【厳選26選】おしゃれな平屋住宅の外観実例集。スタイル・デザイン別にご紹介!

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住宅街で、ひときわ存在感を持つのが平屋の家です。横にどっしりと構える平屋独特のフォルムは、そのデザインや色、素材選びによって、家の印象を大きく変えることができます。平屋は間取りがシンプルであるがゆえに、建物自体は単調になりがち。そこで、デザインや素材選びに工夫を凝らして、他のお宅とは被らない個性的な平屋の家づくりを楽しんでいる方も多いようです。今回は、おしゃれな外観を作るポイントと、平屋の家づくりで参考にしたい、26の実例をご紹介します。
平屋とは?
平屋とは、階段のない1階建ての住宅を指します。すべての居室がワンフロアにある構造が特徴で、上下階の移動がないので家事動線がスムーズになります。バリアフリーにもしやすい造りで、年齢関係なく安心して住める点も魅力ですね。2階建て住宅よりも間取りの自由度が高く、注文住宅ならではのこだわりを詰め込むことができるので、最近ではデザイン性の高い平屋住宅が人気を集めています。
平屋の外観をおしゃれにする5つのポイント
おしゃれな平屋を実現するには、まず外観のデザインを考えていくことが大切です。ここでは、おしゃれな外観にするためのポイントを5つご紹介します。
外観デザインのテイストを決める
まずは、自分が作りたいデザインのイメージについて、そのテイストや方向性を確認しましょう。家づくりの雑誌を眺めたり、最近はウェブサイトでも簡単に検索が出来ます。重量木骨の家のサイトでも、平屋について豊富な実例をご紹介していますので、ぜひ検索してみてください。あなたにあったイメージやデザインが見つかるはずです。先にイメージが決まっていると、建築会社とのプランの打ち合わせの際にも話がスムーズに進みやすいでしょう。
屋根の形状にこだわる
平屋の外観は、屋根をどうデザインするかによって大きくその印象が変化します。平屋は高さがないぶん、建物全体が視界に収まりやすくなります。外観を決める際は、屋根の形状も含めた家全体のデザインを考える必要があります。
切妻屋根
切妻屋根は、いわゆる三角屋根と呼ばれる形状の屋根です。シンプルでよく使われているデザインで、施工コストも比較的安価な傾向があります。屋根が家の形に対して、二面のみに施工されるので、ロフトを設置する時にも高さを作りやすい形状と言えるでしょう。軒の出が少ない面ができてしまうため、外壁が日光や風雨にさらされて傷みやすいという注意点もあります。
寄棟屋根
寄棟屋根は、四面ある屋根面が最頂部に向かって集まってくる形をしています。四角錐の形のものが、建物の上に被っているとイメージして頂くと分かりやすいでしょう。このデザインの屋根は、建物全体に軒を出せるので、外壁を日光や風雨から守りやすいというメリットがあります。建物の形状が複雑になると屋根と屋根が谷状になる事もあります。その場合は、その接続部分から水漏れしないように、施工には注意が必要です。
陸屋根
陸屋根は屋根の勾配がほとんどない、フラットな形状の屋根です。フラット屋根にするメリットとしては、ルーフバルコニーとして使う事ができるという点があげられます。屋上菜園や屋上緑化にも適しています。また外観デザインとしても、四角い箱型の形状なので、モダンなデザインが好みの人に向いているでしょう。
片流れ屋根
片流れ屋根は、1枚の板状のものを片側だけに角度を付けて、滑り台のような形状で取り付けたものだと考えると分かりやすいでしょう。デザイン的にもシャープなイメージですので、スッキリとした雰囲気が好きな人に向いています。片流れ屋根も切妻屋根と同様に軒が出せない部分があるので、外壁等のメンテナンスには注意が必要です。
デザインイメージに合わせて色と素材を選ぶ
平屋の外観をおしゃれにするポイントの2つ目は、作りたいイメージが固まったらそれに合わせて、色と素材を選んでいくことです。例えば屋根でいうとその素材は豊富にあり、瓦と一口にいっても昔ながらのものから洋瓦と呼ばれるモダンな印象のものまで幅広くあります。また、ガルバリウム鋼板のような金属屋根は、スタイリッシュなスタイルが好きな人に合うでしょう。それぞれの素材は、色や形状も豊富にあるのでカラーシミュレーションをして決めるといいでしょう。
窓の大きさやレイアウトを工夫する
外観のイメージを左右するものとしては、窓にも大きな役割があります。窓の大きさや窓枠の色、さらに窓をどこに配置するかによっても、外観のイメージは大きく変わります。また、使い勝手と外観のイメージ、さらにプライバシーの確保などもバランスよく考える必要があります。大開口を設置して、明るい空間を作りたいと思っても道路面に大きな窓があると、外部からの視線が気になってなかなか窓を開放することができないという事にもなりかねません。
