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デザイン・性能・保証に優れた重量木骨の家とは?

インナーバルコニーのある暮らしメリット・デメリット&後悔しないためのポイントを解説!

更新日:2024.12.23 作成日:2024.12.23
インナーバルコニー
インナーバルコニーは、家の内と外をつなぐ中間的な空間として設けられます。屋根と壁に囲まれているため、室内にいるかのような安心感を感じながら、屋外の開放感を満喫できるのが魅力です。今回はインナーバルコニーをテーマに、通常のバルコニーやベランダとの違いや、メリット・デメリット、施工のポイントについてご紹介していきます。


インナーバルコニーとは?


リゾートライクなインナーバルコニー
インナーバルコニーとは、2階以上に設けられた屋根のある半屋外空間のこと。通常のバルコニーは屋根がなく、建物から張り出した形で作られますが、インナーバルコニーは建物の内部に収まる形で設置されます。ベランダにもよく似ていて、屋根がある点が共通していますが、ベランダは通常のバルコニーと同様に建物から張り出した形で作られます。また、多くの場合、インナーバルコニーはベランダよりも広めに設計されます。


インナーバルコニー設置のメリット


天候の影響をうけにくい

軒の深いインナーバルコニー
インナーバルコニーは、天候に左右されにくいというメリットがあります。通常のバルコニーにはない屋根があり、また、ベランダよりもスペースが広く奥行きがあるため、雨風や直射日光を防ぎながら快適に利用できます。雨が降っていても洗濯物が濡れる心配がなく、天気の良い日も紫外線を気にする必要がありません。


開放感のある空間を生む

晩酌を楽しむインナーバルコニー
インナーバルコニーは、開放感を感じられる点もメリットの一つ。外に面した空間であるため、光や風をたっぷりと取り入れることができます。また、リビングの延長上に配置すれば、アウトドアリビングとして利用でき、室内のリビングと一体の大空間を作ることができます。開口部を大きく取れば外と内の境界が曖昧になり、空間全体をより広く見せることができるでしょう。


活用方法が幅広い

プールや楽器が楽しめるインナーバルコニー
インナーバルコニーは多目的に利用しやすく、家族の暮らしを豊かにしてくれます。テーブルや椅子を置けば、開放的な雰囲気の中でティータイムを楽しむことができ、壁で囲まれているため、子どもやペットの安全な遊び場としてもおすすめ。明るく風通しが良いためガーデニングにも適しており、汚れに強いためDIYなどの作業スペースとしても利用できます。


インナーバルコニー設置のデメリット


LDKからつながるインナーバルコニー


固定資産税・建築費用が高くなる 

インナーバルコニーは屋根や壁に囲まれているため、屋内的な空間として延床面積に算入され、固定資産税の対象となります。一方、通常のバルコニーやベランダは屋外空間として扱われるため、固定資産税の対象から外れます。また、インナーバルコニーは屋根や壁、柱などが必要になるため、通常のバルコニーやベランダよりも施工費用が高くなります。防水、排水、断熱といった特殊な工事も必要になるため、その分のコストもかかります。


ほかの部屋が狭く・暗くなる

インナーバルコニーを設けることで、ほかの居住スペースが狭くなってしまう可能性があります。建てられる面積に制限がある場合は特に、インナーバルコニーと居住スペースのバランスに注意して間取りを計画する必要があります。また、居住スペースはインナーバルコニーよりも奥まった場所に作られるため、外からの光が届きにくいというデメリットもあります。対処法としては、天窓や高窓など別方向からの採光で補う方法があります。


定期的なメンテナンスが必要

インナーバルコニーは外部に面した空間であるため、劣化しやすく、汚れやすいというデメリットがあります。また、インナーバルコニーは真下に居住スペースがあり、床の防水層の劣化は雨漏りの原因となるため、特に注意が必要です。少なくとも10〜15年に一度のペースで業者に防水処理を依頼するようにしましょう。また、排水口が詰まらないよう、日頃から定期的に掃除を行いましょう。


インナーバルコニー設置時に気を付けたいポイント


目的に合わせて間取りを計画する

眺望の良いインナーバルコニー
インナーバルコニーを作る際は、目的に合ったプランニングが重要です。インナーバルコニーをどのように使いたいのかビジョンを明確にし、設計段階で施工会社に共有しましょう。例えば、インナーバルコニーを洗濯物干しスペースとして使うなら、ランドリールームから直接アクセスできる動線が便利。アウトドアリビングとする場合は、リビングに隣接して配置し、テーブルセットなどを置けるだけのスペースを設けましょう。


プライバシーを確保する

2階のインナーバルコニー
インナーバルコニーで快適に過ごすためには、プライバシー対策も欠かせません。隣家や通りに面している場合、視線が気になってしまうことがあるため、外壁を高くしたり、フェンスやルーバーを設けたりするなどの対策が必要になります。ただし、プライバシー性を意識しすぎると、せっかくの開放感が損なわれてしまう可能性があります。光を通す素材の目隠しを選んだり、鉢植えやグリーンカーテンで視線を遮ったりするなどの工夫で対処すると良いでしょう。


室内外のデザインを統一する

インナーバルコニーのアウトドアリビング
インナーバルコニーで内と外のつながりを演出するためには、デザインの統一感がポイントとなります。インナーバルコニーと室内に使われる建材の素材や色味を統一したり、床のレベルを合わせてフラットにつながる設計にしたりすることで、空間に一体感と奥行きが生まれます。また、インナーバルコニーに置く家具に関しても、室内のインテリアの雰囲気にマッチするデザインを選ぶことで、まとまりのある空間を作ることができます。


まとめ

インナーバルコニーは、家の中のような、外のような半屋外空間であるからこそ、さまざまな用途に使うことができます。通常のバルコニーやベランダとは一味違う楽しみ方ができるため、暮らしに新たな広がりを生む可能性を感じていただけたのではないでしょうか。今回ご紹介した注意点も踏まえつつ、インナーバルコニーでの豊かな暮らしをぜひ叶えてみてくださいね。

インナーバルコニー 施工例

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