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デザイン・性能・保証に優れた重量木骨の家とは?

ランドリールームをもっと便利に後悔しない間取りのコツ&実例を紹介

更新日:2025.6.13 作成日:2022.12.16
ランドリールーム
洗濯の一連の作業を効率よく行える「ランドリールーム」は、忙しい現代の暮らしにぴったりの空間です。共働きが当たり前となった近年、家事の負担軽減を考えた家づくりが重要視され、ランドリールームを希望する人は増えています。今回ご紹介するランドリールームのアイデアを参考にして、家事のストレスフリーを目指していきましょう。


ランドリールームとは


機能的なランドリールーム
ランドリールームとは、洗濯に関する一連の作業をまとめて行える部屋を指します。洗濯機を回したり、洗濯物を干したり、アイロンをかけたり……このような作業を一部屋で完結できるため、家の中を動き回る必要がありません。必要な設備としては、洗濯機、乾燥機、除湿器、物干し竿、アイロン台、収納棚、スロップシンクなどが挙げられます。


サンルームとの違い


中庭のような役割のランドリールーム
ランドリールームとよく混同されるものとしてサンルームが挙げられますが、その役割は異なります。サンルームは壁や天井をガラス張りにして日光を採りこみやすくした空間のことをいい、洗濯物を干す場所としてだけではなく、リラックススペースやガーデニングスペースなど様々な用途で利用されます。


ランドリールームのメリット


家事効率がアップする

ホテルライクなランドリールーム
ランドリールームを作るメリットの一つ目は、洗濯に関する作業の動線が短くなるということ。汚れ物をまとめる、洗濯機を回す、洗濯物を干す、畳む、アイロンをかける、収納する、といった一連の作業を一箇所で行うことができます。動線が短ければ、家の中を動き回る必要がなくなるため、家事が楽になります。


天候に左右されない

簡潔な家事導線のランドリールーム
ランドリールームがあれば、天気を気にせずに洗濯できます。天気の悪い日は洗濯物を外に干せないため、後日まとめて洗濯機を回すことになり、干す量も増えてしまいます。また、干した洗濯物が突然の雨に濡れてしまえば、一から洗濯し直す羽目になります。そのような心配をせずに洗濯できるのは、大きなメリットと言えるでしょう。


防犯面で安心

こだわりのランドリールーム
ランドリールームは防犯面でも安心です。洗濯物を外に干すと、下着などを盗まれる心配があります。洗濯物から家族構成を推測し、犯罪のターゲットにされてしまうケースもあります。また、夜遅くまで洗濯物を干しっぱなしにしていると、留守にしている時間が長いことを知られてしまう可能性もあります。ランドリールームは室内で完結するため、家族の情報を外部に漏らすことなく、安心して洗濯できます。


人目が気にならない

家事動線を究極にコンパクト化したランドリールーム
ランドリールームがあると、来客のある際でも安心です。洗濯周りの作業を一つの空間で完結できるため、リビングなどに洗濯物を出さずにすみ、人目を気にする必要がありません。洗濯物が干してあると、どうしても生活感を感じやすいので、内装や空間デザインにこだわりたい方にもおすすめです。


ランドリールームづくりの注意点


清潔感のあるランドリールーム


建築コストがあがりやすい

ランドリールームを設けるには、ある程度のスペースを確保する必要があるため、床面積が増え相応のコストがかかってしまいます。さらには電気配線工事や水道配管の設置も欠かせません。内装も防カビ仕様や除湿性能などを検討する必要もあるでしょう。物干しユニットや換気扇、除湿機、乾燥機などの設備も必要となり、こうした設備の追加により建築コストが上がる傾向にあります。


他の部屋を圧迫する可能性も

敷地や延べ床面積にあまり余裕がない場合、ランドリールームを設けることで他の部屋の広さに影響してしまう可能性があります。暮らしやすさを損なわないよう、どのスペースを優先したいのか、上手く兼用できるスペースがないかなどを考慮しながら、ランドリールームの広さや配置は慎重に計画しましょう。


失敗しないランドリールームづくりのポイント


目的に合った広さを考える

洗濯動線を意識したランドリールーム
ランドリールームは、適切な広さで作らないと効果を発揮できません。狭すぎると洗濯物を干すスペースや、アイロンがけのスペースなどが足りなくなってしまいます。広すぎると乾燥に時間がかかったり、他の部屋のスペースを圧迫したりするなどの問題が出てきます。家族の人数や、作業内容、使用する機器のサイズなどを考慮して広さを決めましょう。


必要な設備を考える

可愛らしい色合いのランドリールーム
ランドリールームでは設備も重要なポイントです。洗濯機・乾燥機・換気扇のほか、物干しポールやカウンターなどもあると快適に作業ができるでしょう。アイロンやサーキュレーターなど電気製品を使うことも多いので、十分な数のコンセントも必要です。実際に使用する際の作業効率も考えながら、使いやすい位置をイメージしてコンセントの設置場所を決めましょう。


快適な収納を考える

温泉の脱衣所をイメージしたランドリールーム
使いやすいランドリールームを目指すには、快適な収納を心がけましょう。使用頻度の高い洗剤類や洗濯ネット、ハンガーなどをすぐに取り出せる場所に収納すると作業効率が格段にアップします。浴室や洗面所に隣接している場合には、タオルや衣類なども収納できると更に効率的です。使うモノや場所、頻度を考慮しながら適切な収納サイズや配置を考えるとよいでしょう。


湿気対策を考える

時短が叶うランドリールーム
ランドリールームを計画する際には、湿気に注意が必要です。対策を怠ると、室内にカビが発生したり、洗濯物の生乾き臭に悩まされたりすることになります。場所選びも重要で、なるべく日当たりと風通しの良い場所を選ぶようにしましょう。また、部屋の立地が悪くても設備で対応することは可能です。除湿器で湿気を取り除いたり、サーキュレーターで空気を循環させたりして対策しましょう。


