であり機能的に活用することが出来るというポイントをまとめてみました。家づくりでは、考えることが沢山ありますので見落としがないように検討しておきましょう。
屋外用の水栓やコンセントなどの設備
庭に植栽を施した場合には、当然水やりが必要になります。水栓をどこに設けるかは、使い勝手やアクセスのしやすさを考えて、庭全体に均等に水やりができるように配置しましょう。また、バーベキューや、季節ごとに庭にイルミネーションを施したいという希望がある場合には、電源も必要です。コンセントの位置も大切ですが、屋外で使用するに際には、天候の変化や季節にも対応できるように設置しましょう。凍結防止の対策や、雨や雪にさらされないような工夫が必要です。
照明の計画もしっかりと
照明の計画においては、目的に合った照度を選ぶという事が重要です。例えば、アプローチなど人が通る場所は、明るく道を照らす必要がありますが、アクセントとして雰囲気を演出するためには、間接照明で演色性の高いものを選びましょう。また、屋外の照明においては、電球が切れたりする事にも気付きにくいため、頻繁に交換が必要になるものは避けるようにしましょう。ソーラーパネル付きなどで充電できるタイプのものだと、省エネ効果も高まりますね。
駐車スペースは広めに
駐車をするスペースが狭いと、車を利用する度に神経を使いますので、余裕をもって駐車スペースを作るようにしましょう。また、駐車するスペースだけではなく、車への乗り降りにもスペースが必要です。小さな子どもやお年寄りがいる場合には、特に注意が必要でしょう。
また、現在の車が小さいからと言って小さいスペースにすると、将来車を買い替えたい時に買える車が限定されるというデメリットもあります。さらに駐車スペースが広いことで、外構のメンテナンスや庭の手入れをする際に、余ったスペースを利用することもできますね。
【外構の実例その1】それだけでサマになる、門柱が印象的!
175坪とたっぷりの敷地に、ジグザグとランダムにデザインされた駐車スペース、そして木製の門柱が印象的なオープン外構。玄関までのアプローチをたっぷり取り、芝生の上を歩きながら、植栽や季節の花々を楽しむこともできます。駐車スペースは、子どもの遊び場やDIY、バーベキューなど、さまざまな用途に使うことができそうです。
【外構の実例その2】自然な雑木林をイメージしたアプローチ!
門扉からアプローチ、そして玄関までが、まるで雑木林の中を歩いているような演出がされている、素敵な外構のある家。背の高い樹木をランダムに植えることで適度な木陰ができ、通りからの目隠しにもなります。飛び石を配したり、樹木の下に苔を植えたりと、和の要素を取り入れた自慢の庭は、家の中からは美しい借景としても楽しめます。
【外構の実例その3】ウッドフェンスでナチュラルに目隠しを
一見すると、ぐるりと周囲が囲まれたクローズド外構に見えますが、駐車場側からもアクセスできるように、ウッドフェンスがスライド式に開閉できるような仕組みになっています。開閉させることで、ときにはオープンに、ときにはプライバシーを確保できるクローズ外構のように使うこともできます。ウッドフェンスにすることで、外観のデザインにもよく馴染み、さらに光と風を通してくれます。
【外構の実例その4】アプローチを爽やかに演出する、芝生を活かした外構
外構に芝生と飛び石を敷き、玄関までのアプローチが存分に楽しめるオープン外構の家。ランダムに配した枕木と植栽が、アプローチの良いアクセントになっています。白いコンクリートと青々とした芝生のコントラストが爽やかで、家の印象をパッと明るくしてくれます。
【外構の実例その5】白い外構に植栽が映える、シンプルなエントランス
白い外壁と階段に、グリーンが生える素敵な玄関まわり。個性的なポストや表札から、住む人のセンスの良さが感じられます。アプローチの奥に木を貼るデザインで、白とのコントラストも印象的。玄関の向きが工夫されていて、通りからは見えないようになっているのも、お手本にしたいポイントです。
【外構の実例その6】借景に溶け込む、フルオープンな庭&外構
周辺の緑とよく馴染む、オープン外構の家。区切りを持たせないことで、驚くほどの解放感があります。将来的に庭と駐車場を作ることができるようにとスペースをたっぷり残し、門柱や塀などをあえて作らなかったことで、リフォームしやすいようになっています。少し離れた場所から家を眺めると、敷地と道路の境界線がないことで、森や公園の一部のように感じられます。
【外構の実例その7】広々としたウッドデッキのある緑あふれる外構
広々としたウッドデッキは、第二のリビング、アウトドアリビングとして利用されています。外構と含めて計画したため、ウッドデッキ内に植栽を施し、この植栽が自然の日よけシェードの役割を担っています。ウッドデッキは段差を付けるデザインとしているので、椅子に座るように腰かけることができます。床座が苦手な人にも便利ですし、わざわざ椅子を持ち出す必要がないというメリットもありますね。
【外構の実例その8】スタイリッシュなカーポートのある外構
白い外壁とナチュラルな木製の扉が明るい雰囲気の家に、黒のシャープなカーポートを設置することで、外観が一気にスタイリッシュなイメージになりました。また、このカーポートの屋根は、家の玄関と接続しているため、車からの荷物の出し入れが非常にスムーズに出来そうです。リビングに接続してアウトドアリビングが計画されていますが、プライバシーの確保のため、真っ白な壁が建てられていて明るい印象を与えています。
まとめ
敷地の広さや特徴、家族のライフスタイルによって、どんなタイプの外構を選ぶべきなのかが変わってきます。それぞれのメリット・デメリットを考慮し、また周囲の街並みにも違和感のなく溶け込むような外構デザインを選ぶようにしましょう。こだわってデザインされた外構や庭は家の顔となり、家族の暮らしを安全に、そして素敵に演出してくれるはずです。