｜中庭のある家×スキップフロア｜細部までこだわり抜いた重量木骨の家

スチールササラの軽やかなストリップ階段とローソファを対角に配置し、空間にリズムを加えた多層リビング。緩やかな段差が視線と動線を誘導し、家族それぞれの居場所を確保します。SE構法ならではの無柱スパンで、階段下まで有効活用した「スケルトン＆インフィル」思想を実践。将来の間仕切り変更も容易です。

天井高約3.5ｍの吹き抜けと南面ハイサイドライトが、時間帯により変化する柔らかな光を室内奥まで届けます。スキップフロア構成でもSE構法のラーメンフレームが構造的安定を確保し、耐震性と大空間を両立。回遊キッチンはワークトップ同線を短縮し、家事効率を向上。中庭との視線のつながりが「アウトドアリビング」のような一体感を生み出します。

スキップフロアの中間層に設けたギャラリーウォールは、視線の抜けと収納を両立。棚背面に間接照明を仕込み、夜は展示照明として機能します。SE構法により最小限の耐力壁で成立し、壁面全体をディスプレイに活用。階段越しに眺める造形美が暮らしに彩りを添えます。

それぞれのフロアに設けられたハイサッシが、外光と空を大胆に切り取る２層吹き抜けリビング。中庭に面した大開口はパッシブデザイン＋G2グレードをクリアした断熱性能で温熱負荷を低減し、「エアコンのいらない家」に近づける設計です。SE構法の剛床と柱梁で揺れを抑え、安心して大空間を愉しめます。

シェアダイニング、ミドルラウンジ、ロースタディの３層を視線でつなぐ立体キッチン。ステップダウンしたピットリビング側からは作業手元が隠れるため、生活感を抑えた「豪邸 間取り」のような美観を保ちます。SE構法の柱スパンを活かし、ワイド約3.6ｍのフラット天板を実現。構造床に組み込んだ全館換気で空気質も均一に保たれます。

壁一面にレイアウトした可動式造作棚は、書籍からアートピースまで多彩にディスプレイ可能。ハイサイドライトからの自然光が棚奥へ回り込み、刻々と表情を変える陰影が「書斎」としての心地よさを演出します。SE構法により壁量制限に縛られずフレキシブルな棚配置が実現。収納力とデザイン性を兼ね備え、将来的な模様替えにも対応します。

波打つ立体タイルに間接照明を仕込み、奥行きある陰影を演出した造作洗面。タイル目地を最小限に抑えたメンテナンス性の高いディテールと、浮遊感のあるカウンターが上質なホテルライク空間を形づくります。SE構法の自由な間取りだからこそ叶うゆとりある洗面動線で、居室側への防音にも配慮。家族の身支度を快適にサポートします。

玄関に設けた約6㎡の内土間は、右手の外アプローチと左手のLDKをフラットに連続させる“屋内外の緩衝ゾーン”。雨や泥を気にせずベビーカーやアウトドアギアを出し入れでき、段差ゼロのバリアフリー設計で老後も安心です。SE構法が確保する耐震等級3の大開口からは中庭まで視線が伸び、季節の光と風を室内へ導く「中庭のある家」のプロローグとなります。

スキップフロアからはLDKと造作棚、中庭の３方向を一望。家族の気配を感じながら集中できる「セミ書斎」としても活用されます。SE構法の剛床と水平構面が地震時の変形を抑え、安全な眺望スペースを確保。視線の高さが変わることで、同じ空間に多彩なシーンを生み出します。

２階回廊の角に設けたコーナー手洗いは、帰宅後や掃除時の「ちょい使い」を想定したサブ水栓。三角形カウンターで動線を妨げず、排水管を美しく見せるデザインが建築的アクセントになっています。SE構法で構造柱を外周部に集約し、設備スペースを最小化。生活動線の自由度を高めることで「重量木骨の家」らしい可変性を実現しています。