ウッドデッキをつくる
家の外観は、家だけで完成するとも言い切れません。例えば、室内と庭を繋ぐ緩衝地帯としてのウッドデッキ。木が醸し出す、温かみのあるデザインは、道行く人も思わず目をとめる魅力あるものになるでしょう。設置する際は、ウッドデッキの色味や大きさ、手摺の有無、庭の大きさとのバランスなどを考えましょう。また、オーニングやアウトドアファニチャーなどとも合わせると、より住む人の個性が出ます。ウッドデッキは外部空間になりますので、冬の寒い時期や夏の暑い時期、または虫などの対策も考えておきましょう。
おしゃれな平屋をつくる時の注意点
採光・通風を確保する
平屋は周囲の建物に比べるとどうしても低くなってしまうので、採光や通風の確保には工夫が必要です。外観デザインも考えながらそれらの機能を確保するためには、天窓を設置して採光を確保したり、片流れ屋根で建物の高さを確保するなど、高低差を利用した風の流れを作るという対策も有効でしょう。また、通風や採光というと、リビングを中心に考えてしまいがちですが、個室やトイレを含む水回り、納戸など、用途によって採光や通風の必要な基準があるので注意しましょう。
防犯・プライバシー対策を考える
平屋の外観をおしゃれにするために、デザインにこだわるのはもちろん重要ですが、開放的に作り過ぎて防犯やプライバシーの面で不足があるようでは問題です。おしゃれな外観としてガラスの大開口は魅力的ですが、防犯対策としてシャッターボックスを採用するなどの工夫が必要です。また、プライバシー確保の為には、間取りを決める段階から開口部と周囲の状況のバランスを考えた配置を計画するようにしましょう。
平屋をおしゃれに魅せる外構づくりのコツ
平屋の外観をおしゃれにするポイントは、外構も含めてトータルに考えることが必要となります。まずは次の2つの点に絞って考えてみましょう。
建物とのトータルデザインを考える
平屋は建物の高さがあまりないので、建物だけでデザインを考えるより、玄関へ続くアプローチも含めたトータルでのデザインを考えてみましょう。作りたいデザインのイメージができたら、アプローチに敷き込む素材は、デザインに合わせて石や木材またはモルタル仕上げなど幅広い選択肢の中から選ぶことができます。また、シンボルツリーもデザインに合わせて広葉樹や針葉樹、実がなるものや花が咲くもの、低木や高木など様々な種類があり、選ぶ樹種によって雰囲気も変わります。
庭デザインもぬかりなく
平屋を建てる際は、庭のデザインによっても全体の外観のイメージは変わってきます。平屋は、全ての部屋が地面に近い場所に位置しています。庭にダイレクトに出られるように計画すれば、家庭菜園やガーデニングなどを楽しむ、豊かな平屋ライフが送れるでしょう。また、ウッドデッキを配置することによって、室内だけではなくアウトドアリビングとしてプラスアルファの空間を作ることもできます。
おしゃれな平屋のスタイル別実例
重量木骨の家のサイトでは、おしゃれな外観を持つ平屋の事例が豊富にあります。外観だけでなく、間取りや内装もぜひ参考にしてください。ここでは、その中から厳選して26選をご紹介しますが、その他にもあなたにピッタリの平屋を是非探してみてください。
シンプルスタイルの平屋
王道人気の箱型シンプルスタイルの平屋。平屋ならではの直線的なデザインで、外向きの窓を極力避けた外観は無駄のないスッキリとした印象です。無機質ながらも、グレイッシュカラーの差し色が奥行きを生みだし、細やかなこだわりにセンスが光ります。建物と外構のバランスも心地よく、計算されつくされたシンプルさを感じますね。
L字型の平屋に、ひと部屋だけが二階部分としてちょこんと乗った、まるで船のようなユニークなデザインが印象的です。エッジの効いたフォルムや、タイル状で表情のある外壁、小さなスクエア窓など、各所に遊び心が垣間見えます。開口部をできるだけコンパクトにすることで、解放的でフルオープンな外構を実現しています。
モダンスタイルの平屋
ベージュとグレーの組み合わせはシンプルモダンな平屋住宅にもおすすめのカラー。デッキに設けた木製の目隠しがよいアクセントになっている平屋です。機能性も重視したこちらの平屋住宅は、右側のリビングスペースのみ天井を高くし、上部に明り取りの窓を設置。通風もしっかり考慮したパッシブデザインになっています。
