諏訪町の家

自転車を屋内で管理できるよう、約4畳もの広さをとった玄関。 壁一面に貼った天然石のタイルは、まるでホテルのロビーのような高級感のある仕上がりに。 土間からも廊下からもアクセスができるWICは、2.5畳のスペースをとり、収納力もしっかり確保しました。

玄関の、天然石のタイル貼りの壁の向かいに配した洗面ボウルは「玄関周りを石で揃えたい」という強い想いに応え、オリジナルで製作。 陶器とは違う、天然石ならではの風合いや表情は、世界に2つと無いアイテムです。

プランの初めから奥様がこだわっていたのは、オールステンレスのキッチン。 水栓やレンジフードなど、設備にもこだわって製作しました。 背面収納は、すべて造作でデザイン。 『見せる収納』に合わせて、壁は白のタイルでスッキリと仕上げました。

ウォールナットのフローリングは、幅広のものを使うことでゆったりとした広さを演出。 テレビは壁掛けとし、AVボードの足元を浮かせることで、空間をスッキリとさせました。

支えの一方をあらわしにした、木製のストリップ階段。 スッキリとしたデザインで、空間に溶け込みます。

2階の天井は、構造の梁をそのままあらわしに。ウォールナットの床に合わせたオイル塗装で、落ち着きのある空間を演出。 気分によってベッドとチェアのポジションを入れ替えることができます。 勾配天井で高く吹き抜けた先には、スリットタイプの窓を設けることで夏場の暑い空気を外へ逃がします。

南西に配した陽当りの良いサニタリールーム。 カウンターとミラーキャビネットは、ご夫婦がそれぞれ使えるよう幅約2.6ｍをとりました。 約10畳の広々とした空間は、洗濯物のドライエリアとしての機能を完備しています。

浴槽やオーバーヘッドシャワーなど、ひとつひとつお施主様が選び抜いたフルオーダーの浴室は、白のタイルを基調にガラスで仕切り開放感あふれる空間に。

北側に向く地窓から覗くのは、丈夫な南天の木。 夜になると、ガーデンライトの明かりが足元を照らしてくれます。

外壁にガルバリウム鋼板と左官を組み合わせた、シャープな印象の佇まい。 お施主様こだわりの赤色の玄関ドアが、素敵なアクセントになりました。 自転車を運び込みやすいよう、アプローチにはスロープを。さらに、ドアを引き戸にすることで開閉のし易さにも配慮しました。 シンボルツリーは、赤花のハナミズキです。