HOUSE STORIES2019.11.07
広い土地に建てた機能性に溢れる邸宅に暮らす、能登ファミリー
思い描く理想をカタチに変えていく家づくり。SE構法だから実現できた、こだわりの空間には家族それぞれの想いがつまっている。そんな家での、その後の暮らし。
思い出の地に建てた、あたたかくて高性能な家。
新潟らしい美しい自然を残しながらも、家族が暮らす利便性も兼ね備えた閑静な住宅地。ゆうに3台は停められそうな、広々とした駐車場を持つ一軒家が、能登隆行さんの新居。ベージュ色のモダンな建物の南側には、広い庭が広がっている。玄関を抜けると、吹き抜けになった明るいリビングで長女の花穂ちゃんが、裸足でキャッキャと走り回っている。
「4歳になる娘にとって、この家は大きな遊び場みたいです。毎日、家じゅうを元気に走りまわっていて、その姿を見ていると、伸び伸びとできる広い家を作って良かったなと改めて感じます」
花穂ちゃんの大事なおもちゃが並べられた布製のテント、そして6カ月になる長男の遥仁くんのベビーベッドも、このLDKに置かれている。開放的で明るいこの部屋が、能登さんファミリーの暮らしの中心のようだ。
「間取りを決めるのには試行錯誤しましたが、家族がいちばん多くの時間を過ごす場所だから、吹き抜けのある広いLDKというのが第一条件でした。設計・施工を手がけてくれた地元のアーキレーベル鈴木組さんに、それならばと、柱を使用しないSE構法を提案していただいたんです」
「想い描いていた通りの空間の広さだけでなく、耐震性能の高さと家全体に木造ならではのあたたかみを持たせられるということを知り、目からウロコでした。明るく開放的なキッチンで家事をしながら娘が元気に遊ぶ姿を眺めたり、息子がお昼寝をする脇で夫婦でお茶を飲んだり。ひとつの大きな空間で家族と何気ない時間を重ねることで、生活の穏やかさを実感できるのかもしれませんね」
リビングの床はあたたかな風合いの栗の無垢材を使用し、壁紙には、卵の殻を利用した吸湿性のあるエッグウォールを採用。木で造作したスタディコーナーやリビングとつながるウッドデッキなども、自然素材を活かした心地よい空間。壁のコーナーは直角にせず丸みをもたせ、まだ小さな子どもたちのために安全性を重視したデザインとした。この家で過ごしたはじめての冬には床暖房が大活躍し、新潟の冬もなんなく乗り越えられたと喜びの声。コンセントの位置や個数にもこだわるなど、暮らしやすさをいちばんに考えて、随所に便利な機能を盛り込んだせいか、新居での快適な暮らしに家族皆が大満足している。
「キッチンとダイニングを横並びにしたスムーズな家事の動線があることと、主婦にとっては収納スペースが多いことが希望でしたね」と、妻の絵美さん。収納スペースは、1階と2階それぞれにWICルームを設け、棚の配置も使い勝手を考えて設計されている。絵美さんと隆行さんが一緒に立っても余裕のあるキッチン奥のパントリーにも、細かな仕切り棚が備え付けられており、そこにはお手製の梅酒、あんず酒、レモン酒が綺麗に並べられている。
暮らす人に寄り添ったデザインは、2階の子ども部屋にも生かされている。
「ふたりの子どもたちの部屋は、可動式収納棚で仕切られています。棚を移動して部屋の広さを変えたり、端に寄せれば一部屋として使用することもできます。子どもたちの成長に合わせて、部屋の間取りを変えられるのはうれしいですね」隆行さんの希望だった書斎スペースも2階につくられ、小窓から家族のいるリビングを見下ろすことができる。
転勤の多い職業柄、これまで住む場所を転々としてきたという能登さんご夫婦。子どもが生まれて子育てをしていく上で、住み慣れた土地に腰を据えて暮らしたほうがいいと、娘の保育園入園前を目指して一軒家を建てようと、ふたりで話し合ってきたという。
「5年ほど前は長岡に住んでいたんですが、そのころから計画を進めていました。3年前に新潟に転居してからはいろいろな見学会に行き、自分たちなりに家づくりの勉強を重ねてきました。信頼できるハウスメーカーや工務店を見つけられるか心配でしたが、アーキレーベル鈴木組さんに出会って、構造見学会や完成見学会に何度も足を運び、モデルハウスとは違う実際に暮らす家についてきちんと考えることができました。安心をくれる家づくりを実現してくれたように思います。僕たちにとっては、住み慣れた土地というのも大きな安心材料でしたね」
住み慣れた土地———。聞けば、隆行さんと絵美さんは、高校時代の同級生だという。実は、ふたりが出会ったという高校も新居から徒歩15分ほどの距離。10代の頃から慣れ親しんだ土地だから、お互いの実家も近く、子育てには最適。でもそれ以上に、ふたりの思い出がたくさん詰まった場所に、小さな子どもたちが加わり、また新しい未来を描いていくことができるなら、それは何と幸福なことだろう。
隆行さんは「広すぎるのが悩み(笑)」という、まだ手を加えられていない庭をこれから少しずついじっていくのが何よりもの楽しみだと語る。この家で積み重ねられる日々の丁寧な暮らしが、家族の物語を作っていく。
インタビュー | 新潟県新発田市 能登邸(重量木骨の家) |
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施工 | アーキレーベル 株式会社鈴木組 |
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