リビング階段にはスケルトン階段がおすすめ?吹き抜けにすべき?間取りの注意点は?
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近年、「リビング階段」が注目を浴びています。それは、必ずリビングを通らないと自室へいけないので、家族の接触時間が増え、特にお子さんの様子が自然とうかがえる面にメリットを見出している方が増えているからです。
とはいえ、階段は意外と多くの面積を要するパーツです。今回はリビング階段におすすめしたい階段の種類や、間取りで気をつけること、メリットとデメリットについて詳しくご説明します。
今回の記事をお読み頂ければ、リビング階段を選択すべきか、リビング階段採用を決めたときどこに気をつければよいのかが明確にお解かりいただけるはずです。
1.リビング階段におすすめの階段
リビング階段は、文字通りリビング内にある階段のことです。階段を設ける分、階段の圧迫感でリビングが狭く感じたり、暗さが目立ったりすることがあります。
これを避けるため、階段選びもとても重要です。
リビング階段なら、「スケルトン階段」がおすすめです。では、このスケルトン階段のメリット/デメリット、注意点について考えてみましょう。
1-1.スケルトン階段とは? スケルトン階段のメリットは?
まず、スケルトン階段について理解してください。スケルトン階段とは、踏み板とそれを支える骨組みだけで構成されています。段と段の間の板(蹴込み板)がないのが特徴で、別名「オープン階段」「シースルー階段」とも呼ばれます。
1-2.スケルトン階段のメリット
スケルトン階段は、その「つくり」により、以下の3つの特徴があります。
1-2-1.圧迫感がない
スケルトン階段のメリットのひとつは、圧迫感のなさでしょう。スケルトン階段の構造は、段板も薄く、柱や手摺も細く作られていることが多いので、空間に馴染みやすいといえます。蹴込み板のない構造なので、室内に落とす影の量も減ります。これによって圧迫感を抑えて、開放的な空間が実現します。
1-2-2.室内に入り込む光を遮らない
スケルトン階段の構造上、薄い段板や細い柱で構成されているので、室内に入り込んだ光を階段によって遮らず、階段の奥の空間まで届けることができます。また、その部材の細さから階段自体の存在感を薄くし、住空間がより広く感じることができるとも言えるでしょう。
1-2-3.空気の循環の邪魔をしない
スケルトン階段のメリットに「空気の循環の邪魔をしない」という事もあります。それは部材同士の隙間が多い、空気が自由に流れやすい構造を持っているからです。従来の階段よりも開かれたデザインであることで、室内の空気が階段周辺で溜まることなく、効果的な空気の循環が確保されます。
1-3.スケルトン階段のデメリット
スケルトン階段のデメリットは、
・蹴込み板がないので、誤って深く踏み込んだときにスネ等をケガをしてしまう可能性
・同じく蹴込み板がないことで、隙間から幼児が落下してしまう可能性
・光や空気のとおりを確保するため、階段下に収納スペースがつくりづらい
・強度を確保するため、使用できる材料が限られコストが高くつく
などです。
1-4.スケルトン階段にするときの注意点
上記のデメリットをカバーするため、次のような点に留意しながらスケルトン階段の作り方を考えてください。
・ケガや転落を防ぐため、踏み面(ふみづら/階段を昇るとき足を乗せる面のこと)を深く取る
・可能なら段差を浅くする
・デザイン面では少々妥協し、手すりを必ずつける
・デッドスペースを少なくしたいときは、折り返し階段やらせん階段を検討
→【実例紹介】注文住宅での階段の配置時の間取りと種類別メリット・デメリット
階段は、毎日何度も使う生活に欠かせない箇所です。また生活に必要な家具類を入れる搬入路ともなりますので、スタイルだけでなく、安全性の確保もしっかり考えたいものです。
1-5.スケルトン階段の費用の目安は?
