おしゃれで快適な洗面所・脱衣所の作り方! デザインと実用を両立させるポイントを解説!
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家族全員が頻繁に使用する洗面所や脱衣所は、その他の部屋とは違った「特別な工夫」が必要です。その性質上、スムーズに出入りできること(間取り)・掃除がしやすいこと(水に強い素材)・収納スペースの確保(使うものがあふれないこと)が重要となります。
また、使用頻度が高いからこそ、おしゃれな空間にしたいものですよね。特に洗面所はお客さんも使う場所なのでぜひこだわりたいところでしょう。今回は一番使用頻度の高い水周りである洗面所や脱衣所を、おしゃれに作るコツについてご説明します。快適なサニタリー空間作りにお役立てください。
1.洗面所をおしゃれにみせるポイント
おしゃれな洗面所に憧れはあるけど、具体的に何をしていいかわからないという方も多いのではないでしょうか。洗面所は狭い空間に日用品が集まる場所のため、整理整頓が難しいと感じている方もいるでしょう。そのうえおしゃれにするなんて無理だと諦めていませんか。
少しの工夫で簡単におしゃれに見せることができるポイントをご紹介します。
1-1.色合いをそろえる
気ままにたくさんの色を取り入れるとごちゃごちゃした印象になってしまいます。洗面所は他の部屋よりもスペースが限られることが多い場所。その反面、物が多い場所でもあります。ただでさえごちゃごちゃしやすいのに、たくさんの色が使われると、おしゃれから遠ざかってしまいます。では、それを避けるにはどうすればいいのでしょうか。
使用する色をそろえることで空間全体に統一感が生まれます。洗面所に置く小物類も含めて使う色を決めるとすっきりと洗練された、おしゃれな印象にすることができますよ。写真のように白を基調にベージュなどの淡い色合いで統一すると清潔感を出すことができますね。また、メインの色と差し色を決める方法で統一感を出すのも素敵です。
1-2.素材を工夫する
使用する素材の工夫でさまざまな雰囲気を楽しむことができます。例えば、木製の洗面台を採用すると温かみのあるやわらかい印象になります。また、つるっとしたホーローの洗面台を採用すると清潔感のある印象にすることができます。写真では、木材の洗面台とタイルを組み合わせています。このように、使用する色の統一感に気をつけて異素材を組み合わせることでさらに垢抜けた印象になります。
1-3.生活感を隠す
おしゃれな場所としてホテルを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。ホテルがおしゃれに見えるのは、生活感がないからです。自宅の洗面所は、普段の生活で使う物がすぐ目につく場所にあふれがちです。歯磨き粉や洗濯用具など、生活感のあるものは隠す収納を使って目につかないようにすることでおしゃれ空間に近づきます。使用頻度が高く、見えない場所にいちいちしまうのが面倒なものは、色の統一感に気をつけて見える収納に配置するといいでしょう。
2.洗面台・洗面ボウルの選び方
洗面台・洗面ボウルにもさまざまな色や形、素材のものがあります。洗面所のメインである洗面台・洗面ボウルにどんなものを選ぶかによっても印象がガラリと変わります。デザインと実用性の両立には特に重要ですので、選び方のポイントをご紹介します。
2-1.洗面台の選び方
洗面台は、スペースに合わせて寸法を設定できるタイプと規定サイズから選ぶタイプのものがあります。洗面台の間口は、洗面所そのものの広さや洗濯機・収納棚との位置関係を踏まえて検討しましょう。ある程度余裕のあるスペースを確保できる場合は、間口の寸法に加えて洗面台の高さ、洗面カウンター、洗面ボウル、収納、水栓、素材などが自由に選べるシステムタイプがおすすめです。規定のサイズや素材に縛られず、ご自身のライフスタイルにあった空間を作れるのが特徴です。
洗面所に広いスペースを確保するのが難しい場合は、洗面ボウルや鏡、収納、照明、水栓がコンパクトにまとまった据え置き型のユニットタイプがおすすめです。こちらは規定サイズのタイプが多いものの複数の機能がまとまっているため、省スペースにうってつけです。
2−2.洗面ボウルの選び方
