2018
27
Mar

家のデザインについて、 理想の家づくりのためのコラム

洗面所・脱衣所の収納や使いやすさは間取りや素材で決まる!ポイント徹底解説!

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家族全員が頻繁に使用する脱衣所・洗面所は、その他の部屋とは違った「特別な工夫」が必要です。その性質上、スムーズに出入りできること(間取り)・掃除がしやすいこと(水に強い素材)・収納スペースの確保(使うものがあふれないこと)が重要となります。

今回は一番使用頻度の高い水周りである脱衣所・洗面所の作り方のコツについてご説明します。快適なサニタリー空間作りにお役立てください。

1.浴室・脱衣所・洗面所に求められる間取りの工夫

1日における家族全員の使用頻度を考えると、どの部屋からもアクセスが良い場所に置きたくなってしまうのが浴室や洗面所です。一方でプライバシーの観点からも検討しなければなりませんので、とても悩ましくもあります。

1-1.洗面所と浴室+脱衣所は可能な限り別にする

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水周りを近い場所にすることで工事費用が安く上がるという点に着目し、浴室と脱衣所、洗面所を近接させたいとお考えなら、一度「使い勝手」の面からもご検討ください。誰かが入浴しているとき、脱衣所+洗面所はプライバシーの面で問題が生じることとなってしまわないでしょうか。

洗面所は、身だしなみを整える場所ですので、案外滞在時間が長くなるものです。家族が多いとさらにその時間は長くなります。その点を見落とさないようにし、つい一緒にしてしまいたくなる脱衣所と洗面所は切り離して考えていただきたいのです。

「脱衣所+洗面所」の場合、洗面所を使っている人がいるとき、入浴している人は浴室から出にくくなってしまいます。もちろん洗面所を使っている人も、入浴している人に気を使ってしまいます。

家族だけならまだしも、来客の多いご家庭の場合この問題はより深刻になってしまいます。

1-2.脱衣所に洗濯機を置くのも一案

 

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浴室に隣接させる脱衣所に、洗濯機を置くスペースを作ることも検討してみてください。単なる脱衣所よりはスペースを取ってしまいますが、その分洗濯機上部などに収納スペースを作ることができ、タオルや着替え、洗濯用洗剤などを置いておけます。

また、入浴前に脱いだ衣服を洗濯機にポンポンと放り込むこともでき、洗濯物カゴを置かずにすむ事も考えられます。

1-3.ミニ洗面所を玄関そばにひとつ追加

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来客が多いご家庭、ないしは小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、玄関そばに小さな洗面所を設けることで手洗い・うがい・身だしなみのチェックがたやすくなることも考えられます。

ミニ洗面所は、ほんの最低限のもので充分です。水栓・洗面ボウル・鏡・タオルハンガーでも用を満たすことができます。

家族が使う本来の意味の洗面所は、

・歯磨き

・ドライヤーを使う

・朝の洗面

・男性なら朝の髭剃り/女性ならメイク

と利用の範囲が広く、それに伴って置いておくものが増えてしまいます。それがまさしく「生活感」で、できるだけお客さまには見せたくないものでしょう。

あえてを人が多く通る玄関近くにミニ洗面所を設置することで、生活感を隠してしまうのも一つの方法です。

 

2.浴室・脱衣所・洗面所を近くに置かなければならないときは

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スペースや費用の問題で、浴室・脱衣所・洗面所を並列に設置させなければならないときは、出入口のつけ方で人の動きをコントロールします。

たとえば、廊下に並んで左から

・浴室

・脱衣所

・洗面所

を設置したときならば、廊下から一番右の洗面所への入り口は開放します。そして脱衣所が見えないように洗面所のあるスペースと脱衣所の間は完全に壁で区切ります。浴室に繋がる脱衣所は、廊下に引き戸をつけアプローチするよう工夫するのはいかがでしょう。

そうすることで、できるだけ閉じた空間にしたい浴室・脱衣所と、1日何度も使う洗面所とをしっかりと区別することができます。

ドアないしは引き戸のあり・なしで閉じた空間/開いた空間を明確にし、プライバシーの確保ができます。

 