費用について詳細な価格は見積もりが必要ですが、安いもので30万円から、ディテールまでこだわったものになると100万円以上というのが一般的な相場のようです。その幅は、かなり広いと感じますね。
価格を左右する要因の一つとなるのが、材質です。スチールやガラスなどを、既製品のまま使用すれば価格を抑えることができますが、デザインにこだわってオーダーメイドにするとなると、当然費用は上がってしまいます。
価格とデザインのバランスを考えつつ、納得のいくスケルトン階段を作りたいですね。
2.スケルトン階段を取り入れる際の間取りのポイント
スケルトン階段を自宅に取り入れたいと思ったら、いくつか考えておくべきポイントがあります。次の3つのポイントについて、自分たちの暮らし方に合っているかを確認し、自宅に取り入れられるか考えてみましょう。
2-1.LDK全体のバランスを考えながらデザインを決める
スケルトン階段を取り入れる際に、デザイン面で注意するポイントは何でしょうか。LDKの中で、階段をデザインのアクセントとして目立たせたいのか、もしくはインテリアの一部として空間に馴染ませたいのかをまず考えるといいでしょう。
それによって、階段に使う部材や色も決まってきますし、デザインについても同様のことが言えます。また、インテリアに合わせたいと考えるのであれば、先にLDKのインテリアについても考えておく必要がありますね。
2-2.将来を見通して設置場所を検討する
階段を設置する場所を決めるのも、大切なポイントです。リビング内に階段を設置するとなると、家族とのコミュニケーションが取りやすくなる一方で、来客時にも家族の移動が見えてしまうことになります。
逆に、階段スペースとして独立した場所にスケルトン階段を設置する場合は、デザイン性の高いスケルトン階段を、家に取り入れる意味があるのかどうかも、考え直す必要があるかもしれません。
普段の家族の生活スタイルを振り返り、将来的にライフスタイルが変化したときに対応できるかどうかも含めて、設置場所を考えましょう。
2-3.落下防止などの安全対策も忘れずに
スケルトン階段は、部材が薄く細いため、部材同士の隙間が大きいというのが特徴です。うっかりしていると、その隙間から物を落したり、人が滑り出る可能性もゼロではありません。
大人であれば、気を付けて上り下りをすれば問題はありませんが、家族の中に小さな子供や年配者が居た場合は、安全対策を講じる必要があるでしょう。
細い格子の手摺や段板同士の隙間の安全策としては、ネットや透明の板を取り付けるというものがあります。また、階段自体にアクセスできなくするという方法もあるでしょう。
3.リビング階段は吹き抜けにすべき?
先に触れたとおり、吹き抜けとリビング階段とは、とても相性がよいものです。たとえリビングに割ける面積が狭くとも、「広いリビング」として感じさせる方法としても活用されます。
特に狭小住宅の場合、思いの外スペースを取る階段をリビングに内包することで、敷地を有効利用することができます。特に上に挙げたようなスケルトン階段であれば圧迫感もありませんし、階段下をテレビスペースやデスクスペースにすれば、生活に必要な家具を減らすことができ、狭くとも広く感じられるリビングが出来上がります。
しかしながら、「リビング階段は吹き抜けにすべきかどうか」は敷地の広さなど各種条件により考え方は変わるでしょう。
リビング階段と吹き抜け、それぞれにメリットを見出せるのであれば、このふたつの組み合わせも検討してみてください。このときは、家の断熱性能を上げると共に、しっかりとした空調計画を立てることも重要です。
4.吹き抜けにする場合のメリット
吹き抜けは、太陽の角度が低くなる冬場でも、近隣の家が近く太陽光が2階部分にしか入らないときにも、明るさ確保のために有効なつくりです。こうして得た太陽光をムダにせず、明るく開放的なスペースにするために、吹き抜けは大きなメリットをもたらしてくれます。
吹き抜けと同時に、スケルトン階段はこれら採光や風通しの面でも「大きな役割」を果たしてくれますので、積極的に考えてみたいものです。
4-1.リビング階段で開放感のあるLDKに