大きなガレージが印象的な、シンプルモダンな平屋住宅。右側の白い建物部分は、天井高のリビングスペースになっていて、二階に見える部分はロフトスペース。平屋ではありながら、上下にも行き来ができる間取りです。シンプルモダンの家では定番の白とグレーの組み合わせに、車のオレンジ色や植栽のグリーンなどの差し色がアクセントとなっています。
和モダンスタイルの平屋
高台の広い敷地にどっしりと構えられたこちらの平屋住宅は、高基礎を採用することで、ぐっと視線をあげ、室内からの眺望が存分に楽しめます。二階建て住宅ではなかなか見られない朱色の外壁も、平屋だからこそ取り入れられる色。特徴的な色合いもグレーとバランスよく組み合わせることで、和モダンな雰囲気に仕上げています。
「和」の趣と現代的デザインが絶妙にマッチした、これぞ「和モダン」スタイル。どっしりとした重厚感の中にも抜け感のある軽やかさが調和し、優雅でありながら洗練された印象です。広大な土地に負けない存在感のある造りで、長くせり出した軒による陰影が趣を追加しています。
ナチュラルスタイルの平屋
大自然の中に建つ平屋なら、景色に溶け込む木の外観がお似合い。庇が大きく張り出し、広々としたデッキが特徴的なこちらのお宅は、全体的にゆったりとした雰囲気に仕上がり、周囲の自然とも調和しています。木の外壁は年月とともに変化を楽しむことができ、家族とともに成長していく家となるでしょう。
緩やかな勾配を持たせた屋根のフォルムも特徴的ですが、何と言っても、木の質感に目を奪われる平屋の家。外壁に貼られているのは、杉板の表面を焼いて炭化させた灰黒色の焼杉板です。ナチュラルな木の色合いよりも、断然クールな雰囲気があり、独特の個性が光ります。また、見えない部分にはメンテナンスフリーのガルバリウム鋼板を使用するなど、長く愛用するための工夫もしっかり考えられています。
アメリカンスタイルの平屋
アメリカンスタイルの平屋は、外観に個性と温かみを感じられる人気の住宅デザイン。爽やかなブルー×ホワイトの配色やラップサイディングの外壁が、アメリカ西海岸を想わせます。大きな切妻屋根や水平ラインを強調する軒、軒下のテラスは、まさにアメリカのサーファーズハウスのよう。家の前に広がる庭では、家族や友人たちとBBQなどを楽しめますね。
こちらは、まるで映画のワンシーンのような、どこか懐かしさや温かみを感じるアメリカンカントリーの平屋です。ホワイトの外壁にグリーンが映え、玄関ドアや階段などに絶妙に配置されたウッド、家前に広がる石畳がアメリカの田舎町を想わせます。外観中央に設けられた天窓が、ポップな可愛らしさを追加しています。
おしゃれな平屋のデザイン別実例
平屋ならではの屋根形状にこだわったデザイン
濃いグレーの外観は、あえて塗り壁にすることで質感を重視し、木の素材との相性も抜群。木で作られた外部収納がよいアクセントになっているなど、機能性とデザイン性を兼ね備えています。平屋住宅では珍しい切妻屋根ですが、勾配を小さくすることで実現。勾配天井とは違った、やわらかな印象になります。
広々とした敷地に、羽を広げるようにダイナミックに建てられた平屋の家。青く広がる空との調和も抜群なこちらの平屋は、大きな屋根とゆったりと張り出した庇が、ひと際目を引きます。建物のちょうど真ん中に設置されたストーブを中心に左右対称になっているデザインは秀逸。ワンフロアの平屋の場合、共有ルームなどを間取りの中心に組むことで、パブリックスペースとプライベートスペースを分けることができます。
シンプルでスタイリッシュな外観デザイン。フラットな陸屋根が箱型平屋の美しいラインを際立たせています。シンプルな中にも窓や門扉にはデザイン性のあるものを選び、所々に追加した遊び心が程よいアクセントとなっています。グレー×ブラックでまとめた外観と、バランスよく配置された植栽の艶やかな緑が、通りゆく人の目を奪う絶妙なコントラストを生みだしています。
敷地を目一杯活用し、横に広がった大きな片流れ屋根が印象的。リビングルームからの大きな開口部やその前に設けられたデッキからは、豊かな田園風景が楽しめそうです。テイストの異なる外壁を組み合わせて、一方はパブリックスペースに、もう一方はプライベートスペースを集約。平屋だからこそ実現できた間取りや外観デザインになっています。
外壁カラーで魅せる平屋デザイン
白い壁は周囲の景観とも調和しやすく、洗練された印象を与えます。白い壁に、大きさや形の異なる窓が散りばめられたデザインが個性的なこちらの平屋住宅は、傾斜のある敷地に建てられていて、屋内はなんと7ステップで構成されているとのこと。横長の間取りに、中央にデッキのテラスを設けることで、プライベートな空間とパブリックな空間を自然な形で区切っています。