洗面ボウルは種類やデザインが豊富で、特に好みや個性があらわれやすいところです。洗面ボウルを選ぶ際に特にポイントになるのは寸法です。洗面ボウルが浅いと水が飛び跳ねやすくなるため適切な深さが必要です。使うたびに水が飛び跳ねて、洗面台がいつもビチャビチャになっては困りますよね。衣類の予洗い(洗濯前の一時的な揉み洗い)にも不向きです。また、手洗いや洗顔だけでなく洗髪もしたい場合には、洗面ボウルは大きくて深いものを選ぶ必要があります。
ライフスタイルを踏まえて実際に使う様子をイメージしながら気に入ったデザインを選ぶといいでしょう。洗面ボウルの種類には以下のようなものがあります。
2-2-1.置き型
洗面カウンターに洗面ボウルを置いて使用するタイプです。写真のようにカウンターと洗面ボウルを別の素材にすると立体的な空間を演出することができます。デザイン性が高く、おしゃれな洗面所をつくるのにおすすめです。
2-2-2.埋め込み型
洗面カウンターと洗面ボウルが一体でさらに埋め込まれているタイプです。洗面カウンターとボウルの境目がないため、すっきりとした印象になるのが特徴です。カウンターに飛び散った水を簡単に洗面ボウルに落とすことができるので掃除がラクというのもおすすめポイントです。
2-2-3.半埋め込み型
洗面カウンターに洗面ボウルが半分埋め込まれたタイプです。埋め込み型と比べて、洗面ボウルの存在感があり、置き型と埋め込み方の中間のような印象になります。置き型ほどは主張したくないけど、洗面ボウルとカウンターを別々の素材にしたい場合などにもおすすめです。
2-2-4.壁付け型
洗面ボウルを直接壁に取り付けるタイプです。洗面所の他の家具家電のスペースを圧迫せずに配置できるのが利点です。洗面所をコンパクトにしたい場合に適しています。
3.浴室・脱衣所・洗面所に求められる間取りの工夫
1日における家族全員の使用頻度を考えると、どの部屋からもアクセスが良い場所に置きたくなってしまうのが浴室や洗面所です。一方でプライバシーの観点からも検討しなければなりませんので、とても悩ましくもあります。
3-1.洗面所と浴室+脱衣所は可能な限り別にする
水周りを近い場所にすることで工事費用が安く上がるという点に着目し、浴室と脱衣所、洗面所を近接させたいとお考えなら、一度「使い勝手」の面からもご検討ください。誰かが入浴しているとき、脱衣所+洗面所はプライバシーの面で問題が生じることとなってしまわないでしょうか。
洗面所は、身だしなみを整える場所ですので、案外滞在時間が長くなるものです。家族が多いとさらにその時間は長くなります。その点を見落とさないようにし、つい一緒にしてしまいたくなる脱衣所と洗面所は切り離して考えていただきたいのです。
「脱衣所+洗面所」の場合、洗面所を使っている人がいるとき、入浴している人は浴室から出にくくなってしまいます。もちろん洗面所を使っている人も、入浴している人に気を使ってしまいます。
家族だけならまだしも、来客の多いご家庭の場合この問題はより深刻になってしまいます。
3-2.脱衣所に洗濯機を置くのも一案
浴室に隣接させる脱衣所に、洗濯機を置くスペースを作ることも検討してみてください。単なる脱衣所よりはスペースを取ってしまいますが、その分洗濯機上部などに収納スペースを作ることができ、タオルや着替え、洗濯用洗剤などを置いておけます。
また、入浴前に脱いだ衣服を洗濯機にポンポンと放り込むこともでき、洗濯物カゴを置かずにすむ事も考えられます。
3-3.ミニ洗面所を玄関そばにひとつ追加
来客が多いご家庭、ないしは小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、玄関そばに小さな洗面所を設けることで手洗い・うがい・身だしなみのチェックがたやすくなることも考えられます。
ミニ洗面所は、ほんの最低限のもので充分です。水栓・洗面ボウル・鏡・タオルハンガーでも用を満たすことができます。
家族が使う本来の意味の洗面所は、
・歯磨き
・ドライヤーを使う
・朝の洗面
・男性なら朝の髭剃り/女性ならメイク
と利用の範囲が広く、それに伴って置いておくものが増えてしまいます。それがまさしく「生活感」で、できるだけお客さまには見せたくないものでしょう。あえて人が多く通る玄関近くにミニ洗面所を設置することで、生活感を隠してしまうのも一つの方法です。
4.浴室・脱衣所・洗面所を近くに置かなければならないときは
スペースや費用の問題で、浴室・脱衣所・洗面所を並列に設置させなければならないときは、出入口のつけ方で人の動きをコントロールします。
たとえば、廊下に並んで左から
・浴室
・脱衣所
・洗面所
