2019
2
Oct

家のデザインについて、 理想の家づくりのためのコラム

木造住宅にすべき5つの理由。今こそ選びたいのは、耐震性と自由度のある家。

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これから何十年も家族が住み続ける家だから、新しく家を建てる際には、耐震性は気になるところ。地震大国であり、台風や豪雨被害などが頻繁に発生する日本において、長らく木造住宅が多くの人に選ばれているのには、それなりの理由があるようです。そこで、木造住宅のメリットとデメリットを理解しながら、木造住宅が選ばれている5つの理由をご紹介します。
 

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メリット・デメリットを知って選びたい、木造住宅の3つの工法

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木造住宅と言っても、その中でもいくつかの工法があります。まずは、それぞれのメリットとデメリットを知っておきましょう。
 

【木造軸組み工法】

日本の伝統的な工法で「在来工法」とも呼ばれ、昔ながらの日本家屋のほとんどがこの工法で建てられています。基礎の上に柱や梁、筋交いを組み立てる方法です。
 
■メリット 設計や間取りの自由度が高く、将来的にも増築やリノベーションがしやすい。また、日本の住宅でも最も多い工法なので、業者を探しやすい。
 
■デメリット ツーバイフォー工法よりも耐震性が低い。また、仕上がりが職人の腕に左右されやすい。

【ツーバイフォー工法】

欧米から入ってきた工法で、2インチ×4インチの角材と合板をつなぎ合わせて、箱状の空間を作っていきます。木造軸組み工法は柱と梁で住宅を支えるのに対して、ツーバイフォーは壁で支える工法です。
 
■メリット 面で構成されていることで、耐震性や耐風性が優れている。また、高機密・高断熱で、冷暖房効率もよい。職人による手作業で作られる木造軸組み工法に比べ、ツーバイフォーはシステム化が進んでいることから、工期が短いのも特徴。
 
■デメリット 間取りに制限がある。箱を組み立てて建てていくため、間取りの自由度が低くなる。また、壁の強度が低くなってしまうという理由で、開口部を大きくとるということが難しい。

【木造ラーメン工法】

もともとは鉄筋コンクリート構造など大型施設などで採用されてきた工法でしたが、近年は地震への関心が高まってきて、戸建て住宅にも採用されるようになってきました。「ラーメン」とはドイツ語で「枠」を意味し、基礎の上に垂直に柱を立てて、水平に梁を張ることで建物を支えるシンプルな工法です。接合部ががっちりと固定された長方形の枠組みなので、しっかりと家が支えられています。
 
■メリット 荷重に耐える力が強いため、壁や柱が少なくて済み、大きな空間や大開口の家が実現できる。将来的にリノベーションがしやすい。
 
■デメリット 他の工法に比べて、コストが高くつく。
 

木造住宅が多くの人に選ばれている、5つの理由とは

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一般住宅として最も選ばれているのが、木造住宅です。多くの人が木造住宅を選ぶのには、5つの理由があります。
 

【建築費用が安く抑えられる】

鉄骨造や鉄筋コンクリート造の家に比べると、木造住宅は建築費用が一番安く抑えられるのが特徴。木造住宅は1坪あたり40〜60万円、鉄骨造は50〜80万円、鉄筋コンクリート造は70〜100万円と言われています。

【断熱性に優れ、年中過ごしやすい】

木材は鉄に比べて熱を通しにくく、断熱性が高いというメリットがあります。また、コンクリートは熱伝導率が高いため、外気の温度変化の影響を受けやすいと言われています。そのため、鉄骨住宅やコンクリート造の住宅に比べて、構造自体の断熱性は木造住宅が一番。木造は外気温が室内に入り込むのを防ぎ、暑い夏も寒い冬も快適に過ごすことができます。