3.収納・コンセントにも工夫を

浴室と脱衣所、洗面所にはそれぞれ必要なものがあり、性質が異なります。これらの場所で必要なものの性質を理解し、収納スペースを的確に確保します。

3-1.脱衣所

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脱衣所では、最低でも以下のものが必要です。

・足拭きマット

・脱衣ボックス

・タオル

・ボディーソープやシャンプー/コンディショナーなどのストック

・(洗濯機を置くとき)洗濯用洗剤や柔軟剤

特に収納という面で気にしたいのは、タオルや洗剤類のストックです。邪魔にならず、さりとて出し入れが難しくない高さに板を何枚か渡し、そこにサイズや色味を統一したプラスチックボックスを並べれば、見た目にもすっきりし、清潔感をアピールできます。

3-2.洗面所

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洗面所もまた、意外に使用する物が多い場所です。

・タオル

・ティッシュ・綿棒

・歯ブラシ・コップ・口内洗浄液

・男性用化粧品

・女性用化粧品

・ヘアブラシ

・ヘアドライヤー

・ゴミ箱

清潔を保つため、これらの品は出来る限り扉のある収納スペースにしまいたいものです。既製品の洗面所にもある程度収納できますが、ご家族の人数が多くなると間に合わなくなります。

作りつけの洗面所の天板を広げ、そこにモノを置く方法もありますが、そこに化粧品類を出しっぱなしにすると、見た目にゴチャゴチャとした印象となります。また、漏れた液体・ホコリの掃除が難しくなります。

やはり、プラスチックなど水に強い素材でできた、適度な大きさのサイズの収納ボックスを家族の人数分用意できれば、掃除も最低限で済ませることができます。また、モノが混在することがなくなりますので、どこに行った・誰が使ったといった小さな揉め事もすっきりと解消できます。

 

3-2-1.朝の「身支度ラッシュ」を避けるには

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もしも朝の「身支度ラッシュ」が想定される場合、造りつけの洗面台も検討してください。鏡を横長にする、ないしは2面つけること、そして横に広い洗面ボウル、もしくは標準的な大きさの洗面ボウルをふたつつけることで問題解消を目指します。こうすれば、最低でもふたり並んで身支度ができます。

 

3-2-2.“より実用的な洗面所”に欠かせない考え方

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洗面ボウルは適度な深さが必要です。浅くスタイリッシュなものもありますが、水はねがしやすくなることも考えられますし、衣類の予洗い(洗濯前の一時的な揉み洗い)には不向きとなります。また、常に清潔にしておきたい場所であるだけに、スムーズに掃除ができるタイプがよいでしょう。汚れの付きにくい素材のもの、清掃がしやすいよう柔らかな曲線で構成されている洗面ボウルを選んでみてはいかがでしょうか。

水栓もまた、洗面所の使い勝手に大きな影響を及ぼします。様々な水栓が販売されています。「シンプルでミニマムな水栓を選んだら、洗面ボウルの縁に邪魔されて手が洗いにくい」、「背の高いおしゃれな水栓を選んだばかりに、顔を洗うときに時々額をぶつける」「水栓から出る水と洗面ボウルのあたり(水の角度)が合わず、水の飛び跳ねがひどい」などの問題が起こってしまうかもしれません。洗面ボウルと水栓は、組み合わせを充分に考えなければならないのです。

もっと先々のことを考えてみましょう。高齢となり介護が必要となった、ないしは事故や怪我で車いす生活を余儀なくされたとき、思いの外バリアとなるのが洗面台です。顔を洗う・歯を磨く・髪を整える…このような日常的なことが洗面ボウルの下で起こってしまうのです。

既製品の洗面台の下部には、通常扉収納がついています。これにあたる部分をなくし、“むき出し”にすることで、車椅子が入りやすくなり、使いやすい洗面所が出来上がります。しっかりとした金属製の排水パイプのみにするのがよいでしょう。

このようにしてスペースを確保しておけば、車いすで洗面所を使いやすくできるだけでなく、ヒートショックを予防するためのファンヒーターも設置しやすくなります。

3-3.コンセントの数・位置もしっかりと考えて

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水を使う場所のコンセントは、人の胸の位置あたりに設けられることが多くあります。水分・湿気の多い場所で電気製品を使う際の感電予防の意味があるのです。特に洗濯機に関しては漏電したとき感電しないよう、アース線を繋ぎこむタイプのコンセントを設けなくてはならないという決まりがあります。

また、数についても1~2口多めに作っておくとよいでしょう。ドライヤーを同時に使う、ヒートショック対策のためにファンヒーターを使うといったケースも考えられますので、「足りないよりは多いくらい」でちょうど良いのです。

 