を設置したときならば、廊下から一番右の洗面所への入り口は開放します。そして脱衣所が見えないように洗面所のあるスペースと脱衣所の間は完全に壁で区切ります。浴室に繋がる脱衣所は、廊下に引き戸をつけアプローチするよう工夫するのはいかがでしょう。
そうすることで、できるだけ閉じた空間にしたい浴室・脱衣所と、1日何度も使う洗面所とをしっかりと区別することができます。ドアないしは引き戸のあり・なしで閉じた空間/開いた空間を明確にし、プライバシーの確保ができます。
5.収納・コンセントにも工夫を
浴室と脱衣所、洗面所にはそれぞれ必要なものがあり、性質が異なります。これらの場所で必要なものの性質を理解し、収納スペースを的確に確保します。
5-1.脱衣所
脱衣所では、最低でも以下のものが必要です。
・足拭きマット
・脱衣ボックス
・タオル
・ボディーソープやシャンプー/コンディショナーなどのストック
・(洗濯機を置くとき)洗濯用洗剤や柔軟剤
特に収納という面で気にしたいのは、タオルや洗剤類のストックです。邪魔にならず、さりとて出し入れが難しくない高さに板を何枚か渡し、そこにサイズや色味を統一したプラスチックボックスを並べれば、見た目にもすっきりし、清潔感をアピールできます。
5-2.洗面所
洗面所もまた、意外に使用する物が多い場所です。
・タオル
・ティッシュ・綿棒
・歯ブラシ・コップ・口内洗浄液
・男性用化粧品
・女性用化粧品
・ヘアブラシ
・ヘアドライヤー
・ゴミ箱
清潔を保つため、これらの品は出来る限り扉のある収納スペースにしまいたいものです。既製品の洗面所にもある程度収納できますが、ご家族の人数が多くなると間に合わなくなります。
作りつけの洗面所の天板を広げ、そこにモノを置く方法もありますが、そこに化粧品類を出しっぱなしにすると、見た目にゴチャゴチャとした印象となります。また、漏れた液体・ホコリの掃除が難しくなります。
やはり、水に強い素材でできた、適度な大きさのサイズの収納ボックスを家族の人数分用意できれば、掃除も最低限で済ませることができます。また、モノが混在することがなくなりますので、どこに行った・誰が使ったといった小さな揉め事もすっきりと解消できます。
5-2-1.朝の「身支度ラッシュ」を避けるには
もしも朝の「身支度ラッシュ」が想定される場合、造りつけの洗面台も検討してください。鏡を横長にする、ないしは2面つけること、そして横に広い洗面ボウル、もしくは標準的な大きさの洗面ボウルをふたつつけることで問題解消を目指します。こうすれば、最低でもふたり並んで身支度ができます。
5-2-2.“より実用的な洗面所”に欠かせない考え方
洗面ボウルは適度な深さが必要です。浅くスタイリッシュなものもありますが、水はねがしやすくなることも考えられますし、衣類の予洗い(洗濯前の一時的な揉み洗い)には不向きとなります。また、常に清潔にしておきたい場所であるだけに、スムーズに掃除ができるタイプがよいでしょう。汚れの付きにくい素材のもの、清掃がしやすいよう柔らかな曲線で構成されている洗面ボウルを選んでみてはいかがでしょうか。
水栓もまた、洗面所の使い勝手に大きな影響を及ぼします。様々な水栓が販売されています。「シンプルでミニマムな水栓を選んだら、洗面ボウルの縁に邪魔されて手が洗いにくい」、「背の高いおしゃれな水栓を選んだばかりに、顔を洗うときに時々額をぶつける」「水栓から出る水と洗面ボウルのあたり(水の角度)が合わず、水の飛び跳ねがひどい」などの問題が起こってしまうかもしれません。洗面ボウルと水栓は、組み合わせを充分に考えなければならないのです。
もっと先々のことを考えてみましょう。高齢となり介護が必要となった、ないしは事故や怪我で車いす生活を余儀なくされたとき、思いの外バリアとなるのが洗面台です。顔を洗う・歯を磨く・髪を整える…このような日常的なことが洗面ボウルの下で起こってしまうのです。
既製品の洗面台の下部には、通常扉収納がついています。これにあたる部分をなくし、“むき出し”にすることで、車椅子が入りやすくなり、使いやすい洗面所が出来上がります。しっかりとした金属製の排水パイプのみにするのがよいでしょう。
このようにしてスペースを確保しておけば、車いすで洗面所を使いやすくできるだけでなく、ヒートショックを予防するためのファンヒーターも設置しやすくなります。
5-3.コンセントの数・位置もしっかりと考えて