黒い箱型のデザインに、ところどころに白をプラスし、直線的でメリハリのある外観デザインの平屋住宅。リビングダイニングの開口部はダイナミックに取っていますが、前の庭に背の高い植栽を配置することで、外の通りからの視線を上手に遮っています。平屋の家は、高さがない分、植栽とのバランスも考えてデザインするのがおすすめです。
深い軒や庇が印象的なデザインの平屋
こちらの平屋は、水平に伸びた軒先がシャープな印象のデザイン。深い軒は平屋特有の重厚感を強調していますが、外壁と同じホワイトにしたことで圧迫感を感じさせません。玄関アプローチを覆う深さにしたことで、雨の日でも車から濡れずに家の中に入れるという利点も。おしゃれでありながらも実用性も伴う、計算され尽くされた美しい佇まいです。
夏と冬の太陽の高さを計算して設計されたという、大きな庇のあるこちらの平屋住宅。ゆとりのある敷地の使い方と落ち着いたデザインで、幅広い年代のご家族に好まれそうです。内側に引き込んだウッドデッキにすることで、外の通りからの視線にも配慮。白い外壁に一部分だけ木を取り入れることで、メリハリのある印象になっています。
中庭・テラスのある優雅な平屋
リゾートのような暮らしを実現した、テラス付きの平屋住宅です。健康を大切にし、趣味や旅行を楽しみながら、住まいでも快適に過ごしたいという住まい手の思いを形にしました。広々としたテラスにはリクライニングチェアとテーブルが置かれ、自然の光と風を感じながら贅沢なひとときを楽しめます。開放感あるLDKと緩やかにつながる外部空間が魅力の住宅です。
内側に開かれた設計が印象的な、コの字型の平屋です。中庭を囲むことでプライバシーと開放感を確保しました。植栽やモルタル、鉄などの異素材をバランスよく配置し、デザイン性と快適さを兼ね備えた空間に仕上がっています。光と風を上手に取り入れて、四季折々の自然の移ろいを感じながら穏やかに暮らすことができる住まいですね。
ガレージが目を惹くかっこいい平屋
片流れ屋根を上手に美しく組み合わせた、おしゃれな平屋。バランスよくデザインした異素材が、モダンかつスタイリッシュな外観を演出しています。幅広くとったビルトインガレージはシャッターの材質にもこだわり、目立ちすぎず上品なアクセントに仕上げました。建物中央には各居室と繋がる中庭もあり、暮らしと趣味を両立させる理想的な設計といえるでしょう。
こちらの平屋は、広い敷地を存分に活かしてV字型にデザインされています。ユニークな塀がひと際目を引きますが、家族のプライバシーを守る目隠しにもなっています。塀の内側はリビングに面した中庭になっており、家の中に光が差し込む開放的な空間です。ビルトインガレージからは雨に濡れずに出入りができ、デザイン性と実用性を兼ね備えた、まさに“かっこいい”家といえますね。
遊び心のあるユニークデザインの平屋
こちらは、足を止めて眺めたくなるような印象的なデザインの平屋ですね。一般的な整った配置をあえて崩し、敷地に対して斜めに配置しました。それにより生まれた余白スペースは、アプローチや植栽・家庭菜園スペースとして活用しています。整形地に「整形の家」という概念を取っ払った多角形型の住宅は、家中どの場所も変化に富み、自由な心地よさを感じられます。
極限まで無駄を削ぎ落としたミニマムでスタイリッシュな平屋。家そのものがまるで現代アートのような凛とした佇まいが魅力的です。この外観からは想像できませんが、全体は木造となっており、外壁にモルタル仕上げを採用することで静謐さをたたえた独特な個性を持つ外観を実現しています。
モデルハウスのようなハイセンスな平屋
大開口からテラスや庭を通して街とゆるやかにつながる、現代的な平屋住宅です。オープンな雰囲気でありながらも、植栽でさりげなく区切ることで、プライベートな暮らしの範囲も大切にした造りになっています。石張りの外壁やインテリアが重厚感を演出し、まさにモデルハウスのような高いデザイン性を実現した住まいですね。
こちらは、大開口の窓と深い軒が上品で優雅な印象の平屋です。軒天と左右の壁に施した板張りがアクセントとなっており、ホワイトの外壁と芝のグリーンが木目を美しく際立たせた外観デザインです。テラスはレッドシダーの天井とタイルの床で室内と繋げており、内と外に統一感を持たせた開放的なアウトドアリビングとして仕上げました。
まとめ
工夫次第でさまざまな趣を楽しめる平屋は、こだわりのマイホームをつくるのに最適な選択と言えそうです。平屋住宅らしいフォルムや色選び、遊び心のあるデザインなどを取り入れると、街中でも目を引く存在感のある家になるでしょう。実際に建てられたお宅を参考に、世界に一つだけの平屋住宅にしてみてはいかがでしょうか。