2016
4
Aug

家のデザインについて、 理想の家づくりのためのコラム

【実例紹介】ビルトインガレージを建てる時、見るべき重要な6つのポイント

生活の足として使っている方、また車を心置きなく楽しみたい方にとって、車は家族です。そのような方が、ライフスタイルの一部として採用しているデザインのなかに「ビルトインガレージ」があります。1階部分にガレージを取り込んだ家は便利で楽しく、この上ない豊かさを感じさせてくれるものです。車と共に暮らすビルトインガレージはどのようにつくるのでしょうか。メリットとデメリット、その解消法や考え方をご説明します。

 

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1.ビルトインガレージは「家族と車を近づける工夫」

家の1階部分にガレージを取り込んだものをビルトインガレージ(もしくはインナーガレージ)といいます。1階部分の居住スペースが狭くはなる面は否めませんが、車の欠かせない生活を送るには、とても便利なものです。

1-1.【実用的】何かのときにすぐに車を出せる

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電車やバスの便がよい土地であっても車を取得・維持したいご家庭は、子育て中ないしは介護中ということも多いはずです。そのようなご家族にとって、車は欠かすことのできない生活の足です。市街地で駐車場を探しても家のそばには見つからないことも珍しくありません。このようなときにビルトインガレージが活躍します。家と車の距離が近く、雨にも濡れずに乗り込むことができますのでとっさのときに心強いものです。

1-2.【趣味の面でも】愛車の手入れも楽しく、眺めていられるスペース

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少しでも空き時間ができたら手をかけたい、できれば家の中からでも眺めていたいという熱烈な車マニアの方にとっても、ビルトインガレージは憧れではないでしょうか。車のメンテナンスには、それ相応の道具も必要ですし、それらを置いておくスペースが必要です。また、実際に車を走らせるとき以外は屋内に入れておくことができるので、車が傷つきにくい・いたずらされないといったメリットもあります。いつも車を眺めたいという願いがあれば、リビングやダイニングとビルトインガレージを大きなガラスで仕切る空間デザインもよいものです。

1-3.【税金免除】延べ床面積から除外できる

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車庫やカーポートといった形状で、住居スペースと別の棟になるときでも「屋根」があれば延べ床面積に含めて計算します。一方、ビルトインガレージの占める面積が延べ床面積の5分の1未満であれば、床面積へ加えられることがありません。これを「容積率の緩和措置」といいます。これは、固定資産税を安くし、家を維持するためのランニングコストを低減させる効果があります。自治体により評価方法が異なりますので、ビルトインガレージに通じた建築士や工務店に相談してください。

2.ビルトインガレージの注意すべきデメリット6つとその解消法は?

生活の足をより便利にし、そして趣味の車を楽しむ方法としてとてもうれしいビルトインガレージですが、そのデメリットは何でしょうか。デメリットとそれらへの対応策を解説します。

2-1.【音】騒音への対策が必要―家の内部に車を入れることで生じる音

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家の一部にガレージを取り込むビルトインガレージは、車の騒音も抱え込んでしまいます。早朝や深夜に車を出し入れする場合、家族の睡眠を邪魔してしまうことが考えられます。暖機運転が必要な冬場は音の問題がさらに大きくなるでしょう。特にガレージと隣接する部屋が、寝室やリビングなど「静けさ」が必要な場所であるのなら、慎重に検討をしなければなりません。

2-2.【排ガス】エンジンを回す場所だから―換気扇などの設備を

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家の内部に車を招きいれるビルトインガレージは、音の問題だけでなく排ガスの問題も生みます。また、ご自分でオイル交換や塗装をなさるような場合は、健康のためにも積極的に換気をしなければなりません。ビルトインガレージの使い方次第ではありますが、常に自然換気ができるような計画や大型の換気扇、ガレージ内部についてしまう汚れを除去するため洗いやすい塗装にするなどの工夫が必要です。

2-3.【暗さ】ケガや事故を防ぐために―明かり取り用窓や照明が必要

暗い場所で人やモノを乗せたり降ろしたりするとき、転倒やつまずきによるケガが発生しがちです。また何かを落としたときに見つけにくいこともあります。このようなことを防止するために、明かり取り用の窓や照明が必要です。ビルトインガレージで車の手入れをしたい方は、天井からの照明だけでなく、手元の作業灯も必要です。家の内部にあるガレージという安心感はありますが、暗さを解消する必要のある場所でもあるのです。

2-4.【セキュリティ】死角のできる場所―シャッターの設置を

車が出入りできる通り沿いにありながら、暗くなりがちなビルトインガレージは「死角」を生んでしまいます。車やタイヤ、道具類をしまっておくスペースであるだけに、セキュリティ面の配慮をしたいものです。特にリビングへ直接出入りできるつくりにしたときは、外部からの人の侵入を防ぎ家族の安全を確保しなければなりません。シャッター等をつけることをオススメします。

2-5.【間取り】車が1階に“住む”から―家族の暮らし方もしっかり考える

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車を自宅内に乗り入れるビルトインガレージは、その分1階の居住スペースを削らざるを得ない側面も持ち合わせています。例えばガレージに隣接する居室はリビング・ダイニング、そしてバスルームやトイレなどの水周りのみに限定し、2階に寝室を、といった工夫が必要です。もちろん土地をある程度確保できるならばこの限りではありませんが、音の問題があると判断したのであれば、寝室の位置に配慮した方が良いでしょう。

間取りと同時に考えたいのが、車の出入りのしやすさです。車のサイズぴったりに作ってしまえば車庫入れがむずかしくなってしまいますし、道路との関係によっては小回りの効く車種しか受け入れられないガレージになってしまいます。入庫後の乗り降りや軽作業をも考えれば、余裕をもった広さを確保しなければなりません。

2-6.【コスト】ビルトインガレージのある家はコストがかかる―駐車場費用で相殺

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壁のない一室を作るとなれば、その部分は耐力が弱くなってしまいます。大きな開口部をしっかりと作らなければ耐震性の面で劣る家となります。構造上、気をつかわなければならないところです。さらに上記のような設備を設けるとなるとコストが上がってしまうことは致し方ありません。しかしながら、駐車場を借り続けることで必要となる固定費を削減することで相殺できることも明確です。これから家を建てようとする場所の駐車場料金が例えば月3万円ならば、単純計算で年間36万円、10年で360万円、30年ならば1,080万円削減することができます。しかも、常に車がすぐに出せる状態なのです。これはコストを上回るメリットではないでしょうか。

【施工例紹介】地震に強いだけでなく、車複数台分の広がりを確保できる家をご覧ください!

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「作り方」にコツの必要なビルトインガレージ。車と共に住むためには上記のような工夫が必要です。なかでも、一番大切なのは、開口部の強度を確保すること。ご家族の安全を守ることができます。あとは暮らし方(間取り)をじっくり考えること、ビルトインガレージに「ありがち」なことを解消すればよいのです。

一番大切な強度を得たうえで、自由にのびのびとつくられた「ビルトインガレージのある家」の実績を覗いてみてください。SE構法で建てられているため、耐震性の高いビルトインガレージハウスを実現しています。

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