水を使う場所のコンセントは、人の胸の位置あたりに設けられることが多くあります。水分・湿気の多い場所で電気製品を使う際の感電予防の意味があるのです。特に洗濯機に関しては漏電したとき感電しないよう、アース線を繋ぎこむタイプのコンセントを設けなくてはならないという決まりがあります。
また、数についても1~2口多めに作っておくとよいでしょう。ドライヤーを同時に使う、ヒートショック対策のためにファンヒーターを使うといったケースも考えられますので、「足りないよりは多いくらい」でちょうど良いのです。
6.洗面所の収納の配置は生活スタイルに合わせる
洗面所は毎日使うスペースであるため、どうしても日用品でごちゃごちゃしてしまいます。そこで、快適に使うために重要になってくるのが収納棚のレイアウト。ここでは収納棚のレイアウトの種類を3パターンご紹介します。あなたの生活スタイルや洗面所のスペースにあったタイプを選びましょう。
6-1.クローズタイプの収納棚
クローズタイプの収納は、引き出しになっているため、物を多く収納できるメリットがあります。日用品がごちゃごちゃして見栄えが悪くなることもなく、急な来客に慌てる心配もありません。
収納するものとして主に
・洗剤、シャンプー、石けん
・掃除道具
・ドライヤー
・カミソリ
・化粧品
といった、あまり表に出しておきたくないものを収納することができます。
オシャレに見せるというより、多くの物を隠して収納しておけることがクローズタイプの特徴です。家族が多くなると日用品も多くなるので、先を見据えたレイアウトが大切です。
6-2.オープンタイプの棚(上)
オープンタイプの棚は見せる収納になります。
収納するものとしては主に
・観葉植物
・インテリア雑貨
・タオル
・ティッシュ
が挙げられます。
これらをあえて見せることで、空間をよりオシャレに演出することができます。
インテリア性に加え機能性もあるのがオープンタイプの特徴。洗顔用に積んだタオルも手を伸ばしたらさっと取ることができるため、いちいち引き出しを開ける負担もなくなります。ただしスペースの狭い洗面所では、圧迫感が生まれてしまうので注意が必要です。
6-3.オープンタイプの棚(下)
逆に洗面台の下部に設置するオープンタイプの収納棚は使い勝手の良さはありますが、魅せる収納とまではいきません。目線の下部に収納されていることで、収納したものを目立たなくすることができます。タオルを収納したとしても通気性があり、使い心地が良いでしょう。オープンタイプの収納のポイントは、物の種類を絞ることです。多くても3種類までと決めておけば、見た目をスッキリした状態に保つことができます。
7.水周りは、床材にも注意
お風呂上りや洗面所使用時は、思いの外水はねがするものです。それが原因で滑ってしまうと、大怪我をすることも考えられます。また、清掃頻度が上がれば、主婦(夫)の仕事も大変です。
7-1.転んでも衝撃の少ない床材
一般的な賃貸住宅の脱衣所や洗面所周りで多く使われているのはクッションフロアです。表面が塩化ビニールでできていて、緩衝材も使用されているので、掃除がしやすく転倒してもある程度衝撃を吸収してくれるからです。色柄のバリエーションが多く、選びやすい素材のひとつです。また、比較的安価であることから、汚れてしまい見た目に耐えられなくなったときも気軽に取り替えられるのが大きなメリットです。同様の床材に、コルクがあります。
ご存じの通りコルクは衝撃を吸収してくれます。近年では水に強いコルク床材も増えてきましたので、選択肢に入れてみるのも一案でしょう。いずれにせよ、滑りづらさも同時に検討し、安全性確保を目指します。
7-2.汚れに強い床材
ハンドソープでの手洗い中水がはねてしまった、手に取った化粧品を洗い流すときに水がはねてしまったなど、洗面所周りの汚れは案外深刻です。日々のクリーニングを容易にするには、汚れに強い床材を選ぶのも大切なことです。たとえばタイルが挙げられます。
タイルは汚れをさっとふき取ることができます。また、フローリング材の中の「複合フローリング材」は、洗剤汚れに耐えてくれるものもあります。しかしながら、タイルやフローリング材は滑りやすいという側面も持っていますので、見た目だけで選ぶことはおすすめしづらいものです。
8.【畳数別】おしゃれな洗面所のレイアウト
広さによって、洗面所をどうレイアウトするかは変わってきます。畳数が増えるほど出来ることは増えてきますが、少ない畳数でも空間をうまく活用することで、過ごしやすい洗面所を作ることが出来るので、是非参考にしてみて下さい。