リビング内に階段と吹き抜けがあることで、階段はただの移動手段としての階段ではなく、空間として1階でもあり、2階でもあるという広がりを感じる緩衝地帯の役割を担ってくれます。また、吹き抜けとセットになっていることでリビングに居ても、上階に居ても、階段を上り下りしていても、いつでも開放感が味わえる効果があります。
4-2.家族のコミュニケーションが増える
リビング内に階段があるということは、上下階の移動に必ず階段を通るという事です。外から帰って来た家族が必ず一度はリビング内に入ることになりますので、いつも「お帰り」や「ただいま」、「行ってきます」「いってらっしゃい」と言ったコミュニケーションが取りやすくなりますね。
また家族が家の中に居る時にでもリビング階段と吹き抜けという組み合わせで上階に居る家族にも声が届きやすいので気軽にコミュニケーションが取れます。
4-3.スキップフロアをワークスペースに活用できる
リビング内に階段を作ることで階段が上下階の空間と一体化出来ることはお伝えしましたが、その階段の踊り場にもう少し余裕のあるスペースを作ったら、そこはスキップフロアとしてリビングとも上階とも階段とも、そして吹き抜けとも一体感のあるまったく別の用途として使える空間が出来上がります。
空間としては一体感がありながらも床のレベル差があることで、気分を変えて一人だけで過ごすことも出来ますし、そうでありながらも他の家族の雰囲気は感じることが出来る安心感のあるスペースと言えます。
5.吹き抜けにする場合のデメリットと対策
当然、吹き抜けとリビング階段の組み合わせはデメリットもありますが、もちろん対策もあります。デメリットを抑える工夫をして、メリットの部分も考えて総合的に判断するのが良いでしょう。ではその代表的なデメリットと対策についてみてみましょう。
5-1.空調管理が難しいので、気密性や断熱性の高い設計に
吹き抜けにすることで2層分の大空間が出来上がります。夏や冬のエアコン効率を考えて、このリビング吹き抜けに躊躇している方もいらっしゃるかもしれません。しかしこれにも対策はあります。
まず、大前提として家自体の気密性や断熱性を上げる事。これにより家全体の空調効率が上がり、家のどこに居ても快適な温熱環境を享受することが可能になります。
また天井にファンを付けて空気を撹拌して、家の中の暖かい部分と冷たい部分の差をなくし、均一な状態に近づけるも出来ます。夏は暑い空気が上階に溜まりやすいですが、吹き抜け上部に窓を作ることで熱い空気を外に逃がし、家の中に空気の流れを作ることも出来ます。
さらに、暖かい空気が溜まることを逆に利用して室内の洗濯物干しスペースを作ったりすることでデメリットをメリットに変えることも出来ますね。
5-2.視線や音が気になる場合は、レイアウトや仕切りで工夫する
吹き抜けのデメリットとしては、大空間を通して音や匂い、また視界が広がり過ぎること等もあります。みんなが一か所に集まっている時はいいのですが、夜や朝の寝る時間や起きる時間が微妙にずれる時は特に気になるかもしれません。
そんな時の対策として、吹き抜け上部に間仕切り壁を作るという事があります。2階にはだいたい個室を作ることが多いので、個室に通じる廊下などに一旦扉を付けたり、可動間仕切りであれば自分で用途に応じて開け閉めも出来ます。
また、例えばレイアウトにおいても収納などを吹き抜け側に持ってくれば多少の生活音も収納部分のスペースが吸収してくれて、部屋で過ごす人にとっては音が気になりにくくなるというように、工夫できることもあります。
6.吹き抜けにしない場合のメリット/デメリット
吹き抜けリビングでなくても、リビング階段の設置は可能です。
・1階リビングの天井の一部に穴を開け、そこを通過するように階段を設置する
このようなイメージで捉えていただければと思います。この場合のメリットは、生活音や調理のにおいなどを2階にダイレクトに伝わらないようにしつつ、リビング階段の良さ(家族が顔を合わせるなど)を取り入れられる点です。
しかしながら、やはりデメリットもあります。ここでもまた、空調の問題が浮かび上がります。吹き抜けほど大きくはありませんが、やはり温めた空気が階段を伝って2階に上がっていくという事は否めません。