【地震の揺れによる影響を受けにくい】

木造はほかの構造に比べて柔軟性があるため、地震の揺れにも粘り強いとされています。また、鉄骨に比べて軽量なため、地震の揺れの影響が少ないと言われています。

【建築計画時に、デザイン面での自由度が高い】

間取りやデザイン面での自由度が高く、プランの幅が広いというメリットがあります。とくに、木造住宅の中でも、木造軸組み工法や木造ラーメン工法では自由度が高いでしょう。また、将来的にリフォームがしやすいのも特徴です。

【天然の調湿効果があり、快適に過ごせる】

木材には調湿効果があります。空気が乾燥する時期は、木の中の水分が空気中に放出され、乾燥を防いでくれます。逆に湿気が多い時期は、木材が空気中の水分を吸ってくれるので、湿気を緩和することができます。
 

意外と知られていない、地震にも強い木造住宅

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木造住宅は鉄骨造や鉄筋コンクリート造の家に比べてしまうと、決して耐震性が高いとは言えません。しかし、建築する際の条件次第では、地震に強い安全な家を建てることができます。
 

【地震に強い土地を選ぶ】

軟弱な地盤を見分けることが大切ですが、購入する際には、土地が軟弱地盤であるかを調査することはできません。そこで、土地選びをする時には、以下のような土地には注意が必要です。
 
■川や湖などの水辺が近い
■周囲の道路に亀裂や陥没などが見られる
■周囲の建物の壁や塀に亀裂が見られる
■造成されてから10年以内の土地
■ハザードマップなどで、地震や災害の危険度が高いとされている
 

【家の形をできるだけシンプルにする】

実は、耐震性は家の形にも影響されます。一番地震に強いのは、四角に近いシンプルな家。凹凸が多い家よりも、真四角の家がより耐震性では優れています。また、一階が二階よりせり出ていたり、一階が柱建ての駐車場になっているなど形が複雑になると、強い揺れに耐えられない部分が出てきてしまいます。他にも、家の高さをなるべく低くする、屋根を軽くするなども耐震性を高めることに繋がります。
 

【構造計算を行う】

構造計算とは「建物の安全性を確認するための計算」のこと。住宅は台風や地震、雪など外からの影響を多く受けます。これらの影響を受けても、建物に被害がないかをあらかじめ確認しておくことができるのが、構造計算です。建物自体の重さを測ったうえで、地震や台風など予測できる負荷に耐えられるように、安全な構造を設計していくことができます。
 
以上のようなことに注意をして建築すれば、木造住宅の良さを兼ね備えながら、地震にも強い家を作ることができます。木には本来「しなやかさ」があり、木造住宅には地震の揺れを逃す特性があります。メンテナンスが行き届いていることが条件ですが、寺院や仏閣など長く現存している木造の建築物には耐震性や耐久性があり、いかに丈夫かが分かりますね。

 

あらかじめ知っておきたい、木造住宅のデメリット

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木造住宅にも、もちろんデメリットはあります。しかし、あらかじめデメリットを知った上で、定期的にメンテナンスをしたり、対策をとっておけば、木造住宅で長く安全に住むことができます。
 

【品質や強度にばらつきが出てしまう】

木造住宅は天然の木材を使用するため、素材によっては品質や強度にばらつきが出てしまうことがあります。さらに職人の腕に左右されやすく、住宅の質が変わってしまうことも。これを回避するには、集成材を使った金物工法を採用していて、構造計算を行なっている施工会社に依頼するようにしましょう。
 

【害虫による被害を受けやすい】

木造住宅の天敵は、シロアリなどの害虫です。とくにシロアリは、さまざまな隙間から家に入り込み、木材や家具などを食害してしまいます。これは、定期的な点検や防蟻処理を行うなどの対策を行いましょう。

 
 
木造住宅が多くの人に選ばれているのには、建築費用が安いというメリット以外にも、安心して快適に住むことができる理由がありました。さらに、木造建築工法も少しずつ進化していて、耐震性に優れていながらも、間取りやデザインの自由度が高い工法も登場しています。災害がいつ起こってもおかしくない今の日本においても、デザイン性にもしっかりこだわりつつ、家族を地震や災害からしっかり守ってくれる家選びができるようになっているのです。

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