8-1.1畳ほどの洗面所はコンパクトにまとめる
1畳というとタタミ一枚分なので、洗面化粧台を置いてその前に人が立つスペースがあるというようなイメージです。このような条件の中でも、縦に空間を活用するというアイデアがあります。
写真の事例では、洗面台の下の空間に収納がありながらも、オープンになっています。自由にものを仕舞う事もできますし、下部のスペースがあることで、実際よりも空間が広く感じられます。また、上部も鏡付きのキャビネットを設置することで、実用性とデザイン性のどちらも満足できる仕掛けになっていると言えるでしょう。
8-2.2畳あれば身支度のスペースを設けることも
平均的な住宅やマンションにおいて、一般的なサイズである2畳程度の洗面所。これくらいの広さであれば、洗面台と洗濯機を置いても、身支度をする空間も確保できるでしょう。こちらの事例では、洗濯機は別の場所に置いてあり、洗面台のみで構成されているため、よりゆったりしています。
洗面ボールを置いた横にチェアーを置いて、快適に化粧や身支度が出来るスペースもあります。窓も上部にありますので、朝は自然光を感じながら照明もサブで使うことで、十分な明るさを感じることができます。
8-3.3畳の広さがあれば、洗面ボウルを2つ置ける
3畳以上の広さがあれば、洗面ボウルを2つ置くこともできます。通勤、通学前の忙しい時間帯に、急かされることなく身支度が出来るので、気持ちにも余裕が生まれそうですね。
こちらの事例では、洗面ボウルを2つ置いてもなお、余裕のある長いカウンターがあり、ゆったりと身支度が出来そうですし、その下には引き出しも2段ついているという安心の収納力を兼ね備えています。また、ミラーも洗面ボール2つ分以上の幅があり、鏡付きのキャビネットで、こまごまとしたものの収納にも便利ですね。
9.家事動線をスムーズにする洗面所のポイント
毎日の暮らしの中でストレスなく過ごしていくためにも、家事動線は重要なポイントです。家事動線をスムーズにしつつ、生活に便利な商品も取り入れていくことで、効率よく家事を済ませることを考えましょう。
9-1.パントリーとランドリーの両方に隣接する洗面所
炊事・洗濯・掃除、その他にも対応することがたくさんある家事と呼ばれる作業の中で、家事動線として一番スムーズに動きたい流れとしては、料理、洗濯の作業ではないでしょうか。こちらの事例では、洗面所がパントリーとランドリー両方に隣接しています。キッチンからパントリー、そして洗面とランドリーという流れが、一連の動きとして滞ることなく出来そうです。大きな窓のついたランドリーから、洗面所にも自然光が入るので、プライバシーを確保しつつ明るい空間に仕上がっています。
9-2.洗濯を一部屋で完結できる洗面所
洗面所に洗濯機を設置している事例は多く見ますが、やはり洗濯物を干すとなると、ベランダや庭へ出て干すというのが一般的ではないでしょうか。そうすると、どうしても洗濯動線は長くなってしまいます。こちらの事例では、洗面所内に洗濯物を干すスペースが確保されていますので、洗濯をした同じ空間で干すことが出来ます。また、収納スペースもありますので、洗濯機を回す、洗濯物を干す、畳んで仕舞うという作業の全てを、一室で終わらせることも可能です。
9-3.W.I.Cと隣接した効率的な家事動線の洗面所
通常、洗面所は浴室に隣接しており、脱衣スペースも兼ねていることが一般的です。その場合、家族の誰かが入浴中に、洗面所を使うのをためらうような場面も予想できます。こちらの事例では浴室に隣接したスペースを、敢えて脱衣のためのスペースとすることで、洗面所の機能をよりはっきりとさせています。また、洗面所はWICと隣接しているので、身支度と洗面や化粧などの関連作業も、流れ良く行うことが出来るでしょう。
10.【実例紹介】おしゃれで、使いやすい洗面所・脱衣所を実現する為には
洗面所、脱衣所は日々の暮らしの中において家族全員で使用する大事なスペースです。これらを上手につくるには、間取り・収納・コンセント・床材・浴室の種類をトータルで検討する必要があります。さらにおしゃれな空間にするには全体の統一感や生活感を隠す工夫も重要です。また、水回りスペースは、清掃しやすく安全である必要があります。さらには、生涯にわたって使いやすい場であり続けるため、事前に検討すべきポイントも多くあります。そんな数々のポイントを抑えた実例をご紹介します。ぜひご覧ください!