このような問題を解消するために、階段部分とリビング部分を仕切るようにガラスやアクリルで壁を設けて仕切り、階段への入り口を同じくガラスやアクリルの引き戸で開け閉めするという方法を採用できるかもしれません。
この方法ならば、リビング内に階段を設けながらも、空調の問題に対応することができるでしょう。
7.リビング階段の間取りの注意点
リビング階段の採用を決める前に、いま一度「リビング階段のある生活」をイメージしてみてください。
お子さんが大きくなり、プライバシーを求めるようになったときはいかがでしょう。また、ご家族のどなたかがご友人を連れてきたときのため常にリビングを美しく保たなければならないとしたらどうでしょう。
はいはいができるようになったお子さんや、やっと歩くようになったお子さんが、階段に近づき、転落するようなことはないでしょうか。
特に注意したいのが、間取り、つまり生活動線です。リビング階段そばにトイレやバスルームがあれば、思春期のお子さんが使いにくいだけでなく、お客様がきたときに「ちょっとトイレを……」と言い出しにくくなってしまうかもしれません。
将来、ご両親との同居を見込んでいるとき、1階に設けるであろう親御さんの寝室に夜間の物音が響き、「眠れない」という状況が生まれないかどうかも考えておかなければならないかもしれません。
確かにリビング階段は魅力的かもしれません。しかしながら、「今現在考えられる生活動線」、から「将来の生活のあり方」までも含んで検討しましょう。一度つくってしまった階段は、「不便だったから」などの理由で場所を変えるのはとても困難です。
7-1.リビング階段のメリット
リビング階段は、「明るい」「風通しが良い」という点で、従来型の階段に比べメリットがあります。
具体的には、
・スケルトン階段とくみあわせれば、部屋の奥にまで自然光が入って心地よい
・狭小住宅を検討している場合、廊下をつくらずに済み効率的な間取りを検討できる
・階段特有の閉塞感が無いため、視覚的に少し広く見える
などが挙げられます。
7-2.リビング階段のデメリット
これまでにも触れてきたように、リビング階段にはいくつかのデメリットがあります。それを生活シーンレベルで整理すると、
・お子さまが、食事時間や夜遅くにお友達を連れてきて、リビングでゆっくりテレビも見ていられない
・お子さま(きょうだい)が異性の場合、思春期に差し掛かると、リビングからそれぞれの友人の出入りが見えるので嫌がる
・ゆっくりしたい時に、いつ誰が来るかわからないので掃除や身だしなみにまで気を遣わなければならない
・お子さまのお友達と親御さんのお友達の来客が重なったとき、お互いに気まずい
など、「くつろぎにくさ」「暮らしにくさ」が発生するかもしれません。
確かに従来の階段(玄関から廊下と階段が見えるつくり)と比較すると、それらのスペースを“排除”できる代わりに、違った悩みが発生する可能性があることを理解して、リビング階段にするか、従来型階段にするかを検討しなければなりません。
リビングは、ご家族やお客様がくつろぐための大切な場所ですので、その側面からもしっかりと考えてみてください。
8.伸びやかな空間を実現したリビング階段の実例
8-1.リビング階段のスキップフロアから別の風景を楽しむ
上階と吹き抜けリビングをつなぐストリップ階段は、途中でスキップフロアにアクセスしています。このフロアにもソファを配しており、ここに座ると吹抜け上部に設けた大開口からの眺めが抜群に見えるそうです。
風景と言うのはその視線の高さによって、全く違った印象に見えることもあるので、その違いを楽しむための贅沢な空間と言えますね。こちらの吹き抜けはリビング上部に設けられていることでダイニング部分には天井があり、匂いが上階まで回りにくい工夫がされているのもポイントですね。
8-2.ビング階段を通して、ウッドデッキへもダイレクトに
上部からリビング階段を見たところですが、階段を降りた正面にはウッドデッキが見えます。階段を下りながらも外の眺めを楽しめるというのも開放感があっていいですね。階段を下りると右手にキッチン、左手にリビングと言う作り。