理想の動線を考える

ゆとりのあるランドリールーム
ランドリールームの配置は家事動線を考慮して決めましょう。炊事の合間に洗濯をすることが多いのであればキッチンの近くに、部屋干しだけでなく天日干しも考えているならば庭やベランダに隣接させると良いでしょう。入浴前に脱いだ服をそのまま洗濯するなら浴室の隣がおすすめです。生活スタイルに合わせて効率的な間取りを設計しましょう。


おしゃれなインテリアを考える

モダンでおしゃれなランドリールーム
ランドリールームは家事の場であり、毎日使う空間です。だからこそ、自分好みの空間で、心地よく過ごせるように工夫しましょう。清潔感のある白を基調にするのもよいですし、遊び心のあるクロスやデザイン性も兼ねた素材を使ってみるのもおすすめです。グリーンや雑貨を置いてみると、よりインテリア性のある空間になるでしょう。


ランドリールームのおすすめの間取り実例


キッチン横のランドリールームで家事ラク

キッチン横に配置されたランドリールーム
こちらの事例では、キッチンのすぐ横にランドリールームを配置し、料理と洗濯を効率よく進められる家事動線が実現しました。動線が繋がっていることで、朝夕の忙しい時間でも食事を準備しながら洗濯・乾燥を行うことができます。移動が少なく、家事の負担が軽減されるため、共働き世帯にもおすすめのレイアウトです。


バルコニーに隣接で外干しもしやすく

バルコニー直結のランドリールーム
ランドリールームをバルコニーと隣接させた間取り。物干しスペースは確保したうえでバルコニーにも直結させたことで、外干し・室内干しを自由に選択できるようになりました。干すエリアを分けることもできるため、寝具など大物の洗濯と衣類などの洗濯を平行して行うことも可能となります。外気が入りやすいため換気がしやすく、湿気対策やカビ予防にも効果的です。


脱衣所兼用のランドリールーム

脱衣所を兼ねたランドリールーム
朝起きたらすぐにシャワーを浴びるというオーナー様のライフスタイルに合わせて、寝室、浴室、洗面所を1階に集約しています。ランドリールームは洗面所に併設され、脱衣所と兼用。シャワーを浴びる前に脱いだ服をそのまま洗濯機に入れて、スムーズに朝の支度に取り掛かることができます。収納棚は洗濯物の厚みに合わせて高さを変えられるため、使い勝手が抜群とのことです。


洗面所兼用で広さを確保

家事効率を高めるランドリールーム
洗面所とランドリールームを一体化することで、限られた面積でも空間を無駄なく活用できます。水まわりを集約することで配管コストも抑えられ、コンパクトながらも機能的な間取りといえます。漬け置き洗いに便利なスロップシンクを設ければ、泥汚れのひどい靴や衣類なども分けて洗うことができて、更に実用性もアップ。小さなお子さまのいるご家庭におすすめです。


クローゼット一体型は片付けが楽

回遊できるランドリールーム
こちらの事例は、洗面所とウォークインクローゼットと一体になったランドリールーム。造作によって広い収納スペースを確保しています。乾いた洗濯物をウォークインクローゼットにすぐに収納でき、動線も短縮されて家事の負担も軽減。2方向に出入り口のある回遊動線で屋外にも出やすく、天日干しにも向いている間取りとなっています。


ファミリークロークに隣接で動線短縮

洗濯家事が1か所で完結するランドリールーム
洗う・干す・しまうの作業が完結できる、洗濯動線の短縮を叶えたランドリールームの実例です。脱衣所も兼ねており脱いだらすぐに洗濯にまわせます。カウンターも設けて、アイロンがけなどのちょっとした作業ができるスペースも確保。すぐ隣にはウォークインクローゼットがあるため、乾いた衣類をそのまま収納できるのも嬉しいポイントです。


洗濯の動線を2階に集約

2階の日当たりの良いランドリールーム
こちらは2階に設けられたランドリールーム。浴室を2階に配置したのに合わせて、脱衣、洗濯、乾燥、収納の一連の動作を同じ階で完結できるように設計しました。このランドリールームの広さは5帖あり、広々としたスペースで洗濯物を干すことができます。開口部を大きく取っているため、たっぷりと風を取り込んで自然乾燥することもできます。


充実した物干しスペースで効率よく

脱衣所横の広々としたランドリールーム
L字型に配置した物干しポールにより、限られたスペースでもたっぷり洗濯物を干すことができるランドリールームです。干す場所を広く取ることで作業が効率的に進みます。また、洗濯機をカウンター下に収めたことで、カウンター上が広々と使える作業スペースに。洗濯物を一時的に置くこともできて、畳んだりアイロンをかける際にも便利に使えます。


広々一部屋のランドリールームで洗濯作業を完結

明るく快適なランドリールーム
寝室に隣接して設けた広々としたランドリールーム。洗濯から乾燥、たたむ作業まで全てを一部屋で完結できます。物干しは十分な間隔をとり、造作カウンター上も適度なスペースを確保。洗濯物も乾きやすく、アイロンがけや畳んだ衣類の仕分けもスムーズに行えます。大きな窓から差し込む自然光が明るく清潔感のある雰囲気を演出しています。


まとめ

ランドリールームは、洗濯の動線を効率化し、天候や人目を気にせず家事ができる便利な空間です。間取りや設備にこだわることで、暮らしやすさがさらにアップするでしょう。今回ご紹介したポイントや実例を参考に、ご自身のライフスタイルに合った理想のランドリールームを実現してみてはいかがでしょうか。

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