2019
30
Jul

家のデザインについて、 理想の家づくりのためのコラム

「縁側」には昔ながらの知恵が詰まってる! 知っておきたい5つのメリット

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昔ながらの日本家屋には、庭先に縁側があり、そこでお茶を飲みながら日向ぼっこをしたり、畑で採ってきた野菜の下処理をしたり、ご近所さんと世間話をするなど、生活になくてはならない場所でした。現代の住宅では、多少用途が変わってはいるものの、縁側をモダンな形で取り入れるお宅も増えているようです。実は縁側には、デザイン面以外でも、生活する上でさまざまなメリットがあります。今回は、5つのメリットをご紹介しましょう。

夏は涼しく、冬は暖かくする省エネ効果も!

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縁側とは本来、和室と庭の間にある板張り空間のことを言います。縁側には二種類あり、内部空間であれば「広縁」、外部空間であれば「濡縁」と呼ばれています。内部に設けられた縁側には、部屋と部屋をつなぐ廊下のような役割もありますが、そのほかにも室内の温度をコントロールする効果もあるようです。

外部と部屋の間にワンクッションスペースを設けることで、夏には部屋に直射日光が入るのを防ぎ、室内温度を下げてくれます。また、外部の縁側の場合は軒を作ることで、日陰部分が生まれます。縁側や軒が室内に直射日光が入るのを防ぐことで、冷房などの省エネ効果も高くなり、光熱費の節約にもつながるのです。

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一方で冬の寒い日には、縁側が冷気を遮ってくれて、暖かな直射日光だけを部屋に届けてくれるサンルームのような役割を担ってくれます。また、雨の日や梅雨時期にはランドリールームとして活用することも。縁側には、夏は涼しく、冬は暖かく部屋の温度をコントロールしてくれるという、大きなメリットがあるのです。

 

家族が集まる場所になり、庭の草木に癒される

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最近の住宅では、縁側を庭側の外部に設け、デッキのような感覚で使用している場合も多いようです。ガーデニングを楽しんでいるお宅や、芝生を敷いてお子さんの遊具などを設置しているお宅なら、奥行きのあるデッキではなく、庭を最大限に使うためにコンパクトな縁側がぴったりですね。

お天気の良い日には、縁側に座ってお茶をしながら、庭の草花を愛でたり、子どもたちが遊んでいる横で、家事をしながら見守ったりと、さまざまな使い方ができそうです。

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縁側に沿って軒を設ければ、雨よけや日よけになり、使い方にも幅が広がります。吹き込まない程度の雨であれば、洗濯物を干しておいたり、部屋の扉を開けておくこともできそうです。また、部屋と地面の高低差がある場合は、縁側を作ることで、出入りがしやすくなるというメリットもあります。

縁側を作る場合は、そこに座った時に見える景色を考えてみましょう。縁側に座った時に、目の前がコンクリートの塀や外の道路いか見えるような作りでは、せっかくの縁側が台無しです。庭や草木が眺められ、心が癒やされる景色になるように、設計の段階で相談してみるのもおすすめです。

 

フラットに続けば、部屋を広く見せる効果も!

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デッキと同じように、縁側には部屋を広く見せる効果も期待できます。段差をつけず、部屋と同じ高さでフラットに続くように設置すれば、中から外を見た時に床が続いているように見えるのです。床材や天井材を室内と統一させることで、より一体感が生まれます。

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広めの縁側であれば、部屋から縁側へフラットに続かせることで、扉を開け放してアウトドアリビングとして使うことも。アウトドアが楽しめる時期であれば、友人を招いてバーベキューをしたり、子どもたちがプールをしたり、夜にはビールを飲みながら涼んだりと、ウッドデッキのような感覚で使えそうです

 

典型的な縁側は、モダンデザインで取り入れやすく!

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かつての典型的な縁側は、玄関の脇から建物に沿う形で設置されていることも多かったようです。こうすることで玄関を通らずに、庭先や縁側でご近所さんとのコミュニケーションができていました。部屋に上がってもらうほどではないけれど、立ち話では申し訳ない…。そんな関係性であれば、縁側に座ってもらうのがちょうど良い場合も多いですね。

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現代の住宅で、この昔ながらの縁側を設置するのであれば、モダンなデザインで取り入れてみてはどうでしょうか。少し奥行きを持たせてデッキ風にしてみたり、素材をモダンにしてみたり、デザインを工夫してみるのもいいですね。

玄関と縁側が近いことで、人の出入りがより感じられやすく、来客が多いお宅やお子さんがいるご家庭には安心です。ただし、縁側は通りからも見えやすくなってしまう場合もありますので、デザインや設置位置などを工夫する必要がありそうです。

 

自由な発想で作る縁側が、今どきスタイル!

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「縁側だから、こうしなければいけない」という決まりはありません。現代の住宅らしく、自由な発想で縁側を楽しみたいものです。たとえばこのお宅のように、縁側を家と一体化させることも。天井にハンモックを設置して昼寝をしたり、子どもたちが遊んでいる様子を読書をしながら見守ったりと、使い方や遊び方の夢が膨らみそう!また、縁側の段差をなるべく低くすることで、小さなお子さんでも上り下りがしやすくなるメリットがあります。

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また、こちらは土間と組み合わせたユニークな縁側。室内に設置しているので、まるで小上がりのような雰囲気が楽しめます。来客が来た時にちょっと座れるスペースになったり、靴の脱ぎ履きが楽にできるなど、使い勝手もよさそうです。このような自由度の高いデザインの縁側が楽しめるのも、現代の住宅らしい発想ですね。

 
お天気が良い日の縁側では、お茶を飲みながら庭の植物を愛でたり、家族や友人とゆっくり過ごす憩いの場として活用できます。さらに、外部と部屋の間に縁側を設けることで、室内温度を快適に保ったり、部屋をより広く見せたりと機能的なメリットも。「縁側は昔のもの」ではなく、デザインや目的を今らしく変えて取り入れることで、生活がより便利で快適になり、家族が楽しく使うこともできるのです。

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