4.洗面所の収納の配置は生活スタイルに合わせる

洗面所は毎日使うスペースであるため、どうしても日用品でごちゃごちゃしてしまいます。
そこで、快適に使うために重要になってくるのが収納棚のレイアウト。
ここでは収納棚のレイアウトの種類を3パターンご紹介します。
あなたの生活スタイルや洗面所のスペースにあったタイプを選びましょう。

4-1.クローズタイプの収納棚

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クローズタイプの収納は、引き出しになっているため、物を多く収納できるメリットがあります。
日用品がごちゃごちゃして見栄えが悪くなることもなく、急な来客に慌てる心配もありません。
収納するものとして主に

・洗剤、シャンプー、石けん
・掃除道具
・ドライヤー
・カミソリ
・化粧品
といった、あまり表に出しておきたくないものを収納することができます。
オシャレに見せるというより、多くの物を隠して収納しておけることがクローズタイプの特徴です。
家族が多くなると日用品も多くなるので、先を見据えたレイアウトが大切です。

4-2.オープンタイプの棚(上)

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オープンタイプの棚は見せる収納になります。
収納するものとしては主に

・観葉植物
・インテリア雑貨
・タオル
・ティッシュ

が挙げられます。
これらをあえて見せることで、空間をよりオシャレに演出することができます。
インテリア性に加え機能性もあるのがオープンタイプの特徴。
洗顔用に積んだタオルも手を伸ばしたらさっと取ることができるため、いちいち引き出しを開ける負担もなくなります。
ただしスペースの狭い洗面所では、圧迫感が生まれてしまうので注意が必要です。

4-3.オープンタイプの棚(下)

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逆に洗面台の下部に設置するオープンタイプの収納棚は使い勝手の良さはありますが、魅せる収納とまではいきません。
目線の下部に収納されていることで、収納したものを目立たなくすることができます。
タオルを収納したとしても通気性があり、使い心地が良いでしょう。
オープンタイプの収納のポイントは、物の種類を絞ることです。
多くても3種類までと決めておけば、見た目をスッキリした状態に保つことができます。

 

5.水周りは、床材にも注意

お風呂上りや洗面所使用時は、思いの外水はねがするものです。それが原因で滑ってしまうと、大怪我をすることも考えられます。また、清掃頻度が上がれば、主婦(夫)の仕事も大変です。

5-1.転んでも衝撃の少ない床材

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一般的な賃貸住宅の脱衣所や洗面所周りで多く使われているのはクッションフロアです。表面が塩化ビニールでできていて、緩衝材も使用されているので、掃除がしやすく転倒してもある程度衝撃を吸収してくれるからです。

色柄のバリエーションが多く、選びやすい素材のひとつです。また、比較的安価であることから、汚れてしまい見た目に耐えられなくなったときも気軽に取り替えられるのが大きなメリットです。

同様の床材に、コルクがあります。ご存じの通りコルクは衝撃を吸収してくれます。近年では水に強いコルク床材も増えてきましたので、選択肢に入れてみるのも一案でしょう。

いずれにせよ、滑りづらさも同時に検討し、安全性確保を目指します。

5-2.汚れに強い床材

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ハンドソープでの手洗い中水がはねてしまった、手に取った化粧品を洗い流すときに水がはねてしまったなど、洗面所周りの汚れは案外深刻です。日々のクリーニングを容易にするには、汚れに強い床材を選ぶのも大切なことです。

たとえばタイルが挙げられます。タイルは汚れをさっとふき取ることができます。また、フローリング材の中の「複合フローリング材」は、洗剤汚れに耐えてくれるものもあります。

しかしながら、タイルやフローリング材は滑りやすいという側面も持っていますので、見た目だけで選ぶことはおすすめしづらいものです。

 

収納が豊富で、使いやすい洗面所・脱衣所を実現する為には

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脱衣所、洗面所は日々の暮らしの中において家族全員で使用する大事なスペースです。これらを上手につくるには、間取り・収納・コンセント・床材・浴室の種類をトータルで検討する必要があります。

これら水回りスペースは、清掃しやすく安全である必要があります。また可能な限り生活感を漂わせない工夫も必要です。さらには、生涯にわたって使いやすい場であり続けるため、事前に検討すべきポイントも多くあります。

重量木骨の家の脱衣所・洗面台の施工例をご覧ください。いずれもデザイン性が高く機能性な脱衣所、洗面所が設けられています。どうぞご参考になさってください。

→重量木骨の家で「洗面所・脱衣所」の実例を見る

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