一体空間でありながらも階段が領域を緩やかに分ける開放的な間仕切りのような役割を担っています。キッチンが階段と吹き抜けに向かって設置されているので、キッチンで作業するお母さんも上階やリビングに居る家族にも声を掛けやすい作りですね。
8-3.リビング階段を上るとギャラリーにアクセスできる
大きな吹き抜けを持つリビング階段を上っていくとそこには壁一面の本棚があります。これだけの容量がありますので、本だけでなく、オブジェや小物、アート作品などを飾れば、ちょっとしたギャラリースペースになりますね。リビングに居ながらにしてその作品たちを見ることもできます。
本棚の前のスペースもゆったり取ってありますので、本好きなお客様がいらしたらここにじっと座り込んでしまいそうなぐらいです。また、その本棚をくりぬくようにして個室が配された廊下へアクセスしているので下階の音や匂い、また視線なども個室側には伝わりにくく、プライベートとパブリックがうまく分けられています。
8-4.リビング階段で一つの空間の中に様々な用途を作る
こちらは、LDKの一部に吹き抜けを作った例。省スペースで吹き抜けを作りたい人にマッチしたデザインと言えます。リビング内部に階段から続くスキップフロアのような形でワークスペースもあります。
段差を作ることで領域を分けつつ、空間としては一体感をキープしています。リビング階段の上部に開口を設けることで吹き抜けからリビングにかけて光が十分に届き、リビングの壁面を有効利用できるというメリットもあります。
8-5.おしゃれな黒いスチールのリビング階段
大きなデッキのある中庭に面したLDKに設置された、スケルトン階段。黒のスチールと木製の段板の組み合わせは、空間の雰囲気にマッチしたインテリアのようにも見えます。
中庭側には大開口があり、LDKを明るくしていますが、さらに階段脇のスリットのような開口部から入ってくる光も、階段を通してLDK内部まで届いています。また、キッチンから階段がすぐに目に入りますので、家族が外出した時、帰宅した時など、家族とのコミュニケーションも取りやすくなっています。
8-6.ブラックのスケルトン階段がモダンな印象のリビング
直線的なデザインが印象的なリビングにある、全てがブラックのスケルトン階段。階段がアクセントとなり、リビングがより洗練された空間となっています。蹴込板が木製のスケルトン階段はよく目にしますが、モノトーンのシンプルなLDKには、ブラックの階段が似合っています。
部屋のテイストに合わせたデザインの階段を選べるのも、デザイン性が高く、バリエーションの多いスケルトン階段ならではの魅力と言えそうです。
8-7.インテリアとしても存在感を放つスタイリッシュなリビング階段
LDKの一部に設置されたスケルトン階段は、木製の段板とダークカラーのスチールの骨組みがシックな印象を演出しています。ダイニングテーブルとの色味もマッチして、空間全体の一体感を高めています。
スケルトン階段の下部には、カウンター幅のテーブルとベンチが置かれています。階段下は収納スペースとして使われることが多いですが、階段がスケルトンである事で、この場所で過ごしていても2階までの天井高があるような開放感を味わえます。
8-8.人気のイナズマ階段で軽やかな印象に
リビングとダイニングが、スキップフロアで同一空間に配置されたこちらの事例。リビングの床を下げることで、上部吹抜けとの高低差がより大きくなり開放感あふれる空間が出来ました。階段も、一部はスキップフロアと一体となって、途中からスケルトン階段が2階へと続きます。
リビングから見ても、ダイニングから見ても、この階段を通して奥まで見通せるので、視界的な広がりを感じます。階段を支える側桁が黒のスチールで、イナズマに見える人気のデザインとなっており、この空間のアクセントとして効いています。
まとめ
階段をどこに設置するかは、家全体の間取りに大きく影響してくるため、とても重要です。開放感のあるリビング階段は、家族の絆を深めることができる存在とも言えそうです。メリットやデメリットを把握した上で、家族のライフスタイルに合わせて検討し、使いやすいリビング階段を実現したいものですね。また、たくさんの実例を見ていく中で、家族にぴったりなリビング階段のヒントを得ることができるかもしれません。