10-1.家事動線を踏まえた快適な洗面所
家事がスムーズにできるように、洗面所・ランドリールーム・脱衣室・浴室を直線的に配置したこちらのお宅。掃除がしやすく清潔に保ちやすい、埋め込み型の洗面ボウルを採用しているのもポイントです。さらに、床や洗面台部分、鏡の下部分のそれぞれ異素材を組み合わせつつ、全体の色味をそろえて統一感もあり、見た目と実用の両立を実現しています。
10-2.生活のしやすさと高級感を両立した洗面所
重厚感と高級感のある色味と素材を採用したスタイリッシュなこちらの洗面所。LDKからも玄関からもアクセスできる回遊性をもたせた廊下に配置され、間取りにも工夫がされています。手が届きやすい位置に豊富に収納が設置され、生活感も隠しやすいです。温かみのある木材と奥様が一目惚れしたというタイルも色味のバランスがマッチして、素敵な空間になっています。
10-3.コンパクトに個性を発揮した洗面所
コンパクトながら個性が光るこちらの洗面所。洗面ボウルのグレーがアクセントになっています。デザインに目がいきますが、着替えやタオルもすっきりと収納できるようにレイアウトされており機能性も兼ね備えています。
10−4.グリーンのタイルがアクセントのナチュラルな洗面台
洗面台のデザインは、実はこだわりが表現できる場所でもあります。閉じられた空間であることから、家全体のイメージから多少外れていたとしても、違和感なく受け入れることができます。デザインで少し冒険してみたい方は、洗面所で遊んでみるというのも一つのアイデアとなるでしょう。こちらの事例は、シンプルナチュラルな空間の洗面所ですが、洗面ボールの正面のグリーンのタイルが、いいアクセントになっていますね。
10−5.ヘリンボーン貼りのタイルがポイントの洗面台
こちらも、洗面ボール正面にタイルを貼った事例です。洗面台の周りにタイルを貼るメリットとしては、耐久性や耐水性、耐汚性という機能性はもちろんのこと、やはりデザイン性やおしゃれさが一番に挙げられるでしょう。カラーや柄、形や大きさ、素材に質感、また価格も含めて、幅広い選択肢の中から自由に選べます。こちらの事例では、カラーはシンプルな白ですが、張り方をヘリンボーン貼りにしているというのがユニークでおしゃれなポイントですね。
10−6.緑を見ながら身支度のできる洗面台
使い込んだような味のある色合いが、大人の落ち着いた雰囲気を演出している洗面所です。イギリスが発祥のシャビーシックと言われるインテリアスタイルの特徴も感じられます。使っている素材のカラーはダークなものが多いですが、壁一面にフィックス窓が設置されていて、ちょっとした浮遊感を味わえる空間と言えるでしょう。窓の向こうのグリーンを見ながら、気持ちよく身支度が出来そうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか? ひとくちに洗面所・脱衣所といっても、さまざまな作り方ができることがお分かりいただけたと思います。さまざまなポイントを押さえて、おしゃれで快適な、こだわりの洗面所・脱衣所をつくってください! 重量木骨の家の洗面所・脱衣所の施工例をご覧ください。いずれもデザイン性が高く機能的な脱衣所、洗面所が設けられています。