これからのニューノーマルな暮らしに最適! 暮らしやすい二世帯住宅を建てるための、7つのコツ

私たちの暮らしの中に、感染症対策を考慮した生活スタイルが少しずつ浸透してきています。それは、これから家づくりをするうえでも考えていきたいところ。とくに、親世代と子世帯が一緒に暮らす二世帯住宅では、積極的に感染症対策になるアイデアを取り入れたいものです。そこで、これからのニューノーマルな暮らしにぴったりの、二世帯住宅を作るコツをご紹介します。
これからのニューノーマルな暮らしに最適! 暮らしやすい二世帯住宅を建てるための、7つのコツのインデックス
【二世帯住宅を建てるコツ1】間取りに中庭を設けて、自然な形でのエリア分けを
家の真ん中に中庭を設ける間取りは、実は二世帯住宅にも最適です。中庭を中心にぐるりと回遊した間取りになっていることで、いざという時には家族間でも距離を取ることが可能。適度な距離を保ちながらも、家のどこかに家族がいることを感じていられるのです。また、中庭に向けて大きく窓を取ることで、周囲からの視線を気にせずに、いつでもしっかりと換気ができるメリットもあります。
中庭に面して全面をガラス貼りにしていることで、家の中でも視界が行き交うことができ、家族間でのコミュニケーションの機会がぐんと増えます。たとえば、中庭に出てグリーンのお手入れをしている最中に、上階にいる家族と会話ができたり、帰ってきた子供たちに「おかえり」と声をかけたりと、お互いの存在をしっかりと感じることができます。
【二世帯住宅を建てるコツ2】二世帯が一緒に使える、開放感抜群の共有スペース
二世帯住宅を考えるうえで、親世代のスペース、子世代のスペース、そして二世代が一緒に使える共有スペースがあることがベスト。生活空間では適度な距離を保ちながらも、それとは別に共有スペースがあることで、お孫さんたちとおじいちゃんおばあちゃんが一緒に遊んだり、娘と母でのんびりお茶をするなど、家族が思い思いに過ごせる大切な場所となります。このニューノーマルな暮らしでは、共有スペースがしっかりと換気できる工夫を忘れずに。換気がしやすく、開放的な空間が共有スペースの理想の形です。
スキップフロアの間取りは、二世帯住宅ではよく取り入れられるアイデア。少しずつ段差をつけることで、自然な形で空間を分けることができます。また、こちらにお宅のように、二世代の共有スペースを家族の目が一番届く場所に配置するのもおすすめ。家がひとつづきの空間になっている吹き抜けタイプのスキップフロアは、家族の存在がいつでも感じられるほか、換気がしやすく風が気持ちよく通り抜けるなど、さまざまなメリットがあります。
【二世帯住宅を建てるコツ3】みんなでゆったり座れる、大きなダイニングテーブル
感染症は、気づかないうちに家族間で移しあってしまうことも考えられます。それを防ぐ意味でも、家の中であっても、少し距離を置いて食事をしたり、会話をすることを心がけましょう。これから家づくりを検討しているなら、大きなダイニングテーブルを選んでみるのもアイデアのひとつ。大きなテーブルで椅子をゆったり配置することで、家族間でも自然な形で距離を取ることができます。
二世帯住宅でキッチンとダイニングテーブルも共用であれば、少しスペースに余裕がある間取りにするのがおすすめです。さらに、こちらのお宅のように、キッチンとダイニングテーブルが一体化したデザインのものを採用すれば、いざという時には少し距離を取って食事を取ることもできますね。
【二世帯住宅を建てるコツ4】リモートワークにも最適な、個室や書斎を用意する
最近のトレンドでは、個室を細かく区切るのではなく、できるだけ大きな空間を持つ家が主流になりつつありました。しかし、ニューノーマルな暮らしでは、個室をもつことが重要視されてきています。ちょっと心配な症状があれば、スムーズに個室で隔離することもできるので安心。また、リモートワークが当たり前になってきたことで、仕事に集中するためにも、個室や書斎が必要になってきます。
書斎であれば、仕事や読書をする場所であることが多いので、あまり大きな空間は必要ありません。ちょっとしたスペースでもいいから、ひとりになれる場所が欲しいというお父さんたちも多いでしょう。ちょっとした書斎でも、区切られた空間があることで、いざという時にはさまざまな使い方ができそうです。また、個室を作る際には、しっかり換気ができるように考慮することも忘れずに。
【二世帯住宅を建てるコツ5】オープンエアで食事ができる、デッキを設ける
二世帯住宅で親世帯と子世帯が同じ空間に暮らしていて、感染の面で一番気になるのが、一緒に食事をするとき。そこで、デッキなど外に椅子やテーブルの置かれたスペースがあると、お天気の良い日はそこで飲食をすることもでき、親世代と子世帯が密にならずに安心して食事を楽しむことができます。デッキを設けることは、二世代間のコミュニケーションがよりスムーズになるアイデアのひとつです。
大きな開口部をフルオープンにすれば、リビングルームとデッキが大きな空間に変身! 親世代と子世代で一緒にバーベキューをしたり、母と娘でヨガやストレッチをしたりと、さまざまな屋外でのコミュニケーションが楽しめます。
【二世帯住宅を建てるコツ6】玄関から分かれる、完全分離型の二世帯住宅も選択肢に
これからも続くニューノーマルな暮らしで、二世代が安心して一緒に暮らすためには、完全分離型の二世帯住宅を選ぶのもひとつの手です。2つの玄関ドアを設けたプランニングをすることで、生活スペースをしっかり分けることができ、プライベートな部分を確保しながら、お互いが安心して暮らすことができます。もちろん、いざとなれば一緒に過ごしたり、声かけをしたりと、二世帯住宅ならではの良さもしっかり感じられるはずです。
こちらのお宅のように、2つの玄関ドアと、前面に面した大きな窓をシンメトリーに配した、シンプルでモダンな二世帯住宅も素敵です。決して大きな敷地ではなくても、間取りに工夫をすることで、完全分離型の二世帯住宅が実現します。
【二世帯住宅を建てるコツ7】各階に洗面台を設けて、家族間での感染対策を
感染予防のためには、こまめな手洗いが大切です。家に複数の洗面台を設けることで、こまめな手洗いを促すことができ、また具合の悪い家族が出てしまった場合は分けて使うことが可能です。2つ目の洗面台は小さなもので十分ですので、家族がよく行き交う廊下の一角に設置すると、頻繁に使用できるので便利です。
デザイン性の高い洗面台を部屋の一角に設ければ、違和感なくインテリアに溶け込むはず。デザインが複雑なものより、さっとお掃除がしやすいシンプルなものをチョイスすると、清潔に保つこともできます。親世代と子世帯で、使う洗面を分けるなどのルールを作るのもいいですね。
まとめ
これから二世帯住宅を検討する予定であれば、ニューノーマルな暮らしに対応した家づくりをするのがいいでしょう。二世代のコミュニケーションを大切にしながらも、いざとなれば空間が分けられるような間取りにしたり、感染予防のために換気や風通しがしやすい作りにするなどの工夫が必要になります。ぜひ、ご家族のライフスタイルに合った、素敵な二世帯住宅を実現させてみませんか?